「神さまの言うとおり」を観てきました。
ストーリーは、
何事もない日々に飽き飽きしていた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如ダルマが出現し、命を懸けたゲームの始まりを告げる。少しでも動いたら首が吹き飛ぶ第1のゲーム「ダルマさんが転んだ」をクリアした彼は、幼なじみの同級生・秋元いちか(山崎紘菜)と一緒に第2のゲームへと向かう。一方世間では、ゲームから生還した生徒たちを、神の子とあがめており……。
というお話です。
意味の無い映画だとは解っていたけど、これ程とは・・・。本当に、心底、何も内容が無いんですね。何故とか、どうしたいからとか、誰がとか、何も無いんですよね。途中で、誰か影で操っている人とか、裏の仕掛け人とかが出てくるかと思ったのに、なーんにも無いんですもん。驚いてしまった。
主人公の高畑瞬は、何もない毎日に退屈していました。ある日、学校に登校すると、突然、授業中に先生の顔が吹き飛んで、ダルマが現れます。そして、「だるまさんがころんだ」を始めます。突拍子も無い展開なのですが、ま、始まってしまったからには仕方がない。ゲームを始めるのですが、どんどん生徒が減って行き、最後は瞬とサタケが残り、主役級の2人が残ったんだから、これで次のゲームに行くのだろうと思いきや、すごい展開になり、驚いてしまいました。
次のゲームは、「招き猫への鈴付け」です。体育館で、巨大猫に鈴を付けるというものです。ことわざにある困難な事の例えですね。ネズミが猫に鈴を付けようと相談するけど、引き受けるネズミは居なかったというイソップ物語のお話と同じです。で、ネズミに扮して、ネコに鈴を付けたら勝つのですが、結構、大変そうでした。ここで、カッコいい~って思ったのは、神木くん扮する天谷。良いとこ持って行きますねぇ~。
次のゲームは、こけしとの「後ろの正面だあれ」です。このゲームは、マジでシンプルでしたね。後ろに立っているこけしの名前を当てるだけ。これ、全員が当たらなかったら、全員殺されてたのかしら。対して、見どころってとこは無かったかな。
次は、シロクマとの「嘘を言ったらダメ!」です。その次は、マトリョーシュカとの「缶蹴り」です。こんな5つのゲームをやって、誰が生き残るかって話なんですが、なんか、生き残らせるのも、その度に、適当なんですよね。必ず一人だけ残すのか、ゲームオーバーまで生き残っていた人が全員助かるのか、ハッキリしていないんです。それこそ、神さまの言うとおりで、その時の気分っぽいんですよねー。そうなってくると、ゲームの楽しみって壊れちやうでしょ。だって、ただ、神さまの殺戮なんですもん。ゲームをやる意味が無いってこと。
ゲームと銘打つんなら、必ずルールが必要だし、それは、どちらの側にも公平でないと成り立たないのに、それが決まっていないから、折角勝っても、死ぬかもって思うので、どーも、スッキリしないし、楽しく無いんです。勝った喜びが無いんじゃ、ゲームじゃないよね。
この原作って、まだ終わってないみたいですね。毎度のことながら言わせて頂きますが、原作が終わってないなら、映画化しないでください。結局、映画も終わらず、ズブズブで訳の解らない感じで終わってしまう事になる。いくら人気がある原作マンガだからって、映画にすりゃ売れると思うのはどうなんだろう。一瞬はウケるかも知れないけど、誰の心にも残らないですよ。

最後に、神木くんと染谷くんは、こんな映画の中でも光っていました。やっぱり、持っている人は持っているよねぇ。内容に関係無く、超カッコいい二人を観る事が出来ます。神木くんは極悪生徒に、染谷くんは、クラスに一人は居そうな普通の生徒を演じていて、どんな役でも出来る天才だなぁって思ってしまった。
私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。福士くんが可愛いので、ファンの方には良いかも知れませんが、話を観に行くつもりだったら、他の映画に行った方が良いでしょう。私は、終わった後に、イライラしてしまいました。ある程度の決着が着いてくれないとイヤなんです。まぁ、気になったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・神さまの言うとおり@ぴあ映画生活
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