「まろほ駅前狂騒曲」を観てきました。
ストーリーは、
まほろ市で便利屋を営む多田啓介(瑛太)のところへ、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)が転がり込んで3年目。行天と凪子(本上まなみ)の娘はる(岩崎未来)を預かって四苦八苦する中、まほろ市の裏組織の人間である星(高良健吾)から、駅前で毎日のようにビラ配りをする怪しい団体「家庭と健康食品協会」の調査を依頼される。やがて、その協会は以前新興宗教団体だったことがわかり、代表の小林(永瀬正敏)が行天の過去を知る人物だと判明する。さらに調べを進める多田たちだが、思わぬ形でバスジャック事件に巻き込まれていく。
というお話です。
相変わらず、ゆる~い感じが、超好きです。私も、こんな仕事場だったら、こんなにストレスが溜まらないんだろうけどねぇ。(笑) 本当に面白い内容でした。ドラマ、映画で、何作かやってきたので、息も合っているし、テンポも良くて、最初から最後まで、余す事無く楽しめました。こんなに楽しくて、ちょっと切なくて、ちょっと暖かくて、優しい気持ちになるなんて、ステキな映画でしょ。
多田は、相変わらず便利屋を続けていて、バスの時間チェックとか、後片付けとかをしています。それなりに、まぁ、何となく、イイ感じの日々だったのですが、そこに、凪子(行天の元妻)が訪ねて来て、娘を預かって欲しいと頼みます。行天の子供である娘はるを預かるなんて、どう考えてもムリでしょ!って事で、多田は悩みに悩むのですが、何の手立ても無く、そのまま預かる事に…。あーあって感じで、はるちゃんは、多田の事務所でしばらく暮らすことになります。
子供が苦手な行天は、絶対にムリって言っているのですが、来てしまっては仕方がない。なんとか折り合いを付けて、便利屋の仕事に連れて行く毎日になります。子供連れで便利屋のお仕事って、何となく、とっても温かい感じでステキでしたよ。
そんな新しい毎日を過ごす多田便利軒ですが、ある日、新興宗教の流れを汲む無農薬野菜生産団体の調査を星に依頼され、インチキを暴きます。その絡みで、子供を保護する事になるのですが、保護した帰り道、お年寄りのバスジャックに出くわすことになります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この内容を読んでも、あまり意味が分からないんじゃないかと思いますが、細かくこだわって作ってあるので、それを解説は出来ないんです。観る人が、それぞれ、気に行った場所を楽しんで欲しい映画かな。でもね、誰もが、この映画は楽しめると思いますよ。本当に楽しいです。
多田便利軒に子供が混ざるだけで、こんなにも、2人がお父さんキャラになってしまうのかというほど、優しい表情に変わるんですね。動物って面白いよね。子供なんて嫌いと言っていても、何となく、表情が緩んでしまうのは、動物としての本能なのではないかと思います。ま、監督の撮り方も上手いんだろうけどね。
そうそう、またも、私の好きな新井さんが出ているのですが、なんと、ヤクザの若頭の役で、2場面だけ、それも、便利軒の人間とは会わないんです。星とだけ。でも、結構、重要な要素でしたよ。この場面が無いと、”まほろ”という街の明暗がぼやけてしまう。前作では、”まほろ”のダークな部分が大きく描かれていましたが、今回は、子供が絡むってことで、それ程ダークな部分が出ていないのですが、このヤクザ関係の場面で、それを表していると思います。
それにしても、多田便利軒、もっともっと観たいなぁ。まして、舞台が町田でしょ。町田、イイんですよねぇ。学生の方達は、結構、この町田という街、ご存じだと思いますが、東京だし、都会なんだぞーと頑張っているんだけど、どこかドン臭い感が残ってしまっている、この湿気臭い匂いがイイんですよね。この町の近辺には大学が多いから、学生の方は、この雰囲気、分かってくれるんじゃないかな。
私は、この映画、超超お勧めです。私は大好きです。私、大森監督作品と相性が良いのかな。監督の作品、好きなものが多いです。でも、初めて観る方でも、とっても観やすい映画だと思いますよ。頭が疲れていても、この映画でリラックス出来る感じなので、いつ観てもお勧めです。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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