「ゲッタウェイ スーパースネーク」を観てきました。
ストーリーは、
見知らぬ男から妻を誘拐したという脅迫電話を受けた元プロレーサーのブレント(イーサン・ホーク)。男に指示されるままマスタング・シェルビーGT500スーパースネークを盗み猛スピードで暴走し街中を大混乱に陥れる中、車の持ち主だと話す少女(セレーナ・ゴメス)が同乗してくる。警察の追跡を振り切りながら男が次々に出す指令に従い、ブルガリアの首都ソフィアを爆走するブレントだったが……。
というお話です。
ほとんど宣伝も無く、あまり期待していなかった作品なのですが、面白かったです。レーサーが運転するスーパーカーの中からの映像なので、すっごいスピード感があって、追ってくるパトカーや敵のバイクや車などとやり合うのですが、ハラハラドキドキなんです。
とにかく、やる事が派手なんですよ。すごい勢いで車がぶつかってきたりして、壊れて行くのですが、全く人の映像が無くて、すごい事故でも、人が死んでいるという感覚が、全く無いんです。それが良かったかな。人が事故で死んでいく姿があると、こんなに殺しちゃってっていう、嫌な気持ちになるんですけど、それが全く無いので、まるで、レーシングカーゲームを楽しんでいる感覚なんです。
主人公のブレントは、有名なカーレーサーだったみたいなのですが、既に、引退して、妻と2人で普通の生活を楽しんでいました。ある日、突然、妻が誘拐され、ブレントは、相手の命令通りに動かされることになります。カーレーサーだったことを相手は知っているらしく、その技術を駆使して、警察を翻弄し、混乱させることが目的のようなのですが、本当の目的は、全く解りません。でも、妻の命がかかっているので、仕方なく、言われた通りの行動を開始します。
警察との追いかけっこが一段落し、人気の無い場所で休んでいると、若い女の子が車を盗むために押し入ってきます。拳銃を押し付けられ、車から降りろと言われるのですが、謎の男は降りるなと言い、仕方なく、少女を取り押さえ、一緒に車で指示に従わす事になってしまいます。理由も解らず、目的も解らずのまま、街中を走り回り、沢山の道が通行不能になり、段々と、謎の男の目的が見えてきます。
車に押し入って、巻き添えになってしまった少女は、イマドキの子らしく、システム関係にとても長けていて、沢山のシステムを駆使して、ブレントの行動を監視し、指示に従わせていた謎の男の裏をかく方法を思いつき、ブレントと協力して、裏をかき、相手の目的を阻止するために動き始めます。そして・・・どうなるかは、映画を観て下さいね。
ここまで書いても、まだ、全然、内容の核心を突いていません。この映画は、最後の最後まで、謎があって、逆転ありなので、気を抜かないでくださいね。驚くほど、こねくり回してあって、あれ?あれ?なんで?って場面が沢山あります。画面に見えているものを素直に受け取らないでください。思っていたものと違っていたりというところが出てくるので、驚きますよ。
この映画、カーアクションがすっごく楽しめるのですが、それ以外でも、サスペンスとして十分に楽しめるんです。ずーっと緊張のしっぱなしで、いつヒントが出てくるのか、誰かが殺されるんじゃないかと、ドキドキハラハラ。でも、面白い事に、殺人の場面は一つもありません。面白いでしょ。素晴らしいと思いました。
私は、この映画、お勧めしたいと思います。誰が観ても、楽しめるんじゃないかな。ちょっと、話が入り組んでいるので、自分で先を読んだりすることが面倒な方は、ちょっとイヤになっちゃうかも知れないけど、でも、アクションもサスペンスも、目一杯楽しめる作品で、満足出来るものって、最近、少ないから、良いと思いますよ。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。