厚木にて、舞台「おんな武将NAOTORA」を観てきました。
ストーリーは、
戦国時代、女でありながら男の領主になりすまして家を守り通し、ついには徳川の譜代大名筆頭の家柄に押し上げた、女武将・井伊直虎。 男たちの野望とロマンがぶつかりあう戦国時代に、その男たちの争いに翻弄されながらも、勇ましい男装の中に母性と愛を秘め、戦国の世の常識である「国盗りのための戦」ではなく「人を守るための闘い」を貫いていく……。 直虎とその一族の波乱の歴史絵巻を、大胆な発想で脚色し、スピーディでダイナミックなヒューマンドラマとして描く新感覚の歴史劇(戦国ドラマ)。
という内容です。
もう、公演は終わってしまったのですが、観て来たので、感想を書きますね。
戦国時代に、女なのに領主として国を守った井伊直虎という方がいらしたそうで、その人を題材として、作られたお話です。こんな劇的な人が、戦国時代に居たんですね。全く知りませんでした。なんか、流行の戦国系のゲームでは、話題になっているようですが、私、あういうゲームをやらないので、知らなかったんです。今回のお芝居は、随分脚色はしているだろうけど、歴史的には、こんな感じで進んだのでしょうね。楽しめました。
(戦国BASARAの直虎です。)
戦国時代、井伊谷(井伊家のこと)は、今川の下に付いている武家で、謀反を起こしそうと思われていたようで、但馬守が見張りに付けられていました。但馬守は、それを良い事に、井伊谷を乗っ取ろうと思っていて、一度は失敗するのですが、2度目は成功して、乗っ取り出来そうになるんですが・・・。
一方、井伊谷の蓮(レン)は、子供の頃に出家させられて、尼として生きているのですが、井伊谷の危機に際し、直虎という名前を貰い、男子の跡継ぎが成人するまで、井伊谷を守る為に武将として立ち上がります。
私、歴史に疎いので、何処から誰が攻めてきたって言われても、なんだか、良く解らないんですよ。だから、ふわふわ~って感じで、攻められてるんだーとか、負けたんだとか、助けてくれたんだとか、そんな感じでしか解らないのですが、この時に産まれた子供が、徳川の井伊大老になったんだなってことは解りました。そして、その子供が大人になるまで、井伊谷の血を継ぐ者が女性しか居なかったので、仕方なく、女性が男性のかっこうをして、国を治めたってことなんですよね。
(これは、戦国無双の直虎です。)
流行りの武将ゲームだと、直虎って、カッコいい女性が身体にフィットした鎧を付けて闘うキャラになっているんですよね。そうそう、セーラームーンみたいに、髪が長くて、ヒュルーンってする奴です。画像を探すと、そんなんばっかりで、今回の舞台とは全く違うんですけどね。
今回の舞台では、ちょっと面白くて、出家した蓮が過ごしている寺では、副業をやっていて、仏教の教えに背くような仕事をしたり、裏稼業をやっているんです。そこでは、辛い思いをした女性を助けて、強く生きていくという、女性が強く賢い寺なんです。そこで、蓮は、沢山の事を覚え、男と対当に戦えるだけの頭脳と力を手に入れ、それが、武将になってから、役に立つんです。
家を助ける為に、家を離れて出家し、今度は、家を助ける為に城に戻り、今度は男として戦わなければならないという、とんでもない運命を背負った女性のお話で、とても楽しめたのですが、イマイチ、歴史を知らない分、知っている人よりも、解らなかったかなぁ。なんで、井伊谷が今井に虐められなくちゃいけないのか、良く解りませんでした。そういう歴史の進みを知っていれば、もっと良かったのかも。
ちょっとと思ったのは、主人公の有森さんが、結構、セリフを噛んでしまっていたりしていた事と、どーも、有森さんのイメージが、優しくて弱い女性のイメージなので、今一つ、直虎に合わないなぁと思ってしまった事かな。私は、”東京ラブストーリー”世代なので、どーも、そのイメージから抜け出せず、ダメなんですよね。なので、有森さんの男らしい役っていうのが、しっくりこないんです。もう少し、強い顔の女性で、口調が強ければ、私も良かったかも知れません。
ゴメンナサイ。やっぱり、今一つ、しっくり来ませんでした。もちろん、昔の有森さんを知っているが故のこだわりが邪魔をしてしまったのもあるだろうし、最近、良い役者さんを観すぎていて、レベルが上がってしまっていたのもあると思います。ちょっと残念って感じでした。
この横内謙介さんの作品って、面白いものが多いので、作品としては面白いと思うし、好きなんです。お友達が、扉座のファンで、舞台を教えてくれて、何度か観に行っているのですが、どれも面白くて、とっても楽しめました。今回が、たまたま、私に合わなかっただけだと思います。
また、横内さんの舞台があるようでしたら、観に行ってみたいと思います。
皆さんも、興味があったら、観てみて下さいね。
チラシ以外の画像は、ネット上からお借りしたものです。もし、問題があるようでしたら、直ぐに消去いたしますので、ご連絡ください。申し訳ありません。m(__)m