「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
高校3年のミア(クロエ・グレース・モレッツ)はチェロ奏者を夢見ていた。ミュージシャンの恋人アダム(ジェイミー・ブラックリー)と交際をスタートしてから1年、充実した日々を送っていた。しかしある雪の日に、ミア一家が乗った車が対向車と衝突。昏睡(こんすい)状態のミアは、なぜか意識不明の自分自身の姿を見ていた。そしてミアの生死の行方は彼女自身に委ねられ……。
というお話です。

ロック歌手の父親とそのグルーピーだった母親の間に生まれたミア。ロック三昧の両親なのに、ミアは、クラシックを好み、チェロに興味を抱きます。大きくなるにつれ、チェロの才能に秀でて行く娘を観て、父親は、ロックの道を捨て、ドラムを売り、そのお金で娘にチェロを買い与えます。

ミアは、自分のチェロを手に入れ、両親に愛され、かわいい弟も出来、しあわせに成長していき、高校生になります。高校でロックミュージシャンのアダムと出会い、付き合うようになります。音楽の趣味は違うけど、2人は似合いのカップルで、両親もその付き合いには賛成していました。
ある雪の日、家族で車で出かけたミアたちは、雪道で対向車と衝突、横転してしまいます。家族全員が病院に運ばれ、ミアも病院へ。ミアは、現場で自分の意識の無い身体を見つけ、幽体離脱していることが解り、身体と一緒に病院へ入ります。
そこで、家族が次々に亡くなって行く姿と、悲しむ家族や親族、友達の姿を見て、自分は、生きるべきなのか、死んでいった家族と一緒に天国に行くべきなのかを悩み始めます。それまでの家族とのしあわせな時間を思い出し、アダムとの時間を思い出し、生きるべきか死ぬべきか、何度も考えます。高校卒業後の進学についても、夢を持っていたので、夢への未練もあるのですが、家族が居ないのでは生きている意味が無いとも思ったり、何度も考え、アダムが語り掛ける言葉にも耳を傾け、ミアが最後に選んだ道はどちらなのか、映画を観て、確認してくださいね。
とっても良い話だし、周りの方も、皆さん、泣いていらしたのですが、ゴメンナサイ、私は泣けませんでした。何でかなぁ。感動したんだけど、水分が足りなかったのかしら。(笑)家族の愛、男女の愛、友人との愛が描かれていて、その愛が、彼女を引き止められるのかっていう話なんだけど、私は、まだやりたい事があって、死にたくないので、どーも、共感が出来なかったのかも知れません。
彼女の気持ちになって考えると、高校3年生で、これから大学に進学するって時に、家族が全て死んでしまったら、やっぱり絶望しますよね。そりゃ、一緒に死んでしまった方が楽だと思うと思います。私だって、それくらいの年齢なら、自分で稼ぐことも出来ないし、まだまだ経験は浅いし、誰を頼りに生きて行けば良いのか解らないから、絶望しますよね。辛いと思うなぁ。

ミアは、事故に合うまでは、普通の女の子としての幸せな生活を送っていたんですね。その普通の生活を淡々と描いている部分は、誰もが体験したようなものだと思います。高校生活の中で、成績を気にしたり、彼氏を作ったり、色々なものに興味を持ったり、進学で悩んだり、自分の未来を決める不安が描かれていて、とても懐かしい気持ちになりました。この部分があるから、生死を選ぶ部分に深みが増すんです。
入り組んだ話では無く、本当に、一つの事をとことん描き切る内容なので、結構、集中して観れると思いますよ。でも、ジェットコースターのような話が好きな方には、ちょっと物足りないかも知れません。でも、彼女が過去を思い出して選択を迷う部分は、とても感動すると思いますよ。ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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