「0.5ミリ」を観てきました。
ストーリーは、
なんか、もう、この映画、絶対に観て!って言いたい!この話、凄いよ。だってね、こんな事、実際に沢山起こっているんだろうけど、隠されているんですよね。隠されているというか、みんな、そんな事、気に留めないんだと思うんです。だけど、とっても重要な事だし、老人の気持ちに気が付いてあげて欲しいし、その内、自分だって老人になるんだから、同じ悲しみや苦しみを味合わなきゃいけなくなってくるんだよって思いました。ほんの少しで良いから、話を聞いてあげる事が、大きな山を動かす事になるんです。
介護ヘルパーのサワは、ある家のヘルパーとして会社(行政かも。)から派遣され、老人介護をしています。その家は、お爺さんとお母さん、息子の3人で暮らしていて、息子は引き籠りっぽくて、言葉を発しません。ある日、お母さんから、お爺さんと寝て欲しいと言われ、断るのですが、もう命が長く無いから、最後の奉公と思ってお願いしたいと頼み、会社には内緒でということで引き受けます。
その夜、老人の布団に入ったサワに興奮した老人が暴れ、置いてあった石油ストーブにぶつかり、火事が起きてしまいます。驚いたサワは、1階に居るお母さんを呼ぶのですが、返事がありません。電話をしようと1階に降りると、呆然とする息子の姿が。お母さんが首を吊っていたんです。
この事件で会社をクビになり、寮も追い出されることに。住むところも無く、お金も無いサワは、大きな荷物を持って、泊まるところを探していると、24時間営業のカラオケ店で、泊まるにはいくらかかるんだと騒いでいる老人を見つけます。

カラオケ店の店員は、カラオケは出来るけど泊まれないと言います。確かに店員の言う通り、宿泊所としての申請をしていないので泊める事は出来ないけど、深夜にカラオケをするのは問題無い訳でしょ。もう少し、解り易く教えてあげようよって思ったサワは、その老人の待ち合わせの人間の振りをして、一緒にカラオケに入り、助けてあげます。自分の生きたい様に生きれない老人が沢山居る事を知り、問題を持っている老人を見つけ、助ける事で、自分も助かるのではないかと思い、動き出します。
修理工だった老人、先生だった老人、海辺の半壊の家に住む老人などに会い、最初の事件の衝撃的な事実も知り、サワは、人間の色々な面を知り、色々な事を教わり、強く生きて行こうと、また旅立ちます。小さな力でも、続けて行けば、大きな山をも動かすという教えを心に刻んで・・・。
もう、これ、細かく感想を書き始めると、すっごく長くなりそうなんです。だって、映画自体が196分あったかな。3時間超なんですよ。だけど、全然、眠くならないし、目が釘付けになってしまうんです。本当に最初から、最後まで、全てが繋がっていて、魅力的な内容で、良くこれだけの話を作ったなと思うほどでした。どの出来事も、私たちの身近に起こっている事で、考えさせられる事ばかりでした。
老人の問題とか、人間同士の問題って、簡単には解決はしないですよ。話を聞いたからって、何も変わらないとは思うけど、だからって、聞かなくて良いというものでも無いし、話を聞き過ぎて、深く入り込んでも嫌がられるし、それは、もう、難しい問題です。でも、やっぱり、人と関わらないのは良く無いんじゃないかな。嫌がられても、関わる事って大切な事なのかも知れません。

この映画は、ぜひぜひ、観て貰いたい。超・超・お勧め映画です。この感動は、言葉では伝えられないです。すごい映画だし、演じている安藤サクラさんも、凄いです。この映画では、「100円の恋」とは全く違う、女性の姿を演じていて、またも、その役にピッタリ合わせてきているので、まるで、別人です。しっかり仕事もしている、一人の大人の女性なんですが、彼女には、辛い秘密があります。そんなサワを、体当たりで演じていて、上手いなぁと、またも感動しておりました。この映画は、必見です。ぜひ観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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