「ショートターム」を観てきました。
ストーリーは、
問題を抱える子供のためのグループホーム「ショートターム12」で働くグレイス(ブリー・ラーソン)。グレイスは、新入りのジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という少女を担当することになる。グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と付き合っていたが、ある日、妊娠していることが判明する。そんな中、グレイスはジェイデンが父親に虐待されていたことに気付き……。
というお話ですり
親に虐待されて親から話された子や、精神的な問題を抱えた子供たちが集まるグループホーム「ショートターム12」。そこで働くグレイスは、同僚のメイソンと付き合っています。表向きは内緒にしていますが、みんな、気が付いているんです。そんな2人は、良いコンビとして、子供たちに相対しています。

ある日、新しい子ジェイデンが入所してきます。彼女は、父親との二人暮らしで、父親が週末のみ連れに来るとのこと。理由は解りませんが、彼女は自殺未遂の前歴があり、グレイスは気を配っていました。ジェイデンは、他の子供と交わる事は無く、直ぐに帰るんだからと自分の部屋に入り、勝手な時間を過ごしています。
そして週末、ジェイデンの父親は迎えに来ず、興奮したジェイデンは自室にこもり、自殺を心配したグレイスは、彼女と一緒に部屋に入り、静かに話をし始めます。グレイスはジェイデンとの交流を深め、ジェイデンが父親から虐待(性的虐待も含む)を受けている事に気が付きます。しかし、父親に支配されてしまっているジェイデンは、人に話すことを恐がり、グレイス以外には話そうとしません。しかし、そのままにしておく訳に行かず、グレイスは所長に虐待の事を告げるのですが、耳を貸さずに、ジェイデンは、父親の元に連れて行かれてしまいます。
実は、グレイスにも辛い過去があり、施設の子供たちが辛い思いをする姿を見る事に耐えられないんです。どうしてもジェイデンをそのままにして置くことが出来ず、バットを持って、ジェイデンの自宅に乗り込むのですが・・・。
一方、グレイスは、メイソンの子供を妊娠し、本当は喜びたいところなのですが、自分の経験から、子供を産むことを躊躇してしまい、とても悩みます。メイソンはとても喜んでくれたのですが、不安は大きくなる一方。その上、ジェイデンの事も気がかりで、グレイスの頭の中は、パンク寸前。どうなるのかは、映画を観て下さいね。
親なら子供を愛するのは当たり前でしょって思うんだけど、そうでも無いことって、最近多いのかな。仕方ないとは思うけど、愛して貰わなかったら、やっぱり、子供は苦しいと思うんですよね。だから、親じゃなくても良いから、誰かが愛してあげないといけないし、誰かに愛して貰わないと息が出来なくなっちゃう。生きて行く為に、誰かを愛して、誰かに愛して貰わないとね。もちろん、愛して欲しいって騒ぐだけでは愛して貰えません。自分が人を愛さない限り、愛して貰えることはありませんからね。心から愛して、信頼するって、大切な事です。
子供の頃に、辛い経験しててしまうと、大人になっても、その傷跡が残ってしまいますよね。大なり小なり、誰にでも傷ってあるでしょ。その傷って、沢山の人と関わる事で段々と癒されて、傷跡は残るけど、治ると思うんです。それが大人になるって事でしょ。沢山の傷跡があればあるほど、優しくなれるはずだし、その傷跡は、自分の勲章になるはず。その傷跡も自分の一部だから、それを含めて自分を好きになる事、それが大切なのかなって、この映画を観て思いました。
私は、この映画、とてもお勧めしたいなぁ。傷ついた子供たちと関わる事で、成長していく女性の姿が、良く描かれていると思いました。本当は、子供たちの事をもっと書きたいけど、ネタバレになっちゃうから、ふわふわ~としか書けないんですよ。それに、グレイスの事も、重要な映画の要素なので、書けないのよねぇ。でも、とっても良い映画だから、ぜひ、観て欲しいと思いました。楽しめますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ショート・ターム@ぴあ映画生活