フランス映画祭4日目、フランス映画祭12作目は、「Fly Me to the Moon」です。邦題は「バツイチは恋のはじまり」です。夏の終りの9月20日に公開予定です。
ストーリーは、
理想の恋人ピエール(ロベール・プラニョル)と同居中のイザベル(ダイアン・クルーガー)はそろそろ結婚を考え始めていたが、家に代々伝わる「最初の結婚は必ず失敗する」というジンクスから踏み切れずにいた。彼との結婚前に一度結婚して即離婚しようと考えたイザベルの前に、お調子者の非モテ男ジャン=イヴ(ダニー・ブーン)が現れる。とんでもない婚活計画を胸に秘め、ジャン=イヴに近づくイザベルだったが……。
というお話です。
今回のフランス映画祭で、一番気に行った作品です。面白かったし、しあわせになったし、映画の構成が、とても上手いと言うか、”粋”なんです。既に、日本公開が決まっているので、楽しみですね。この作品、「最強のふたり」の制作チームが作ったそうなのですが、私、このチームとの相性がとっても良いのかしら。とっても楽しめたもん。
この邦題、とっても上手いと思うんですけど、内容を観ると、そのまんまだって事が解ります。まんまなんだけど、とってもゴロが良いですよね。それに、このタイトルだと、女性に超ウケると思うんですよね~。今、この「バツイチ」は、とっても興味を持たれるキーワードだと思います。
映画の内容に入りますね。イザベルは、仕事も順調、同業者の恋人ピエールとも上手く行っていて、本当は、直ぐにでも結婚したいんだけど、イザベルの家のジンクスで、1回目の結婚は、必ず失敗するという事が気になっていて、結婚に踏み切れません。そして、秘策を思い付きます。そう、一度、結婚して離婚すれば、ピエールとの結婚が2度目になるので、失敗しないと思ったんです。無理やりな作戦だけど、しあわせな結婚をするには、どうしてもやるしかないって事で、適当な男を見つけ、一気に結婚し、直ぐに離婚するために、ピエールに嘘を付いて、旅行に出かけます。
ピエールとの結婚式は数か月後、それまでに、結婚と離婚をしなければならないと言う事で、お金で結婚と離婚を引き受けてくれる男性を見つけて、その彼に会いに行ったのですが、すっぽかされ、どうしようと考えた挙句、飛行機で隣になった、軽そうな男・ジャン=イヴを使ってやろうと思い、誘惑し始めます。ジャンは、美女に言い寄られて、とっても満足そう。だけど、出会って直ぐに結婚だなんて・・・。(笑)でも、イザベルは、何とか、この旅行中にやらなければって思い、フランスからアフリカ、ロシアまで周り、何とか、バツイチになろうと奮闘します。
もー、超笑えるんですよ。イザベルは、好きでも無い男と結婚しなければいけないし、ジャンは、美人がいきなりアプローチをかけて来て、モテない男だったのに、オレ、どうしたのかなって有頂天になるし、メチャクチャなんです。展開が、とっても上手いし、これ、ケニヤで撮影とか、ロシアで撮影とか、本当に色々な場所で、その地なりの楽しいイベントをやらかしてくれて、大笑い出来るんです。
だって、サバンナの真ん中で置き去りにされて、ライオンに襲われそうになったり、マサイ族に囲まれたり、ロシアに行ったら、今度は、無重力体験とかしているし、マジで、最初から最後まで、こんなに笑わせてくれるなんて、嬉しくなっちゃいましたよ。それに、ちゃんと、笑いの中にも、ちょっと切ない気持ちとかあったり、2人の気持ちが近づく場面があったりして、女性には、心に残る作品になるんじゃないかなぁ。
今の女性って、結婚という制度をとても大切にするあまり、臆病になっていると思うんです。でもね、一度、してみなよ。失敗してもいいじゃん。私もそうだったけど、今の時代、大きな失敗って、人生にほとんど無いじゃないですか。だから、結婚も失敗したくないって思うんだろうけど、結婚で、一度、失敗を味わっておくと、人生が輝いてきて、自分が強くなれるんですよね。

別に、離婚を推奨する訳では無いけど、離婚は、ステップアップするための、ただの1段階って思えば、簡単でしょ。嫌な男と無理に一緒にいる必要は無いし、フランスのように、離婚しても近くに住んでいれば、子供もお互いが育てる事が出来るでしょ。子供だって、喧嘩ばかりの両親より、別々でも、精神的に安定すると思いますよ。
話戻して、ダイアン・クルーガー、あんなに美しいのに、それ、やっちゃうの!って言うような事も平気でやってくれていて、面白かったなぁ。ダニー・ブーンさんは、とっても可愛いんです。イザベル役のダイアンさんに弄ばれて、もう、ボロボロになったりして、その顔芸とか、ダンスとか、超笑えました。なんて愛らしい方なんだろうって、また、ファンになってしまった。(笑)
私は、この映画、超・超・お勧めしたい映画です。これは、久々の大当たりだと思いますよ。というか、私が、超気に入ったんですけどね。公開は、今年の9月20日です。もう少し、待っていてくださいね。本当に面白いですから。ぜひ、ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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