「劇場版 零～ゼロ～」を観てきました。
ストーリーは、
アヤ（中条あやみ）は山間部の町にある、ミッション系女子高校の学生寮で生活していた。ある日、彼女はまるで自分の死を予告するような鮮やかなビジョンを見て以来、部屋に引きこもるようになる。それと同時にあちこちで少女の幽霊が現れるようになり、目撃者たちが次々と姿を消す中、寮住まいのミチ（森川葵）も、自分の目前で親友を見失い……。
というお話です。
ホラーと言う事だったので、”サイレント・ヒル”とか”彼岸島”みたいな、怖い奴らが襲ってくるのかと思ったら、ただ、幽霊が見えるやら見えないやらって話で、普通にサスペンス映画でした。ちょっと、火曜サスペンス風って言った方が良いかな。(笑)
修道院のような女子高校で、ある日、アヤは引きこもりになります。アヤは、美人で歌も上手く、みんなの憧れだったため、誰もが、アヤの引きこもりを悲しがり、いつアヤに会えるのか、戻ってくるのか、不安がまるで伝染病のように、学校中に広がって行きます。その中の一人ミチも、アヤの帰りを心待ちにしているのですが、ある日、クラスの女の子が、アヤの写真を手に入れ、その写真に深夜０時にキスをしたせいで、失踪してしまいます。
実は、この女子高には噂があり、好きな人の写真に深夜０時にキスをすると、同じ呪いのかかるという話で、アヤに会いたくてキスをするのですが、呪いにより、どんどん生徒が消えて行ってしまうのです。アヤは生きて、引きこもっているのに、アヤの幽霊らしきものが彷徨い、女生徒たちを翻弄していき、ミチは、このままでは、沢山の女生徒が消えてしまうと思い、アヤの部屋のドアを叩き、出てきて呪いを止めて欲しいと頼みます。アヤも、このままではいけないと思い、部屋から出てきて、ミチと共に、呪いを解こうと動き始めます。そして、衝撃の事実が段々と解ってきます。
思っていたより、面白い内容でした。ホラーと思っていたので、また、ゾンビ系が襲って来たり、訳の解らない怪物が来るのかと思いきや、ちゃんと話が出来ていて、幽霊らしきものも関わっているのですが、根本的に、人間の欲望や愛憎が絡むサスペンスでまとまっているので、誰もが楽しめると思いました。
最後は、どうしてそうなったのか、何故、女生徒が死んでいたのか、哀しいオフィーリアの歌の理由は何なのか、ほとんどが納得が出来ると思います。やっぱり、ホラーと言いながらも、こういう風に、話をしっかり作ってくれて、理由なども辻褄が合うように作ってくれないと、観ている方は、納得出来ないし、観た後に、モヤモヤして気持ちが悪いですよね。今回は、そうだったのかって、スッキリすると思いますよ。
これ、ゲームでは、色々なシリーズがあるようですね。ゲームの方は、ベタなホラーものなのかしら。でも、今回の映画は、これだけスッキリしてくれたから、ゲームの方も、ストーリーなどは、しっかり考えられているんだろうなぁ。思っていたより、このシリーズ、良いものなんじゃないかって思いました。
そうそう、この映画、寮のある女子高校って話で、結構、女の子同士のラブラブ的なものがあったり、男女の恋愛ものよりも、女性同士のドキドキする場面があって、こういうのが好きな人には、とっても喜ばれるんじゃないかな。あまり、邦画でこういうのって無かったよね。女子高でのいじめの話とかはあったけど、こういう女子高生同士の恋愛ものって観た事無かったから、斬新な気持ちがしました。やっぱり、こういう新境地って、大切よね。どんどん新しい事に目を向けて行く事も良いんじゃないかな。
それにしても、美保純さん、今回は、シスター役なのですが、どーも、彼女の濃厚なベッドシーンを観て来た私には、ええ～！嘘つき～！って感じで、笑ってしまいました。ゴメンナサイ。だって、どう考えても、男性と関わりが無い美保純さんって、想像が付かないんですもん～！(笑) でも、最後は納得しましたけどね。(笑)
私は、この映画、お勧めしたいと思います。ホラーがダメな方でも、サスペンス映画として観れますよ。”リング”とか”呪怨”のような、ドロドロした恐さはありません。どちらかというと、”サスペリア”系の美しい恐怖がありながらも、ホラーでは無いという感じです。だって、幽霊が美しくて、怖いというより、引き込まれると言う方が合っているんですもん。それに、謎は解けますから、恐さが残る事はありません。大丈夫です。面白いですよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・劇場版 零～ゼロ～＠ぴあ映画生活
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