「ニンフォマニアック Vol.2」を観てきました。
ストーリーは、
最愛の男ジェローム(シャイア・ラブーフ)に去られた寂しさを埋めるように、さまざまな男とのセックスにふけるジョー(シャルロット・ゲンズブール)。さらに父をなくしたのも相まって、スケジュールを組んでまで情事に励むようになる。そんな中、妻と別れたジェロームと再会して久々に求め合うが、彼女は性感を得られない体となっていた。ジェロームは常軌を逸した性欲をぶつけるジョーを持て余し、彼女が浮気をすることを認める。刺激を求めてさまようジョーは、K(ジェイミー・ベル)というサディストと出会う。
というお話です。
いやぁ、こんなラストなんですかぁ~。ちょっと、どーなんでしょ~。私は、すごい脱力感に襲われ、それまでの彼女の話が、全て宙に浮いてしまい、もしかしたら、彼女の話は、すべて想像上のものだったのではないかという考えが浮かんでしまったほどです。これは、脱力感がすごいよなぁ。確かに、間違ったラストでは無いし、こうなるのも解らんでも無いけど、辛かった・・・。
ジョーは、セリグマンに自分の過去を、まだまだ話している。
男を求めて、ヤリまくっているジョーは、ある日、ジェロームに再会する。秘書と結婚してジョーの前から消えたジェロームは、離婚し、新しい生活を始めていました。ジョーは、再びジェロームを求めますが、ジョーは、性感が失われ快楽を得られなくなり、狂ったようにジェロームを求め、その性感を取り戻そうとします。まるでウサギのように、その部分が傷ついてさえも、続けてしまう。さすがに、ジェロームは悲鳴を上げ、自分では手に負えないから、他の男を自分の代わりに使って良いと話します。

もう、止めるものが無くなったジョーは、普通のSEXでは飽き足らず、SM専門のクラブに通うようになります。相手の言うがままに痛めつけられることで、性感が戻ってくるのではないかと思ったのかも知れません。そのクラブにのめり込み始め、彼の言うがままに、そこに通うことが生きがいのようになって行き、自分の元の生活は、彼女の中から消え始めます。
2人の間には、息子が居て、もちろん2人は可愛がっているのですが、ジョーの性の欲求は、その息子さえも押しのけてしまうほど、酷くなって行きます。ジェロームは、欲求を外に求めても良いとは言いましたが、子供をないがしろにするジョーにとうとうキレてしまいます。ジョーは、ジェロームと別れ、息子とも離され、また、一人で生きる事となります。
そんな彼女の話を聞きながら、セリグマンは、自分の人生も振り返り、色々考え始めます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
本当に、こんな病気のようにヤリたくなっちゃう人って、いるんですかね。自分が、そういう欲望があまり無い方なので、何とも、理解がしにくい内容でした。局部が傷ついてしまうほど、ヤリ続けるって、なんなんだろう。ウサギは、オスメスを一緒に置いておくと、ずーっとヤリ続けてしまい、オスの局部から血が出てしまうと聞いたことがあるし、サルは、マスターベーションを教えると、死ぬまでヤルと言いますが、ジョーは、人間なのに、まるで、それと変わらないんです。ハッキリ言って、Vol.2まで観てくると、気持ち悪くなってくるんですよ、彼女の存在が。まるで、理解も出来ず、共感も出来ないので、イヤなんですよね。
そして、ラストは、衝撃でした。ジョーの語りとセリグマンの相づちという、まるで、千夜一夜物語のように始まった話が、こんな風に終わるのかという感じで、結構、ショッキングでした。でも、この終わり方なら、まぁ、諦めも付くかも知れない。まるで、そこまで来て、スパッと首を落とされたような、そんな感じでした。
最後に一つだけ。ウィレム・デフォーが出てくるのですが、ジョーと絡むのかと思いきや、そういう絡みは、一切ありませんでした。チラシにデフォーの恍惚の表情があるので、彼も絡むのかと思ったのに~!ちょっと残念。(笑)
私は、この映画、まぁ、観てみたい人には、お勧めしても良いかな。とにかく、最後、スパッと切られる感覚なので、ガックリきます。でも、内容的には、Vol.1からの話の続きで、話はどんどん過激になって行くので、それなりには楽しめます。気になったら、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ニンフォマニアック Vol.2@ぴあ映画生活