「呪怨 -終わりの始まり-」を観てきました。
ストーリーは、
小学校3年生の学級担任になった結衣(佐々木希)は、不登校の生徒・佐伯俊雄の自宅に行ってから、理解不能な現象に悩まされていた。その家ではかつて凄惨(せいさん)な出来事が起きており、関わった者全員が亡くなるという呪われた場所だった。結衣は吸い寄せられるように、再び佐伯家に向かい……。
というお話です。
久々の呪怨、楽しみに行ったのですが、なんか、伽耶子さんも俊雄くんも、明るい雰囲気になったの?気持ちが明るくなったのかしら。白塗りは相変わらずですが、明るい玄関口と階段に、ちょっとうつむき加減で出てきて、いらっしゃい!って言われても、なんか、どーなの?おどろおどろしく、髪の毛がズロズロ~っと動いて、指をギリギリ~ってしたりして、俊雄くんは、直立不動で”ニャー!”って言ってくれることを期待したんだけど、結構、サッパリ目で、襲ってきましたね。顔は、一生懸命、恐そうに作っているんだけど、画面が明るいし、音による驚きを与えるだけで、画面からにじみ出る恐ろしさのようなものは無かったです。
時間が、最初の俊雄くんの虐待事件と、佐伯家が引っ越してきた時点と、俊雄くんが小学校に登校してこなくなった時点の3点が描かれていますが、最初は、この時間的な違いが一切描かれていないので、何処と何処が繋がっているのかが解らず、ぼんやり観ていると、解らなくなると思います。
今までの呪怨の話は、佐伯家の話だけだったのですが、今回、その前に、あの家で虐待事件があり、子供が死んでいるという話が出てきました。それが、始まりなんだそうですが、始まりの詳細が一切描かれていないので、虐待死が、誰によるものなのか、両親はどこに行ったのか、まったく解りません。結局、詳しく描かれているのは、いつもの佐伯家の話なので、また、そこんとこですか?って感じでしたね。いくら同じ話を恐ろし気に描いても、観る方は知っているから、それ程の恐怖を感じなくなってしまうんです。そろそろ、佐伯家を離れてみたらいかがでしょうか。
まぁ、呪怨は、伽耶子さんと敏夫くんのセットがあってこそだからと言われてしまえば仕方ないのですが、もし、次があるなら、今度は、普通の人が、凄い呪怨を受けて、呪怨を与える方に行ってしまうという方が、もっと恐いんじゃないかなぁ。正常な人間が壊れてと行く方が、ただのホラーだけじゃなく、人間の恐ろしさが出て、もっと恐いと思うんですけど。今回も、佐伯剛雄が壊れて行く姿の方が、怖かったですもん。
う~ん、私、呪怨って、凄い怖かったという気持ちが大きくて、何度もシリーズを観ているからなのか、どんどん怖く無くなって行くような気がするんです。特に、今回は、俊雄くんが、いきなりアップで出てくるところは、一応、驚いたけど、怖いっていう気持ちでは無く、驚く方が大きいんです。なんか、体育座りをしている俊雄くんは、既に、恐怖ではなく、可愛ささえ覚えてしまい、ちょこんと座っている姿に、どーしたの?おねーさんに話してごらん?って話かけたくなってしまうんです。
佐々木さんも、頑張ってはいたと思いますが、今一つ、恐怖では無く、ただの引きつり顔に見えてしまい、何と言って良いものやら。まぁ、期待しなければ、結構楽しめたのかな。怖さも、知らなければ怖いかも知れません。うーん、感想が、辛くなってきたぁ~!

私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。「呪怨」を観ている方は、きっと、前のインパクトが強いので、今作はそれほど恐ろしいとは思えないと思います。音での驚きなどはありますが、それも一瞬なので、何とも・・・。但し、呪怨を観た事が無い人にとっては、楽しめるかも知れません。呪怨の入門編としてなら、これくらいの恐さでも良いのかな。気になる方は、観に行ってみて下さいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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