「トワイライト ささらさや」を観てきました。
ストーリーは、
サヤ(新垣結衣)は夫のユウタロウ(大泉洋)を突然の事故で亡くしてしまう。人に対して疑いを抱かないサヤが、一人で息子を抱えることを心配するユウタロウ。成仏できずに、いろいろな人の体に乗り移って、サヤのために手助けをすることに。のどかでどこか不思議な町ささらの人々に助けられながら、サヤは母親として成長する。
というお話です。
結構、良い映画かなとは思ったのですが、最近、幽霊ものや、こういう、感動しろっていうようなものが多いので、捻くれた私には、ちょっと、またですかぁ~って感じがありました。私、沢山映画を観ているので、やっぱり、同じようなものって、出てきちゃうんですよね。まぁ、洋画では、幽霊ものってほとんど無いんですけど、邦画では多いですよね。
ユウタロウは、落語家としてこれからという時に、交通事故で亡くなってしまいます。でも、妻のサヤと産まれたての息子ユウスケが心配で心配で、サヤの周りに残ってしまうんです。幽霊のため、何も伝えられず、ウロウロしていると、偶然、自分の姿が見える人には乗り移れることが判り、最初は、自分の師匠に乗り移ります。
師匠に取り付いたユウタロウは、自分は孤児だと言っていたけど、実は父親が生きていて、父親にユウスケが取られる前に逃げろとサヤに伝えます。ユウタロウと父親の間には、大きな確執があり、どうしても相容れないんです。サヤはユウスケと一緒に、昔世話になった叔母の家のある”ささら”という場所に行き、叔母が住んでいた家に住み始めます。
その町は、既に過疎化が進んでいて、若い人がほとんどいないのですが、それでも人々は温かくて、サヤは、そこでユウスケを育てようと決心します。周りの人の助けと、幽霊のユウタロウの助けを借りて、ユウスケと二人、幸せに暮らしていけると思っていたのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。
妻と子供が心配で成仏出来ないって、あり得そうですよね。特に、サヤ(ガッキー)のようにかわいくて、人を信じやすく、社会経験があまりなさそうな女性だったら、尚更だと思います。それに、生きている時に、妻に嘘をついているなんて、酷いですよ。他の事なら、何となく、仕方ないかって思える事もあるだろうけど、父親が死んでいるなんて嘘をつくなんて、それは、絶対にやってはいけないことだと思います。夫のユウタロウが一番汚い人間だったんじゃんって言ったら、かわいそうかな。(笑)
この父親との関係ですが、確かに、確執が生まれるのは解ります。だって、この展開、本当にドラマに良くある話なんですもん。まぁ、父親と息子の確執と言えば、母親が亡くなった時に父親が居なかったってことでしょ。これ、本当に、毎度のことだよね。お涙頂戴ドラマでは、鉄板と言って良いほど、このパターンなので参ります。
で、もちろん、鉄板で、父親は悪くありません。仕事が忙しくて、自分だけが抜ける訳にも行かず、現場で涙を呑んでってパターンです。たまには、言い訳する父親を描いてくれよ。この父親みたいにトンネル掘ったりしてたら、直ぐに帰れって言われても、直ぐに出ていけないし、連絡も取れないんです。
なんか、とっても感動的に作ってあって、泣けるのは確かだとは思うけど、後から考えると、既に何度も観ているパターンのドラマなんです。まるで、水戸黄門を観せられたようなんです。申し訳ないけど、あまり映画やドラマを観ない方や、年齢の高い方には、受ける作品かも知れませんが、クールな若者には、またですかと言われるんじゃないかな。
まぁ、ユウスケを演じている赤ちゃんが、超かわいいので、それだけで、随分盛り返すとは思いますが、私は、どーも、水戸黄門と同じなので、観た後に、何も、自分には残りませんでした。
私は、まぁ、お勧めしても良いかなぁ。あまりドラマとか映画を観ない方か、年齢の高い方にはお勧めしても良いと思います。ドラマや映画を良く観る方には、また、同じような作品なので、あまりお勧めは出来ません。とりあえず、赤ちゃんのかわいさと、大泉さんのテンパーを観て来てください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・トワイライト ささらさや@ぴあ映画生活
- ささらさや (幻冬舎文庫)/幻冬舎
- ¥617
- Amazon.co.jp