【TIFF2014】「神様なんかくそくらえ」ドラッグの問題が生々しく描かれて、腹が立ちました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭2014にて、「神様なんかくそくらえ」コンペティション部門を観ました。4日目の4作目です。


ストーリーは、

ハーリーはイリヤを愛している。人生に目的を与え、情熱をもえたたせてくれるから。ハーリーは、イリヤに死んで愛を証明しろと言われると、手首を切ってしまったり、彼の為に、命まで捨てようとしてしまう。それは、夢中になっているモノ=ヘロイン欲しさのせいなのかもしれない。そして、イリヤに拒まれると、仕方なく、今度はマイクというドラッグの売人にくっついたり、フラフラとドラックを求めてさまようのだが・・・。

というお話です。


大嫌い

ハーリーは、ホームレスで、ドラッグにハマっていて、酷い生活を送っています。イリヤというホームレス仲間の男性が好きで、彼にくっついて動いています。ある日、喧嘩をしたらしく、イリヤがハーリーに、「俺を愛しているなら証明しろ。いつも死ぬ死ぬっていうけど、本当に愛しているなら本当に死ねるだろう。」と言うんです。カミソリを出して、イリヤに見せるのですが、イリヤは、どうせ本当には出来ないだろうと言うので、ハーリーは、引っ込みが付かなくなり、手首をカミソリで切ってしまいます。


驚いたイリヤは、直ぐに病院にハーリーを連れて行き、治療をするのですが、2人の中は元には戻らず、ハーリーは、今度は、マイクというドラッグの売人にくっついていきます。ハーリーは、ただ、自分にドラッグを与えてくれる男が欲しいのかも知れないと言う事が、この辺りで見えてきます。


大嫌い

マイクの家に一緒に住み、ドラッグを貰う毎日。もちろん、ドラッグ代は、身体で払うと言う感じですかね。こんな風に、あっちに行ったり、こっちに行ったりして、ドラッグを手に入れて、気持ち良くなるだけの日々を過ごしているんです。あまりに救いが無い毎日なのですが、彼女は、ドラッグでトリップし続けるだけで幸せなのですから仕方ありません。

なんか、全く共感は出来ないんだけど、何故、こんな境遇になってしまったのかを知りたいと思ったんですが、結局、理由は分からないままでした。ま、どこかで、人間としてのタガが外れてしまったのでしょう。家族とかが居ただろうに、どうしちゃったんだろう。ハーリーの家族に関しての話が一切ないんです。ただ、彼女が、既にホームレスで、ドラッグ中毒という起点から始まるので、ちょっと、物足りないという気持ちがしましたが、これが良いのかな。


大嫌い

ドラッグで壊れて行ってしまう事を描いているのかと思ったら、既に、みんな壊れているので、ここから這い出すのは、難しいんだろうなぁと思いました。這い出そうと思っても、足場がずぶずぶで、もがけばもがくほど、深く潜って行くように見えて、救いが無いんです。辛かったなぁ。

確かに、何をやっても上手く行かなくて、どーでもイイやって思う事って、誰にでも、1回や2回じゃすまないくらい、沢山あると思うんです。で、最近は、危険ドラッグとかを簡単にヤル人がいるんだと思うけど、それって、逃げだよね。どんなに逃げたって、問題を解決しない限り、何処までも何処までも追ってくるんだよ。誰かが解決してくれるなんて甘い事考えてると、災難が倍になって帰って来るよ。問題が小さい内に、キツくても片づけてしまわないと、抜け出せなくなります。

とにかく、ドラッグというものが、どんなに酷いモノなのかと言う事が解ります。ハッキリ言って、辛い映画でした。この内容は、キツいよね。

大嫌い

私は、この映画、ドラッグなどで身を持ち崩す恐さを描いていて、そう言う事を知る為に観るなら良いと思いますが、娯楽として映画を観ようとすると、ちょっとキツいと思います。そんな訳で、私は、半分お勧めで、半分ダメだしをさせて下さい。知る映画としては、良い内容だと思うのですが、私は、どーしても、このハーリーを観ていると、イライラしてしまい、”このバカ女っ!”って言ってやりたくなってしまうんです。日本公開は、まだ決まっていないのかな。もし、観る機会があったら、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




東京国際映画祭「神様なんかくそくらえ」    http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=7