「水の声を聞く」の試写会に行ってきました。
ストーリーは、
在日韓国人のミンジョン（玄里）は友人美奈の誘いに応じ、ほんの小遣い稼ぎのつもりで新宿のコリアンタウンでみこを始める。彼女は適当なタイミングでやめるつもりだったが、救済を願う信者たちが増えていき、次第に後戻りできない状況に陥っていく。やがてそこは宗教団体「真教・神の水」となり、さまざまな思惑を持つ人々が集まってくる。
というお話です。
何となく、カルト宗教団体の教祖となったミンジョンという在日韓国人の女性が辿る道を描いています。宗教って、儲かるんですよね。以前、このブログにも書いたと思いますが、まだ、会社に勤めていた時、上司がとても面白い人で、一緒に宗教をやってみようよぉって言われたことがあります。結構、簡単に出来るんですよね。もちろん、最初の人集めは大変ですが、企業を立ち上げるよりも、よっぽど安い経費で始められて、宗教法人が取れれば税金も免除になるし、楽な商売です。
そんな宗教の教祖として祭り上げられて、イイ気になってしまうミンジョンの浅はかさもさることながら、その周りの信者たちの中身のドス黒さも驚きます。このミンジョンは、在日と言う事で、引け目というか、劣等感のようなものを持っていて、人からちやほやされて、お金も貰えると言う事で、段々と気持ち良くなって行ったのかな。そして、今度は、自分が本当に教祖となって、人を導くことが出来るはずだって思ったのでしょう。でもね、しょせん、作られた教祖です。ハッキリ言って、インチキなので、何を言っても、無駄ですよね。
ミンジョンは、自分は、本当に力を持っていて、人を治す事が出来るのだと感じたのだと思います。でもね、それも、宗教の麻薬です。狂っていく信者と同じく、教祖も、崇めてくれる人々の姿を見て、自分に酔い、自分は神なのだと狂っていくんです。それは、どの宗教も同じ。キリストだって、信者がおだてたから、自分は神だと信じ込んだのかも知れません。本当に宗教は危険です。まだ、お金儲けだけでやっている宗教の方が健全で、カルトとなったら、もう、狂気が蔓延してしまう。誰か、正気な人がコントロールしていなければ、危ないんです。
偽教祖のミンジョンが、思い通りに動かないとなると、金儲けにも陰りが見えてくるので、そりゃ、周りの取り巻きも困りますよ。当たり前よね。でも、始めちゃったものは簡単には終われないし、教祖を変える訳にも行かないですよね。最初の思惑通りに進まなくなり、周りの人間とミンジョンは、どうなって行くのか、それは、映画を観て下さいね。
宗教をやりたいと思ったら、まず、人が中心になるより、聖典とか聖物とかにしないと難しいよね。人の心は変わるもんだし、年も取るから、永遠に続けられないと言う事は、宗教として成り立たないってことになってしまう。私なら、教祖では無く、伝達者として誰かを掲げて、聖典とか像とか、そういうものを中心にするけどね。そうすれば、使えなくなった伝達者を変えれば良いだけでしょ。自分がなっても良いし、そうそう、チベットのクマリのようなもんです。生理がきたら入れ替えるみたいな感じかな。
在日韓国人って、やっぱり、日本人と違うのかなととても思いました。普通に働けば良いのに、誰もかれも、楽して儲けるか、誰かからお金を取れば良いと思っていて、それって、国民性なのかしら。日本に生まれて、日本人として生きているハズなのに、なんで、日本人とは違い、自分中心の考え方しか出来ないのかな。日本人なら、人の迷惑になる事は避けるし、人の物に手を出すことは悪い事だと解っている。自分を抑制する事が美徳と考えるのが日本人なのに、韓国人は、そういう美徳という言葉を持っていないように見えました。
娘にたかる父親、大人を脅してお金を手に入れる子供、息子に依存し過ぎる母親、残酷な金融屋、一人の男を友達と分け合う女たち、どの韓国人も狂っていて、気持ちが悪くなります。一つの地域に、そんなに変な人が集まっているなんて、恐ろしいでしょ。韓国は、素晴らしい歴史を持っているのかも知れないけど、今、生きている人間がマトモじゃないなら、意味がありません。悲しい事です。
美しく、澄んだ映像の中に、ドス黒い渦が巻き、狂った人々が生息しているように見えました。そのアンバランスさが、とても面白いです。澄んだ空気、澄んだ水という美しい自然があって、それを、人間が踏みにじり、汚して行くんです。でも、自然は、また浄化され、そこに美しく存在する。人間など、しょせん、低い動物であり、自然の力を利用して人を救おうなんて、どれだけ傲慢なんだって事。人が神に近づく事なんて、決して出来ないんです。
この映画、私は、お勧めしても良いかなと思います。人間とは、自然とは、神とは、という事が、解らないまでも、感じられるのではないかなと思いました。傲慢な人間の姿は、まるで、獣のように見えます。単館系の映画になれた人の方が楽しめるかな。私は、この映画で、ちょっと在日韓国人が恐くなりました。気になったら、ぜひ、観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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