「人生はマラソンだ!」を観てきました。
ストーリーは、
ロッテルダムで自動車修理工場を経営するギーア(ステファン・ドゥ・ワレ)は、ある日経営不振による多額の税金滞納が発覚。ギーアと従業員のニコ(マルセル・ヘンセマ)、レオ(マルティン・ヴァン・ワールデンベルフ)、キース(フランク・ラメルス)らは税金を支払うため、「全員完走できたら税金を肩代わり。できなければ工場を譲る」とスポンサーを口説き、ロッテルダム・マラソン出場を決意する。フルマラソン完走を目指し、メタボ中年オヤジ四人は練習を開始するが……。
というお話です。

中年オヤジ4人が頑張る映画なんですけど、ベタな展開で、またですかぁ~って言ってしまいそうになるんだけど、やっぱり、最後は、感動してしまう自分が恥ずかしい。どーも、オヤジの頑張りに弱いんですよ。工場経営者のギーアは、経営不振で悩んでいて、その上、自分のガンも発覚し、手詰まりになっています。そんな時、マラソンに出場し、ウェアに宣伝を載せるスポンサーを探してお金を工面しようという話になり、スポンサーとの交渉で、完走出来たら、税金の滞納分を払って貰えるという約束を取り付けます。
ギーアは、ガンで自分の余命が半年ほどと知り、最後に家族に残せるようにと、そのマラソンで完走し、工場を維持しようとしているんです。マラソンの開催は半年後。丁度、命が尽きる前に、なんとか完走してやると、必死で頑張るんです。大好きな甘いケーキも我慢し、家族や仲間に知られたら止められると思い、打ち明けずに、ただ、毎日、走る練習を続けます。
レオは、ビールが大好きな、お喋りオヤジ。身を売る商売をしていた女性を助けて、そのまま結婚。妻と連れ子と暮らしていたが、妻は、自堕落な生活を捨てられず、あまり上手くいっていないんです。子供の世話をしながら、走る練習をするレオは、立派なイクメン。イヤ、イクオヤジ。良いお父さんになって行く彼は、見ものですよ。
キースは、タバコが好きで、超メタボの腹を持つオヤジ。詳しい説明は無いけど、どうも、子供を亡くしたようで、妻が敬虔なクリスチャンになり、厳しい戒律を守るように、キツく、キースを抑え込みます。日曜日は教会に行くものだと強要し、マラソンの練習も儘なりません。そんな彼が、日曜日に開催されるマラソンに出場出来るのかどうか、映画を観て、確認してくださいね。
ニコは、優しく、誠実で、一番、マラソンに向いているようでした。練習もキチンとして、マラソンのリーダーは、彼に決まります。そんなに彼がマラソンに必死になるのは、実は、隠している秘密があります。その秘密は、ネタバレになるので、書きませんね。ぜひ、映画を観て、ウフフって思ってください。ニコの行動が、とっても可愛いですよ。
最後に、ユースは、足が悪く、マラソンは出来ませんが、とても良いコーチとなります。彼が、スポンサーも紹介し、ユニフォームなども用意し、マラソンのプログラムも組んでくれています。ユースによって、4人のオヤジは、立派なランナーに成長し、もしかしたら完走も出来るのかも知れないねというところまで、頑張れるんです。でも、マラソン大会に出場出来るかどうかは、映画を観て下さいね。どうなるか、楽しみでしょ。
誰もが、マラソンによって、自分の人生を見直して、新しい道を模索し始める姿が、ベタとは解っていても、感動してしまいます。この4人が直面する事って、結構、私たちの生活でもあるような事なんですよ。息子と上手く行かないとか、妻に頭が上がらないとか、人に言えない秘密があるとか、色々、あるでしょ。そんな事に、嫌々ながらも、対処していくオヤジの姿が、助けてあげたくなるんです。
私は、この映画、お勧めしたいと思います。ベタな話なんだけど、オヤジの姿に、つい引き込まれて、感動してしまうと思います。あ、そうそう、イケメンが少しだけ出てきますよ。ギーアの息子もイケメンだし、スポーツ用品店の店員もイケメンでした。ここも見逃さないでね。スポーツ用品店の店員、他の件でも要チェックです。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。