【TIFF2014】「ワイルド・ライフ」親の離婚で変わる子供の生活は誰が決める権利があるの? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭にて、「ワイルド・ライフ」ワールド・フォーカス部門を観ました。6日目の2作目です。


ストーリーは、

社会生活から離れ、自然のなかで自給自足の暮らしを送ろうとする夫婦。息子たちも学校に通わせず、自分たちで教育しようとする。しかし妻は不自由な生活に次第に疲れ果て、子供の将来を考えて社会へ戻ろうとする。あくまでも理想の生き方にこだわる夫から逃げるように実家に身を隠すが、子供を妻に奪われた形の夫は執拗に追いかけてくる…。フランスで実際に起きた事件を、セドリック・カーン監督が映画化した骨太のドラマである。

というお話です。


ワイルド

これが実話の映画化と聞いて、驚きました。こんな事ってあるんですね。日本だったら、直ぐに見つかってしまいそうだけど、ヨーロッパだと、国境はあっても地続きだから、伝わって行く事も出来るし、山も深いから、こんな事があったのかも知れませんね。

日本でも、最近、田舎で自給自足の生活を始めるという人が居たりすると思うのですが、この話の主人公の家族も、同じように、田舎で自給自足の自由な生活を送っています。最初は、母親がそうしたいと言ったようなセリフがあるのですが、先にイヤになってしまうのは母親の方。便利な社会に戻りたいと思った母親は、子供を連れて、実家に帰ってしまいます。

ワイルド

離婚裁判となり、親権は母親の方が有利であり、結局、父親は面会権のみしか与えられません。3人の男の子がいるのですが、長男は、妻の前の夫との間に出来た子のようで、次男三男が、この父親の子供のようなんです。父親は、子供をすごくかわいがっていて、子供たちも、母親よりも父親を慕っていました。そして、父親と次男三男は、一緒に居る事を望み、面会日に3人で逃走してしまいます。

ワイルド

母親は、警察に捜査を依頼し、3人は追われる事になってしまいます。そして、父と息子たちは、山に戻り、見つからないように、転々と移動して、自然の中での生活を続けて行きます。そんな息子たちも18歳に近くなり、現代社会にも興味を持ち始め、山での生活とのギャップに悩み始めます。

そして、警察の追手は、近くまで迫ってきます。彼らは、そのまま逃げ続けるのか、それとも・・・。後は映画を観て下さいね。

ワイルド

この映画、現代社会の問題を、良く描いていると思いました。子供の親権を父親と母親が争うことが多いけど、子供の気持ちはどうなんでしょう。子供の希望を聞くのが、当たり前な気がするのですが、映画でも現実でもそうだと思うのですが、8歳位の子供には、そんな決定をする能力は無いと決めつけているんです。でもね、自分の事を考えると、小学校に上がった時点で、既に、どっちが好きってありましたよね。もちろん、もっと小さい時だって、それなりにあったと思いますよ。

ワイルド

だから、子供の意見を聞いて欲しいんです。で、事あるごとに、どちらの親の元に移動しても良いとすれば良いでしょ。父親も母親も、子供に対しての責任があるんだから、子供の意見に従うべきよね。そうなれば、こんな事件が起こらなくても良かったはずなのに。子供が可哀想でした。

内容は、こんな感じで、結構、ハードなんだけど、何が良いって、息子が可愛いんです。子供時代の2人も可愛いんだけど、なんたって、青年期の次男役の子が、超イケメンなのよね。ブロンドで、ステキなのよ。内容も良いけど、イケメンも観れるなんて良いでしょ。あ、そうそう、父親も、ちょっとイイ感じです。(笑)

ワイルド

私は、この映画、お勧めしたいと思いますが、日本公開、あるかなぁ。良い映画なんだけど、どこかの映画祭で賞を貰っているとか、そういう目玉が無いから、配給がねぇ。でも、今、離婚して、子供の親権で争う事が多い時代だから、こういう映画も観るべきじゃないかなって思いました。ぜひ、機会があったら、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





東京国際映画祭「ワイルド・ライフ」    http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=157