【フランス映画祭】「間奏曲はパリで」ちょっとしたつまみ食いは平穏な日にエッセンスを添える。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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フランス映画祭3日目、フランス映画祭7作目は、「間奏曲はパリで」です。


ストーリーは、

50代の夫婦、ブリジットとグザヴィエは牛の畜産を営んでいる。仕事は順調だけれど、子どもは家を出て、夫婦2人だけの暮らしに何となく慣れない日々。そんなある時、近所でパリからやって来た若者の誕生パーティーが開かれ、ブリジットは25歳の魅力的なパリジャン、スタンに出会う。何とも言えない欲望と期待を胸に秘め、夫に嘘をついてパリへと出かけるブリジットだが...。
というお話です。


間奏曲

この映画、良かったなぁ~。本当に、ホッコリして、気持ちが良くなりました。主演のイザベル・ユペールさんが、珍しくコメディをやられていて、とってもかわいいんです。主婦が、変化を求めて、ちょっとした秘密の旅に出るというのは、この映画祭で上映された「素顔のルル」と同じシチュエーションですが、こちらのブリジットは、とても上品で、かわいくて、好感が持てるんです。


間奏曲

息子も一人立ちし、2人で畜産を営んでいるブリジットとグザヴィエ。2人は、今でも仲が良く、2人で、一生懸命、牛を育てています。品評会でもトップの成績で、順風満帆に見える二人ですが、ブリジットは、牛に付きっきりのグザヴィエに、ちょっと不満気味。

ある日、隣の家の娘がパーティーを開くからと訪ねて来て、良かったら遊びに来てくださいと誘ってくれます。夜になり、グザヴィエも寝てしまい、ふと思いついたブリジットは、隣の家のパーティーへ向かいます。パーティーでは、ブリジットの好きな曲もかかり、良い気分でカクテルを飲んでいると、イケメンのスタンと出会い、ちょっとドキドキ。

間奏曲

ブリジットは、首の湿疹の病院に行くというのを口実に、パリに1泊することを決め、ちょっと気になった青年に会いに行くことにします。たまには、自分にもアヴァンチュールが必要よって感じですね。パリに付いたブリジットは、スタンを探し、たまたま再会したような態度で演出し、食事の約束を交わします。

うーん、ブリジットは、超美魔女ではあるんですが、さすがに、ちょっと年齢が離れすぎていないかなぁと思ってしまいました。親子ほど違うんじゃないかしら。これだけ年齢が違うと、どちらかが、気をつけて合わせるようにしない限り、世代のギャップが大きいですよね。普通、年齢の高い方が合わせるのだけど、ブリジットは、そういうことに慣れていないと言うか、若い頃にグザヴィエと出会い、少女のまま大人になったような女性なので、男性は女性にこうあるものっていう感覚なんです。そこがかわいいんですけどね。

間奏曲

で、スタンとは、ちょっとすれ違い気味。う~んって言うところに、ホテルで出会った、歯科医の学会に来ていた上品な男性と出会います。こちらは、年齢が同世代かな。ちょっとイイ雰囲気で、どうなっちゃうんだろうっていう気持ちにさせてくれます。

そんなアヴァンチュールを楽しむブリジット、一方、グザヴィエは、ブリジッドが心配になり、実は、パリへ。
牛の世話を従業員に託して、車でパリへ向かったグザヴィエは、ブリジットの姿を見つけるのですが・・・。と、この後は、映画を観てくださいね。展開がとっても良いですよ。

間奏曲

この映画、子供が独り立ちした夫婦に起こりがちな出来事が、とても良く描いてあって、上手いなぁと思いました。本当に面白かったです。ブリジットを演じるイザベルさんのかわいさもさることながら、グザヴィエを演じているジャン=ピエールさんも、かわいいオジサンなんです。ゴメンナサイと言いたくても言えないような、日本でいう昭和の男っぽくて、なんともコマッタちゃんなオッサンだなぁとかわいくなっちゃうんですよ。ステキでした。

間奏曲

私は、この映画、ぜひ、お薦めしたいです。出来れば、夫婦や恋人同士で観ると、ちょっと、手を繫ぎたくなるような映画です。お互いが思い合っている事を言葉に出せなくても、寄り添っていれば、ちゃんと伝わるのかなっていう思いになる映画です。この映画、フランスで公開されたばかりだと思うので、日本公開は、まだ分かりませんが、こんなに面白いのだから、公開してくれることを期待します。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ


間奏曲


フランス映画祭 間奏曲はパリで
http://unifrance.jp/festival/2014/films/08.html