「宇宙兄弟 #0」を観てきました。
ストーリーは、
宇宙飛行士ブライアン・ジェイが乗っている月面着陸ロケットCES-43のバックアップクルーに選出された南波日々人。しかし、ブライアンは想定外の事故によって帰らぬ人となり、さらにはNASAが有人ミッションの見直しを検討することに。一方、日々人の兄、六太は宇宙飛行士への夢を諦め、自動車会社に勤務する会社員になっていた。
というお話です。
まだ、日々人が宇宙飛行士の訓練生であり、六太が自動車会社で奮闘していた時代のお話です。2人とも、自分の未来を切り開くために、もがいてもがいて、頑張っている姿が、ここに描かれています。この原点があったからこそ、原作漫画に描かれているような話に展開して行くというのが解ります。
日々人は、宇宙に出て行ける日を夢見て、訓練を重ね、目標であるブライアン・ジェイに付いて、頑張っています。ブライアン・ジェイは、日々人の素質を見抜き、まだ、訓練中の彼を、自分のバックアップクルーとして抜擢します。周りからは、まだ、若いし、訓練がそこまで及んでいないから無理だという声がありましたが、先の事を思い、ブライアンは、日々人に大切な事を、一つづつ、教え込んでいきます。
観ていて思いましたが、宇宙飛行士となる人は、勉強が出来たり、記憶力が良いのではダメなんです。頭が良い人=頭の回転の早い人でなければいけないんですね。シナプスの繋がりが良い人であるべきなんです。それは、どんな状況になろうとも、今、手の中にあるモノを利用して、打破しなければならない。あれがあればとか、計算上ではとか、そんな事をいう人間は必要無い。今の状況を打破出来なければ何もならないんです。
大切な事を日々人に伝え、事故で帰らぬ人になってしまったブライアン・J。彼の思いを引継ぎ、新しい第一歩を踏み出す日々人を描いています。
六太は、自動車メーカーで開発の仕事をしていましたが、あまりの独創性の強さが仇になり、地方の営業所に飛ばされてしまいます。六太は、地上を走る車の設計をしているのですが、既に、そこに宇宙飛行士になる為に必要な素質が出ているんです。今までの車という考え方に縛られず、全く新しい観点を持っていて、その考え方は、色々な事に活用が出来る。でも、普通の会社員たちには、何をバカな事を言っているんだと言う風にしか思われず、そこには居られなくなるんです。
こういう話って、良く聞きますよね。大企業であれば、良い発想を持つ社員を活用していくべきなのに、どうしても、古い考えに固執してしまって、変える事が出来ない。だから、大手の電気メーカーなどが、今、メチャクチャになっていますよね。ソニーも、まさか、バイオシリーズを売ったりするとは思わなかったでしょ。こういう考え方を変えて行かない限り、会社は衰退して行くんです。
六太は、地方に飛ばされ、自動車の販売の原点というものに立たされ、客の望むものを見つめる事によって、新しい発想の展開をして行きます。この辺りも、アストロノウツ(宇宙飛行士)に合ってるよなぁって思いました。”ゼロ・グラビティ”でも描かれていたけど、宇宙では、今、出来る事をやってみるしかないって事。考えていたり、悩んだりして、行動に移さなければ、ただ、そこで死んでいくだけ。
そして、六太は、地方で学んだ事を形にして、ある社内コンテストに応募します。六太の設計した車のデザインは、どういう評価を受けるのか、楽しみにしてくださいね。
こうして、六太と日々人の兄弟は、未来に向かって一歩踏み出す事となります。アポの過去や、兄弟の勝利のポーズの理由なども解るし、楽しいですよ。私は、やっぱり、実写版より、アニメ版との方が好きだなぁ。面白いもん。TVシリーズも良いけど、今回の#0も、成功だと思いました。面白いですよ。
私は、この映画、お勧めしたいと思います。2人の過去が解って、面白いですよ。ちょっとベタな感じもしますが、実写版よりも、きっと楽しめると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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