フランス映画祭2日目、フランス映画祭6作目は、「友よ、さらばと言おう」です。
ストーリーは、
刑事のシモン(ヴァンサン・ランドン)とフランク(ジル・ルルーシュ)は長年コンビを組んできたが、シモンが車で人身事故を起こしてしまい服役。6年後、出所したシモンは職を得るも離婚してすさんだ生活を送る中、息子がマフィアの殺人現場を目撃したことから命を狙われていることを知る。大切な息子を守るため、シモンは元相棒フランクの協力を得てマフィアに立ち向かう。
というお話です。
このアクションサスペンス映画、面白かったなぁ。刑事ものの王道と言えば王道なんだけど、展開が面白いのよ。話としては、ちょっと、「刑事ジョン・ブック 目撃者」に似ていて、子供が殺人現場を観てしまい、マフィアから狙われるんです。でも、この映画の一味違うところは、シモンとフランクという2人の男の友情がベースにあって、その友情に、交通事故が絡んで、なんとも、憎い演出があったりして、面白いんです。
シモンとフランクは、警察でコンビを組み、仕事をしていました。しかし、ある大雨の日に、シモンは、人身事故をおこしてしまい、飲酒運転だったことが解り、免職となり、服役します。シモンは、出所してから荒れて、離婚する事になり、警備の会社で仕事を得て、働いています。警察官として、全力で取り組んでいたシモンは、1度の事故で全てを無くしてしまったんです。
ある日、シモンの息子が、闘牛場で人殺し現場を観てしまいます。マフィア関係の殺人だったようで、顔を観てしまった息子が証人となってしまったら、マフィアは逮捕されてしまうので、証人となれないように、シモンの息子を殺そうと、何処までも追ってきます。
シモンは、息子が危険な状況にあることを知り、息子を守る為に、警察を当てにせず、自分で守ろうと行動を起こします。それを見たフランクも、彼を助けるために、上司の警告を無視して、行動を共にする事を決意します。そして、人身事故以来、久しぶりにコンビを組む2人。
ここから、マフィアとの激しい戦いが始まります。王道の、警察とヤクザ、もといマフィアの戦いが、大画面で激しく繰り広げられます。判っていても、やっぱり、ドキドキ、ハラハラで面白いです。逃げる子供を追うマフィア、その後を、シモンとフランクが追って行き、子供を助ける事が出来るのか、マフィアを倒す事が出来るのか、面白いです。そして、また、この映像が、凄い迫力があって、明暗の使い方が上手いんです。前の作品も、ハリウッドリメイクされたけど、この作品も、リメイクされても良いのではないかと思うほどの内容でした。
あらすじや、感想だけだと、どーも、弱い子供が追われて、ピンチに陥るという話が先行してしまうけど、本当の、この映画の真髄は、男同士の信頼と友情なんです。このシモンとフランクに間にある、ある事情が、最後の最後に明かされるのですが、結構、衝撃なんです。その事情があるが故に、それまでの2人の姿があったんだと言う事が解り、おおー!って思うんですよ。ちょっと、昔の義理と人情のヤクザ映画に通じるものがあるような気がしました。男って、カッコいいと、じーんとしてしまいました。
私は、この映画、とってもお勧めしたいと思います。最近のサラッとした警察ドラマよりも、やっぱり、男の友情とか義理とか、家族を守るとか、ベタな警察サスペンスアクションドラマとして、とても楽しめると思います。やっぱり、こういう王道映画、観たくなるよねぇ。面白いです。ぜひ、観てみて下さい。公開は、今年の夏(8月)です。直ぐですね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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