ラテンビート映画祭で「スガラムルディの魔女」を観てきました。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の最新作です。
ストーリーは、
失業した揚げ句妻ともうまくいかなくなったホセ(ウーゴ・シルバ)率いる強盗団は白昼堂々宝飾店を襲撃、ホセは息子らと共に偶然通りかかったタクシーに飛び乗り逃げる。パトカーの追跡をかわすうちに道に迷ってしまった一行は、魔女伝説が伝わるスガラムルディ村にたどり着く。人食い魔女たちの洗礼を受ける中、強盗団を追ってきた者たちも加わり魔女軍団と人間の壮絶バトルが始まり……。
というお話です。
面白かったです~!ハロウィンやクリスマスにピッタリのホラーじゃないかな。雰囲気が、あの、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」や「コープス・ブライド」っぽい感じがあるんです。
ホセは、妻と離婚し、息子と一緒に居たいためにお金が必要で、貴金属買取り店を襲って、金の指輪などを強盗します。タクシーに乗り込み、逃走し、人里離れた森の中に入ります。その山を越えると国境があり、国境さえ超えれば逃げ切れると考えたホセたちは、そのまま、真っ直ぐに森の先の村へ進みます。
その村は、スガラムルディ村と言って、魔女が住む村といわれる場所であり、迷信だろと言っていたホセたちに、魔女が襲い掛かります。まさかと思っているのですが、たくさんの魔女が男たちに襲い掛かり、簡単に捕まってしまいます。捕まって、ダイニングのイスに縛り付けられている男たちは、ディナーの材料となるべく、そこに並べられ、魔女になぶられています。

その屋敷に住んでいる魔女たちはこの村のボス的な存在で、これから行う儀式の用意をしているのですが、ボスのグラシーの娘エバがホセを気に行ってしまい、ホセを自分のものにしようと狙っています。そして、ディナーが始まる直前で、なんとか逃げ出すことが出来た男たちは、凄い勢いで逃げるのですが、魔女たちが追ってきます。

ホセは、エバに”自分も君が好きだ。”と嘘をつき、彼女を味方に付けて、ホセの息子セルジオだけでも助ける為に手を尽くします。しかし、セルジオは女の怪物?の生贄にされる為に既に祭壇に掲げられていて、今にも飲み込まれそうになっています。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
この映画、マジで面白いです。大笑いしちゃいました。ちょっと、古いB級の楽しさが見えながらも、現代の話になっているし、離婚した夫婦の子供の気持ちも描いていたりして、見どころ満載なんです。その中でも、やっぱり、魔女の恐さがイイなぁ。極悪なのよ。それでいて、エバはかわいい所があったりして、なんか憎めないのよね。
子供も面白いんです。ホセの息子セルジオは、何故か、父親の強盗の片棒を担がされ、一緒に貴金属店で拳銃を突き付けたりするんです。ええ~!親が子供にこんな事させてイイの~!って感じなんですが、まるで、セルジオには遊びの一つであり、いつも一緒に居られないお父さんが遊んでくれていて、とっても楽しそうなんです。かわいいでしょ。
私は、この映画、お勧めしたいです。面白いです。B級お笑いホラーとしては、超一流?と言えるでしょう。(笑)本当に楽しめるので、ぜひ、沢山の人に観て欲しいんですけど、あんまり上映するところが無いのよね。残念です。でも、機会があったら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・スガラムルディの魔女@ぴあ映画生活
ラテンビート映画祭 http://www.lbff.jp/index.html