「トランセンデンス」ネットに放たれた意識は全てを凌駕し、世界を救うのか?壊すのか? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「トランセンデンス」の試写会に連れて行って貰いました。


ストーリーは、

人工知能PINNの開発研究に没頭するも、反テクノロジーを叫ぶ過激派グループRIFTに銃撃されて命を落としてしまった科学者ウィル(ジョニー・デップ)。だが、妻エブリン(レベッカ・ホール)の手によって彼の頭脳と意識は、死の間際にPINNへとアップロードされていた。ウィルと融合したPINNは超高速の処理能力を見せ始め、軍事機密、金融、政治、個人情報など、ありとあらゆるデータを手に入れていくようになる。やがて、その進化は人類の想像を超えるレベルにまで達してしまう。

というお話です。


トランセンデンス

この映画、SF好きな方には理解出来ると思いますが、あまりSFが好きじゃなかったり、システム関係に興味が無い方には、難しかったというか、この面白さが解らないのではないかと思いました。また書いてしまいますが、”攻殻機動隊”などが好きな方には、オオッ!一緒だ!と思えるんです。「her」の時と一緒ですね。だから、クリストファー・ノーラン監督作品の「インセプション」などが好きな方には、受けると思うなぁ。頭脳を使う内容なんです。


トランセンデンス

AIを開発しているウィルとその妻のエブリンは、”PINN”というAIを作り、これから活用する為に動き出そうという時に、反テクノロジー過激派のテロに合い、ウィルは、あと1か月の命とされてしまいます。悲しむ2人に打つ手立ては無く、ただ、死ぬのを待つだけとなり、妻エブリンは、ウィルの頭脳をAIに組み込めば、生かす事が出来ると気が付き、彼の頭脳をシステムにインストールし始めます。


トランセンデンス

システムに組み込まれたウィルは、その頭脳の活用を全開し、新しいプロセッサーを作り、速度を上げ、ネットに繋ぐようにエブリンに指示します。エブリンは、テロの標的になりながらも、なんとかウィルをネットに逃がし、自分も逃亡。2人は、ウィルの情報を元に、計画を立てて、テロから狙われないような要塞を、郊外の街に作ります。ウィルの頭脳の進化は止まる事が無く、人間を組み替えるほどにまで高められます。

トランセンデンス

これ以上も面白いから書きたいけど、まだ、公開前だし、ネタバレは出来ないから、公開されて、ある程度、皆さんが観た頃に、また、考察を書きたいと思うけど、ツッコミどころが満載なのよ。確かに、人間の頭脳がネットに入り、情報全てを共有するようになったら、出来ない事は無くなるのではないかと思います。ネットの仕組みって、人間の頭脳のシナプスの仕組みと同じですよね。何処と何処が繋がるかという事で、新しい事が見つかって行く。その繋がりによって、多くの知識と発見があるのですが、それが、世界の頭脳であるネットと繋がったら、面白い事になると思います。面白いけど、それが、幸せと繋がるかどうかは、また、別の話。

トランセンデンス

ウィルは、ネットと繋がり、FBIのデータベースにも、警察の情報にもアクセス出来るようになり、テロ組織などは、直ぐに見つけられるようになって行きます。そして、生物の仕組みにさえ、手を加えられるようになって行きます。でも、ここで、何故、ウィルが生物の仕組みにまで手を加え始めるのか、それは、人間に対しての戦線布告なのではないかと、FBIや、昔の仲間たちが思い始めます。

エブリンも、そんなウィルの行動を見て、段々と不安になり、自分は、人間を裏切っているのではないかと思い始め、ウィルを疑い始めます。AIに入っているのは、本当にウィルなのか、それとも、PINNというAIが、ウィルの姿を借りて、人間を排除しようとしているのか、それは、映画を観て、確認してくださいね。ウィルが、何をしようとしているのか、最後まで、見逃さないでください。

トランセンデンス

もし、明日、愛している人が死んでしまうとしたら、相手の頭脳をシステムにインストールしますか?私は、するだろうなぁ。そして、自分の頭脳も、インストールしてしまうと思います。そうすれば、システムの中で、いつまでも一緒に居られるし、身体が無い分、余分なしがらみや妬みも無くなるでしょ。ただ、個は無くなってしまうので、それだけは覚悟しなければね。

でもね、愛する相手が居るからこそ、個が欲しいし、駆け引きが面白いのであって、自分一人になってしまったら、個なんて、どうでも良い。ただ、寂しさが残るだけで、空っぽになってしまう。それなら、一緒にシステムに入って、永遠のネットの世界に飲み込まれてしまいたい。沢山の頭脳の一つの部分になり、世界を司る一つに成るのも、また良いかなと思いました。

トランセンデンス

私は、この映画、超お勧めなんですけど、全く面白くないと言う方も出てくるだろうと思います。賛否両論、好き嫌いの激しい作品だと思います。頭脳の中のアクションと言って良いような動きが沢山あるのですが、その動きが、もしかしたら現実になるかも知れないような内容のものと、これ、絶対にあり得ないと思えるような動きと二通りあります。


それを、”それ無理でしょ~!”とかツッコンだり、”それあり得るよねぇ。”とツッコンだりして観ていると、とても面白いと思います。この映画、沢山の本を読んでいたり、沢山のSF映画を観ていたり、理系の勉強を沢山した人には、とっても面白いと感じられると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。ジョニーさんもステキですよ。ポール・ペタニー、キリアン・マーフィーなど、今、気になる俳優も沢山出ています。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ


P.S : ああー、また面白かったから、感想が長くてクドくなってしまったぁ~。ゴメンナサイ。





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