「猿の惑星:新世紀」猿だって人間だって、社会を築き始めたら同じ道を歩んでしまう。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「猿の惑星:新世紀(ライジング)」を観てきました。


ストーリーは、

自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。

というお話です。


猿の

猿の惑星のゼロエピソード、第二弾ですね。前作の創世記(ジェネシス)で、頭が良くなったシーザーは、自分の生活を創るために神経科学者ウィル(ジェームズ・フランコ)と別れて、山へ仲間と共に消えて行きました。その後のシーザーたちと、人間の関わりを描いています。

山へ消えたシーザーたちは、自分たちの王国を築き、人間と関わらないように、自分たち独自の生活を作り上げました。そして、シーザーたちは、子供を作り、次の世代への変換期に入ったところです。一方、人間は、自分たちが作ったウィルスにより、大半の人間が死滅し、数少ない人間たちも、その生活手段を制限され、滅亡の一途をたどっていました。

猿の

ドレイファス(ゲイリー・オールドマン)が率いる、人間居住地は、電気の供給が出来なくなり、山にあるダムを動かして、電気を供給しようと試みます。その役目を受けたマルコムは、息子と妻と、その他の技術者と一緒に、山のダムに向かいます。ダムのある山には、シーザーたちが築いた王国があり、ダムに向ったマルコムたちは、猿たちと鉢合わせしてしまいます。

猿の

ダムを動かすには、猿たちの許可を貰わないと出来ないことが解り、ボスのシーザーに、電気を得るためにダムを動かしたい旨を話し、ダムの修理が終わったら、すぐにその場を去るという約束をして、その許可を貰います。そして、瓦礫に埋もれたダムを復旧し、電気の供給を成功させます。しかし、人間を受け入れたシーザーを良く思わないコバ(猿のNo.2)が、そのことに反発し、人間を滅ぼすために、汚い手を使い仲間をだまして、人間との戦争に突入してしまいます。

猿の

とにかく、このコバっていう猿が、超悪い奴なのよ。私なら、最初にそいつを殺しているだろうけど、また、シーザーは、素晴らしいリーダーなので、仲間は殺さないとか言っちゃって、どんなに悪い奴でも殺さないのよ。甘いでしょ。猿のくせに、考えが甘いって、致命的だと思うのよね。まぁ、だから、戦争が起きてしまうんだけど、人間も、マルコム以外は、このコバとどっこいどっこいなので、仕方ないですね。

猿の

結局、人間が支配者になろうと、猿が支配者になろうと、同じことをしてしまうっていう、典型的どーしようもない連鎖に突入するわけです。シーザーもそれに気が付いているのですが、それから逃れられないという事も解っていて、それまでに掲げていた理想を破ることになってしまいます。ここら辺からは、まるで、猿たちが人間で、人間が狩られる動物のように見えてきます。

最後にシーザーが決断したのは、どういう事だったのか、映画を観て下さいね。シーザーは、前作の時よりも、精神的にも、頭脳的にも、とても成長しているので、既に、人間を超えているのではないかと思えました。先を読んで、自分たちの姿が全て見えているような彼の眼差しには、ちょっと心をグッとつかまれました。


猿の

猿が精神的な進化を遂げて、裏切りや騙し、疑惑など、それまでは人間のみが持っていた汚い部分を手に入れて、美しい動物から、汚い人猿となって行く姿が描かれていて、何とも、やるせない気持ちになりました。どうして、知能が上がると、こういうことが出てきてしまうんだろう。脳が進化しても、欲望を持たなければ、平和な社会が築けただろうに、やっぱり猿も同じなんですよね。

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私は、この映画、お勧めしたいと思います。話として、とても良く出来ているし、これまでの猿の惑星を壊すことなく、キッチリつじつま合わせをして、満足の行く出来だと思います。猿の動きが、段々と人間らしくなっていく姿を、ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





猿の惑星:新世紀(ライジング)@ぴあ映画生活



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