「がじまる食堂の恋」の試写会に連れて行って貰いました。
ストーリーは、
沖縄、名護市。街にある「がじまる食堂」を女手一つで切り盛りしているみずほ(波瑠)はひょんなことから、財布を紛失したという旅行者・隼人(小柳友)の面倒を見ることに。そこへ、上京していた元恋人の翔太(桜田通)が帰郷してくる。復縁を期待させる彼の言葉に心が揺れ動くみずほに、隼人は期間限定で恋人同士を装おうことを持ち掛ける。二人の様子を翔太が不審がる中、彼が絵のモデルとして招いた莉子(竹富聖花)が食堂を訪ねてくる。彼らは距離を縮め、複雑な四角関係が展開し……。
というお話です。
お友達に試写会に連れて行って貰いました。公開日前日の試写で、監督がいらして、どういう経緯でこの映画を作ったのかなどのお話を伺い、その後の試写でした。私、大谷監督の作品はほとんど観ているのに、何故か、全く浮かんでこなくて、参りました。私の好きな「黒執事」も、大谷監督の作品だったんですね。(笑)
沖縄の名護に住むみずほは、”おばあ”が亡くなった後、一人で食堂を切り盛りしています。そんな彼女が、バス停で待っている時、見知らぬ男性が親しそうに話しかけてきて、タクシー代を貸して欲しいと頼みます。はぁ?と思うのですが、何故か、その姿と言葉に丸め込まれてしまい、タクシー代を貸してあげます。彼は、隼人と名乗り、リュックごと盗まれてしまって、お金も着替えも失くしてしまったと話します。仕方なく、食堂に置いてあげるみずほ。隼人は、次の日から、お店を手伝うようになり、送金が届くまで居させて欲しいと言います。
そんな2人の前に、みずほの元恋人・翔太が現れます。翔太の裏切りによって別れたと思っているみずほは、翔太に会えた喜びと、彼への疑惑とで、混乱して、隼人と恋人同士だと言ってしまいます。何となく気まずい3人の前に、翔太が募集した絵のモデルとして莉子が現れます。莉子は、何か理由があって、この地に来たようで、4人はぎこちなく、その関係を始める事になります。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、ネタバレすると面白くないので、出来ないのですが、いやぁ、すっごく解る~!!って感じなんです。恋人同士の時でも、結婚してからでも、好きだからこそ、例えば、浮気してんじゃないの?とか、何か隠してるんじゃないの?って聞けない事ってありますよね。で、聞けないからこそ、関係がおかしくなって行ってしまう。そこで、正直に話し合っていれば、問題が解決したかもしれないし、スッキリして終われたかも知れないのに、話さなかったばかりに、どうしようもなく、自己嫌悪に陥って、いつまでも忘れられなくなったり、罪の意識に苛まれてしまう。これって、男と女の間に、とても良くあることだと思います。
だから、観ていて、とっても身に抓まされるんですよ。自分に当てはめてしまう。そして、やっぱり、正直に話しておこうとか、あの事を聞いてみようとか、考えてしまいました。信用しているから聞かなくても大丈夫と自分に言い聞かせているんだけど、心の中にしこりが残っている事って、誰もがあるでしょ。そう言う事って、やっぱり、聞いた方が良いのかな、話しておいた方が良いのかなって思いました。後々、何かの時に爆発しちゃったら困るもんね。
それに、自分が話さないでガマンしている事に相手が気が付いたら、とっても傷つくでしょ。なんで言ってくれなかったんだって思うと思うんです。やっぱり、ガマンしているんだったら言って欲しい。無理して一緒に居てもらうのは、辛いです。やっぱり、全てとは言わないけど、ある程度は話して貰って、話し合いたいな。でないと、長続きしないですよ。
そんな男女の間の事を、とっても温かく描いていて、グッとくる内容の映画でした。波瑠さんがとってもナチュラルで美しいのですが、私は、小柳くん押しかな。クライマックスに近づくにつれ、超カッコ良く見えてくるんです。これから先、30代~40代で、とっても味のある役者さんになって行きそうな予感がしました。ちやほやされるのではなく、じっくり熟成して、良い男になって行く典型のような雰囲気で、ステキでしたよ。
私は、この映画、お勧めしたいです。ぜひ、10代後半から40代までの女性や男性に観て欲しい。出来れば、カップルで観に行くと、なんだか、イイなぁって思います。この、もっと話さなくちゃっていう感覚って、男女の間には、必ずある事だから、きっと、観ると、何か感じるものがあると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : この映画に出てくる”ガジュマルの木”はパワースポットになっているそうで、映画を観ると、そのパワースポットに行って、願い事をしたくなると思います。なんか、とっても願いが叶いそうなんですよ。ステキでした。
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