「ベイブルース~25歳と364日~」こんなすごい人が居たんですね。私も生で観てみたかった。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ベイブルース~25歳と364日~」を観てきました。


ストーリーは、

NSCに入学した高校の同級生・河本栄得(趙民和)と高山知浩(波岡一喜)は卒業後、ベイブルースのコンビ名で上方お笑い大賞やABCお笑い新人グランプリなど新人賞を次々と受賞し、期待の若手有望株として注目を浴びる。妥協を許さずネタ作りと漫才の練習に励み、ボケとツッコミの間合いにも徹底的にこだわる河本だったが、1994年秋、体調を崩し……。

というお話です。


ベイブルース

こんなに面白い人たちが居たんですね。全然、知りませんでした。25歳で亡くなるなんて、本当に悔しかっただろうと思います。コントを辞めて、漫才一本でやっていくって、決めて、これから東京にも進出してくるんだっただろうに、惜しい人を亡くしました。でも、相方の高山さんが、こうやって思ってくれているから、いつまでもみんなの心に残りますね。良かった。

ベイブルース

高校の同級生の高山と河本は、野球部でレビュラーになって、プロ野球選手になる夢を見ていたのですが、レギュラーになっても一番下っぱ。結局、2人とも、野球で成功する夢は破れ、高校を卒業し、普通に就職をします。河本は、就職先に合わずに辞めてしまい、お笑いをやろうと決意し、その相方として、高山をスカウトします。というか、無理やりっぽいけどね。(笑)

ベイブルース

お笑いの学校に行き、芸人としての第一歩を踏み出した2人は、それぞれに勉強を重ねます。芸人としてのセンスは河本の方があるのか、面白いネタを書くのは河本で、河本は高山に、”お前はオレの精密機械になれ。”と言います。河本の指示する通りに動き、ネタをやって欲しいということなんです。最初は抵抗があったものの、高山は、河本の事を理解し、お前の精密機械になると言ってくれます。そして、2人の快進撃が始まります。

ベイブルース

お笑いの賞をいくつも取って、その時代の流れにのり、漫才のみでは無く、コントもやり始めるベイブルースだったのですが、芸にこだわる河本は、コントをやっている自分たちに納得が出来ず、コントは辞めて、漫才のみで勝負をすることに決めます。こだわりが強く、完璧を目指す河本の下、ベイブルースは頭角を現していくのですが、突然、河本が病に倒れ・・・。後は映画を観て下さいね。

自伝の映画化だから、内容は解っているのに、本当に、最初から最後まで、泣いたり笑ったり、とっても忙しい映画でした。映画なのに、こんなにお笑いで笑えるなんて、ビックリ。面白いネタを書いてらしたんですね。大笑いしちゃったな。映画の中だけじゃなく、もっともっと、色々なネタが観てみたかったです。

ベイブルース

それにしても、河本さんって、オレサマキャラだったんですね。普通なら、こんなに強引で、こんなに我が儘な相方だったら、怒っちゃうんじゃないかと思ったけど、高山さんって、穏やかな人柄なんですね。自分の精密機械になれ!なんて、そんな事言われたら、私なら、それならロボットとヤレ!って言ってしまうと思うけど、そうはならずに、精密機械として頑張ると言えるところが、2人の信頼と絆だったんでしょうね。


高山さんは、今は”ケツカッチン”というコンビでお笑いをやられているそうで、頑張って欲しいです。今回は、映画の監督も自分でやられたんですね。映画としての構成とか映像とか、難しい事は解りませんが、思いは詰まっていて、良かったと思いますよ。

ベイブルース

高山役の波岡さん、やっぱり、カッコいいねぇ~。表情が豊かだから、嬉しい顔、不安な顔、悲しい顔など、セリフなんて無くても、十分、その辛さが伝わって来て、もらい泣きしちゃいました。実際にも、あんな感じだったんでしょうね。突然、相方の死というものを突きつけられたら、驚きと不安と悲しみと怒りが全部混ざって襲ってきて、どーしようもなくなっちゃう。それが、良く伝わってきました。

ベイブルース

私は、この映画、超お勧めしたいと思います。関東では、あまりベイブルースというお笑いの方を知らないのではないかと思いますが、この映画で知ってみても良いのでは?お笑いの歴史の中に、こんな方達も居たのだという事を知って欲しいです。もちろん、波岡さんもステキなので、お勧めなんですけどね。(笑)それにしても、上映館が少ないのがムカつきます。関東では、お笑い系の映画は流行らないと思ってんのかな。良い映画は、やっぱり、中心地でやって欲しい。お願いしますよ!ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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