「青鬼」を観てきました。
ストーリーは、
転校生のシュン(須賀健太)はクラスに溶け込むことができずにいたが、ある日、化け物が出ると評判のジェイルハウスの前で同級生と会い、その不思議な洋館に入ってしまう。窓からのぞき込む不気味な目玉など異様な光景に恐怖を感じた彼女らは玄関から外に出ようとするものの、扉は開かない。そして、巨大な青い影が彼女たちに迫っており……。
というお話です。
これ、何ですか?映画なんですか?あまりにも酷くて、マジで金返せって思いましたよ。いくらなんでも、この出来は酷いでしょ。あえて言う事でも無いかも知れませんが、私、結構、沢山映画を観ているんですよね。これでも、映画愛があるので、出来るだけ、良い部分を見て、そこを強調して観るようにしているんですよ。それでもね、この映画は、無理です。良い部分がありません。10歩以上下がって、キャストは、カワイイ子が出ていました。でも、主人公の杏奈ちゃんとシュンくん以外は、酷い演技でした。もう、どうして良いやら、イライラが頂点に達し、出たかったほどですが、映画を途中で出るというのは私の主義に反するので、ガマンしましたよ。
逃げながら謎を解くというゲームの映画化と聞き、”サイレントヒル”とか”サイレン”のイメージで観に行ったのですが、とにかく、話のレベルが低すぎるんです。虐めにあって自殺した男の子の姉が、弟を助けられなかったという罪悪感がどんどん膨らみ、今度は、友達が虐められているみたいだと言う事を知り、それを助けたいと思い、行動したところ、不思議な洋館に入って、謎の生物に襲われるというお話なんですが、あまりに適当なんです。
まぁ、無料のゲームと言う事で、レベルが低いとは思ったけど、いくらなんでも、この話を映画にって、誰が考えたんでしょ。今までのホラーゲームを端折って、”世にも奇妙な物語”の雰囲気を足して、無理やりに長く伸ばしたって感じかな。話の辻褄も合っていないくて、最後にそのオチかいっていう、酷い有様。その結末なら、辻褄が合わなくても良いんだろうけど、お金を払って観る人をバカにしているよね。TVなら許しますけどね。
話が酷い上に、CGも酷いんです。それに、死体とかの美術も酷いんです。青鬼は、まぁ、そんなデザインなんだろうけど、可愛げが無いし、楽しくも無い。恐さも無い。ただ、ゴムで出来たフィギュアを動かしているような感じで、表情もほとんど無いんです。どうせなら、人形アニメにして、不気味な雰囲気を出せば良かったのに。あと、死体などのビジュアルが最低でした。死体は、ただ、内臓を並べれば良いってもんじゃないんです。スプラッターなども良く観ている私にとって、それは、人形に絵具を塗っているようにしか見えませんでした。
血を描くなら、もっと温かそうに粘りがありそうに作ってください。内臓も、動物の中に入っていたんだから、体温があって良いはずです。まして、柔らかい感触が無ければダメでしょ。手足だって、切り口の肉は、白い部分と血に染まった所と色が違うハズです。もちろん骨もあるよね。そういうものを造るなら、解剖学を勉強してください。動物の屠殺などをしたところを見て下さい。まったく、現実感が無く、おもちゃ並べんなよって感じでした。このいい加減さが、一番腹が立ったかな。他の映画では、皆さん、本当に苦労してスプラッターを作っているので、バカにすんなよって感じです。
ああー、文句が次から次へと出てきちゃうので、もう、止めなければ。入山さんや須賀くんの経歴に傷が付くから、この映画の事は忘れましょう。入山さんも、とっても美しくて、サスペンス系とかに合いそうですよね。須賀くんは、既に高いレベルの俳優さんなんだから、もっと色々な良い作品に出て欲しい。この事は、忘れてね。
私は、この映画、全くお薦め出来ません。私、これ程、人に薦められない映画って、初めてじゃないかな。薦めたら、私、嫌われそうだもん。ゲームにハマった人でも、これは、ダメなんじゃないの?酷いもん。あ、でも、AKBのファンの方は、観に行くのかな。入山さんが出ているから仕方ないですよね。彼女は、カワイイかったですよ。安心してください。気になったら、観に行ってみて下さい。
楽しめないだろうけど、楽しんできてね。(笑)
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