「パークランド ケネディ 暗殺、真実の4日間」こんな状況だったとは、驚きました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」を観てきました。


ストーリーは、

1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れていたジョン・F・ケネディ大統領がパレード中に何者かに狙撃され、病院に搬送された。その様子を偶然撮影していた8ミリカメラ愛好家のエイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)や、瞬時に国を託されたリンドン・ジョンソン副大統領、容疑者とされたリー・ハーベイ・オズワルドの家族など、暗殺事件は多くの人間の運命を激変させる。

というお話です。


パークランド

この映画、去年の東京国際映画祭で観たかったんですよね~!でも、時間が合わずに、涙を飲んだのですが、やっと公開で、観る事が出来ました。やっぱり、良かったなぁ。こんな状況で、あの暗殺事件は進んでいたんですね。裏で流れている、まことしやかな噂は、やっぱり、あまり信じられないと思いました。こんな状況だったのなら、この通りなのかも知れません。

殺人事件の実況中継が流れるなんて、通常では有り得ない事です。でも、それが起こってしまった。それも、アメリカの大統領の暗殺事件だなんて、驚くべきことです。あってはならないことが起きてしまった。そんな時に、周りの人々がどんな行動を取ったのか、それが描かれています。全てがノンフィクションでは無いと思いますが、ある程度の真実は、描かれているのではないかと思います。

パークランド

アメリカにとって、希望の星だったケネディ大統領。若くして殺されるなんて、まして、民衆の目の前で、それも、妻のすぐ横で、シークレットサービスに守られながらも、死んでしまった。あり得ない事が、起きるんです。彼らの落胆は計り知れず、負の方向に、一気にアメリカが動いた、歴史的な分岐点だと思います。

もし、自分の夫が、自分の横で殺されたら、どうなってしまうだろう。どれ程、夫を憎んでいたとしても、夫の頭の半分が横で吹き飛んだら、驚きと恐怖と、悲しさと、もう、何が何だか解らずに、放心してしまうんでしょう。この映画でも、ジャッキーの様子がそうでした。もう、自分が何をしているのかも分からないような状態で、片手に夫の頭蓋骨を握っていたんです。信じられませんでした。


パークランド

そんな悲劇って、あり得ないです。まして、その事件の後に、何度も、夫が殺された映像がTVや雑誌で流されるなんて、気が狂うほどだったでしょう。今、日本に居るアメリカ大使のキャロライン・ケネディさんも、自分の父親の殺される映像を何度も観ることになるのは辛いでしょうね。こういう映像って、歴史の証拠だけど、家族の事を思ったら、流すのは辞めた方が良いと思うのは私だけなのでしょうか。

話を映画に戻しますが、ケネディ暗殺後、直ぐに運ばれた病院がパークランドという名前で、そこで、必死の蘇生を行うのですが、既に、頭の半分を吹き飛ばされているので、難しいですよね。死の確認をして、大統領を運び出し、エアフォースワンに積むのですが、飛行機は、棺桶を入れることは想定していないので、それも、すごく大変だったんです。そういう細かい姿が、良く描かれていました。

パークランド

一方、パークランド病院には、また新たな患者が運び込まれます。今度は、ケネディ暗殺をしたオズワルドです。彼も、撃たれて運ばれてきて、ケネディの蘇生を試みた医者たちが、今度はオズワルドの蘇生を試みるという、何とも運命的な流れがあり、こんな事って、あるんだなぁと驚いてしまいました。

この映画では、暗殺された者とした者だけでは無く、その事件によって、人生が変わってしまった人々を描いています。たまたま、ケネディのパレードを8ミリカメラで撮影していたザプルーダーさんは、その後、その映像を巡って、FBIやマスコミに振り回される事になります。でも、彼は、映像を出す時、「これは殺人の映像だから。」と釘を刺します。彼には、ちゃんと人間としてのモラルがあったんですね。


パークランド

他にも、初めて大統領を暗殺されてしまったシークレットサービスたち、犯人のオズワルドに目を付けていたにも関わらず、暗殺を察知出来なかったFBI、ダラスの地元警察官たち、突然、大統領の責務を果たす事になるジョンソン副大統領、暗殺者の家族と言う事で、アメリカ中から白い目で見られることになったオズワルドの家族たち、本当に、沢山の人の運命が変わってしまった。恐ろしい出来事です。

パークランド

日本でも、オウム真理教事件で、沢山の人々の運命が変わったように、原発事故で、運命が変わったように、どこに生きていても、必ず、人生が変わるような事件が起こる事があります。でも、それを経験として、自分に取り込んで行くしか、先の人生を歩む事が出来ません。この映画でも、人生が変わっても、先に進むために、誰もが、それを受け入れ、生きて行く。

パークランド

私は、この映画、お勧めしたい映画だと思いました。歴史の1ページである、ケネディ暗殺事件を、周りの人間を描くことで、その事件がアメリカにもたらした大きな影響を表していて、上手いなぁと思いました。私は、とても気に入っている映画です。特に、ザック・エフロンが、久々に顔を見せてくれていて、嬉しかったです。ザック、好きなのよぉ~。でも、映画の内容は、本当に良いですよ。ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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