「小川町セレナーデ」を観てきました。
ストーリーは、
とある町にある「スナック小夜子」。どこか懐かしい雰囲気の店には、日々、常連客が集まってくる。スナックのママ・真奈美(須藤理彩)は、シングルマザーとして娘の小夜子(藤本泉)を育てていた。店が借金を抱えていることを知った小夜子は、偽おかまバーを開いて形勢逆転を狙うことを考える。そして、真奈美の昔の友人でおかまダンサーのエンジェル(安田顕)に助けを求める。
というお話です。
これ、川崎のまちおこしプロジェクト作品なんですね。全く知りませんでした。小川町と言うので、最初は、東京の小川町の事かなと思っていたら、どーも川崎の小川町の事みたいって解り、チラシを読んでみたら、川崎のプロジェクトって書いてありました。でも、小川町の辺りで撮影したとこってあったのかな?良く判らなかったな。撮影マップとかをサイトにアップしてくれたら、もっと楽しめるのにな。
スナック小夜子のママ・真奈美(須藤さん)は、昔、オカマのダンスバーの演出をやっていて、そこでエンジェル(安田さん)と組んでいました。ある日、エンジェルが、タイで性同一性障害の為の是正工事(性を正しくするため、エンジェルの場合は女になる為の手術)をする事になり、お祝いを真奈美としていました。その夜、エンジェルと真奈美は、酔った勢いでヤッてしまいます。そして、真奈美は妊娠を・・・。エンジェルは、既に完璧な女になってしまい、真奈美は子供が出来たことをエンジェルに告げて、新しい街でスナックを開くことにします。
真奈美は、スナックをやりながら娘を育て、娘はどんどん成長して行きます。娘の小夜子は、母親がスナックで水商売をしている事により、いじめを受けて、母親に対して反発し、嫌悪感を抱きます。でも、水商売で稼いだお金で自分を育ててくれている事も解っていて、何とも、やりきれない気持ちでいるんです。そんな気持ちを抱いたまま、成長していく娘。
どんどん廃れて行く町で、お客も減っていくスナック小夜子に、東京に出ていた娘小夜子が戻ってきます。東京で、良い事が無かった小夜子は、都会に負ける形で帰ってきたのです。娘も戻って来て、ちょっと嬉しい真奈美なのですが、店は、既に借金だらけ。もう、続けられないところまで来ていたんです。店のピンチを知った、小夜子と従業員のりょう子は、隣町で流行っているオカマバーを真似して、オカマバーをやろうと言いだします。女性しか居ないのに、どうやってオカマバーをやるって言うの?
そこで、真奈美が昔一緒にショーパブをやっていたエンジェルに、小夜子が連絡を取り、協力を頼む事にします。エンジェルは、真奈美や小夜子とは関わらない生活を送ってきたのですが、真奈美が困っている事を知り、とうとう、協力をする事にします。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
安田さん~!またも、すごい役やってますね。「アオイホノオ」でも個性的な庵野さんを演じていたし、「変態仮面」では偽変態仮面をすごい衣装でやっていて、ファンになったのですが、今回も強烈でしたね。なんか、安田さんが演じていると、どんな役でも納得してしまう自分が恐ろしいです。(笑) 何をやっても上手いから、観ているこちらとしては、ぐうの音も出ないんですよね。
性同一性だって、何だって、必死で生きている人は美しいし、誰も文句は言えないと思う。だからと言って、過去を全て忘れ、新しい人生を生きる事は出来ないでしょ。過去の自分も自分なんだから、いくら嫌でも、それを受け入れてこそ、自分という人間が完成するんじゃないかなって思うんです。半分の自分では、いつまでたっても、何か物足りなくて、寂しくて、苦しいでしょ。直ぐには受け入れられなくても、少しづつでも、過去を受け入れないとね。
私は、この映画、まぁ、お勧めしても良いかな。安田さんの演技が超イイので、観ていて嬉しくなってきちゃいます。(笑)そうそう、”スナック小夜子”の現場って、国道15号線(産業道路)沿いの店だと思います。もし、横浜を車で走ることがあったら、あのビジュアルの店を探してみて下さいね。そっくりそのままの店がありますよ。店はやってないけどね。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・小川町セレナーデ@ぴあ映画生活
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