「３００<スリーハンドレッド>～帝国の進撃～」を観てきました。
ストーリーは、
アテナイのテミストクレス将軍（サリヴァン・ステイプルトン）は、パン屋、陶工、詩人といった一般市民から成るギリシャ連合軍を率いてペルシャ帝国に立ち向かっていた。スパルタに力を貸して欲しいと交渉していたが、交渉は決裂。スパルタ軍は、単独で戦い、命を落とした。テミストクレスは、ペルシャ帝国の海軍指揮官アルテミシア（エヴァ・グリーン）らと拮抗する中、ついに大海原を舞台にした最終決戦を迎えることに。
というお話です。
続編と書いてあったので、前作の「３００」の続きかと思ったら、全然違うんですね。これ、続編じゃないでしょ。これは、前作の「３００」と平行に動いている海側の話でしょ。今回の闘いをしている最中に、あの「３００」のスパルタ人の闘いの話が挟まってくるんだから、これは、続編とは呼びません。アナザーストーリーです。もう少し、宣伝の方に気を使って欲しいよね。続編と考えてあげても良いと思うような場面は、最後の３分位だけなんだから、それを押しちゃダメでしょ。まさか、宣伝するのに内容を観てないってこと無いですよねぇ。(笑)
という訳で、あのスパルタ人とペルシャ帝国との戦いより前に、アテナイのテミストクレスは、既に、ペルシャ軍と戦っていたんです。でね、驚いたことに、このテミストクレスのせいで、全ての闘いが始まったらしいって事！！ちょっとぉ～、あんたが余計な事するから、こんな大変な事になっちゃったんじゃないのぉ～！！責任を取りなさいよっ！責任取るより前に、人に助けを求めんなって～の！もー、あまりにも勝手な言いように、驚いちゃったわよっ！
だから、スパルタ人にお断りされて、テミストクレスは、自分たちだけでペルシャ帝国の海軍・アルテミシアと戦う事になるんです。自業自得って言葉を送りたいけど、でも、部下の兵士たちは、道連れにされて、超かわいそうでしょ。バンバン殺されちゃって、まして、アルテミシアは、超残酷な女性なので、殺し方も酷いのよ。
このアルテミシアって、女なのに強いのよねぇ。良く練られていると思ったのは、アルテミシアの戦い方。女性だから、普通に剣で戦ったら、男の力に弾かれるでしょ。だから、軽めの剣で２刀使いなんです。一方で弾いて、もう一方で突く。いつも思うんだけど、どんなに頑張っても、女は、力では勝てないから、頭を使わないとね。出来たら、両方剣では無く、一方は剣、一方は槍のような鋭いニードル的なものの方が、力を一点に集中出来るから、女の力でも、強い男の身体にも突き刺せるし、抜きやすいよね。
テミストクレスとアルテミシアは、何度か戦いを繰り広げ、途中で交渉なんかもして、もしかして、この２人、上手く行っちゃったりするのかななんて、心配してしまうけど、まぁ、その続きは、映画を観て下さいね。この映画なら、こんなもんでしょ。(笑)
内容としては、それ程、深いものでは無いし、相変わらずのストップモーションを使い過ぎってくらい使っていて、またなん～って思っちゃうと思います。男性は、筋肉ムキムキで、身体にエアブラシで色付けをしているんだけど、ちょっとやり過ぎってくらいの立体感。ムキムキの身体は好きだから良いんだけど、さすがに、暑苦しく感じてしまいました。(笑)
今回は、前回とは違い、ジェラルド・バトラーのような有名俳優が出演していなくて、一番、名前が知れているのが、エヴァ・グリーンなんですよね。だから、彼女がクローズアップされていると思うんですけど、主役では無いので、どーも、全編に、誰を中心に持ってきたら良いのか、迷っているような雰囲気が出ちゃっているんです。テミストクレスが一応、中心に描かれているのですが、どーも、アルテミシアの女優の方が有名だから、そちらに舵が切られてしまっている感が否めません。
そんな雰囲気ですが、とりあえず、この映画は、ストップモーションで強調する動きと、ムキムキの筋肉を見せびらかすのと、切って切って切りまくり血がドバッと出るシーンが、一番描きたい部分なのかなってことなので、それは、間違いなく、楽しいです。血が吹き出し、頭がスパッと飛び、結構、残酷よね。
最後に、ペルシャのクセルクセス王の飼っている虎的な猫ちゃんが欲しいなぁ。尻尾が立派で、ガルルって吠えてて、カワイイの。もう一つは、海で死んだ戦士の身体を食べている深海魚風なお魚さん。凶暴っぽいんだけど、ちゃんと、意思の疎通が出来そうなのよ。だって、テミストクレスと眼が合ってたもん。どちらも、一瞬しか出てこないので、見逃さないでね。(笑)
私は、この映画、まあまあお勧めしても良いかなと思います。男性の筋肉が好きな女性（男性も。）には、目の保養になるので、良いですよ。私は、エアブラシで吹かれた胸筋でも十分です。まして、胸毛が無いからなお良いです。胸毛がワサワサしてたら、剃りたくなっちゃう。(笑) ぜひ、観に行ってみて下さい。あ、そうそう、３Ｄでも上映していますが、２Ｄでも十分だと思いますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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