【演劇】「恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー~」ステキな音楽と安定した俳優でキメッて感じ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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演劇「恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー~」を観てきました。


ストーリーは、

真壁晃司と阿部君子、そして横山透はミュージカル俳優養成学校の同級生。それぞれ仕事を持ちながら、レッスンに通っている。3人は友情を育むが、肝心の本科への試験は落ち、微妙な三角関係の行方もあやふやなまま卒業、別離となった。それから10年。真壁は大物ミュージカルスター・楠治朗のマネージャーとなった。楠は大物ミュージカル女優・高梨洋子と約10年ぶりに共演する事に。男優女優の違いはあれど、お互いのライバル心は誰にも止められほど。そこに、横山が演出助手として現れる。さらに、陽子のマネージャーとして君子が登場。再会に興奮する3人だったが。真壁と君子の恋の行方は?横山との友情は?そして、3人のミュージカルの夢は・・・。

というお話です。


恋と音楽

「ヴィーナス・イン・ファー」に続き、稲垣さんの演劇を観に行きました。この作品の前作「恋と音楽」は観ていないのですが、話は、続きでは無く、まったく違う話だから大丈夫と書いてあったので、安心して観に行きました。


真壁も他の2人も、26歳だった頃、同じミュージカルスクールで勉強しているんです。そして、ミュージカルスターへの夢を募らせるのですが、3人とも試験に合格せず、スターへの夢は断たれます。でも、ミュージカルへの情熱を断ち切る事が出来ず、3人は、それぞれに、ミュージカルの世界に携われる仕事を探し、10年後、再会をする事になります。真壁は、ミュージカル男優のマネージャー、君子は、ミュージカル女優のマネージャー、横山は、演出助手として仕事をしていました。3人は、10年の時を経て、また、同じ舞台で活動する事に。スターとしてでは無く、裏方として。


恋と音楽

夢を追って、安定する仕事を捨て、その世界に飛び込んでいくというのは、とても勇気がいる事だと思います。でも、諦めて、ずーっとモヤモヤしているよりも、やってみる事って大切ですよね。私も、この内容とは違うけど、安定した仕事を捨てて、一人立ち出来る方を選んでしまったので、この3人の気持ちって、すごく解るんです。好きなら、やっぱり、やりたいですよね。たとえ、そこでスターに慣れなくても、というか、本当に好きなら、自分がスターになる事を選ぶより、裏方をやった方が成功すると思います。


私、映画とか舞台って、大好きだけど、好きだからこそ、それを仕事にするのは、とても恐いんです。大好きな世界で失敗したら、立ち直る事が出来ないような気がして。自分に自信が無いんです。でも、2番とか3番に好きな事を仕事にしたので、諦めが付くんですよ。どんなに好きでも、汚い事をやらなくてはならないし、諦めさせられたり、潰されたり、色々な事が襲ってきます。それでも立ち直れるのは、大好きな事では無いから。大好きな事をする事で、気持ちを切り替える事が出来るんです。


恋と音楽

この舞台では、仕事の良し悪しでは無く、恋愛が中心に描かれていたけど、でも、裏方に徹した彼らは、活き活きと仕事をしているし、プロとしてプライドを持っている。それは、素晴らしい事だし、そんな彼らが支える俳優たちは、やっぱり、活き活きと舞台で演じているのではないかと思いました。


舞台で使われる音楽や歌は、どこかで聞いたことがあるような音楽をアレンジしていて、とっても聴きやすいというか、気持ちの良い音楽でした。クイーンの音楽や、日本の歌謡曲もあったんじゃないかなぁ。何となく知っているんだけど、それが何だったのか、ハッキリ言えないのですが、知っている曲だったと思います。とても聞きやすくて、楽しいですよ。


稲垣さん、やっぱり、上手いですね。彼のミュージカルは、初めて観たのですが、上手いなぁって思いました。まぁ、他の俳優さんたちが、超スーパーなミュージカル俳優さんたちなので、やはり、宝塚や四季の方と比べれば、声の出し方とかは違いますが、でも、コミカルな演技で歌う姿は、とっても楽しくて、音も外れないので、安心して観ていられました。それに、SMAPというアイドルの顔は全く出さずに、俳優の中の1人の俳優として演じている姿は、魅力的でした。見るからにアイドルですっていう感じで前に出られると、ウザいでしょ。でも、彼は違うんですよね。ステキだなぁと感じ、またもファンになってしまいました。


恋と音楽

真飛さんは、宝塚のトップだった方なので、美しさも演技も声も、申し分なく、引き込まれるような笑顔に、参っちゃいました。本当にお綺麗ですよねぇ。”相棒”の時は、あまり目立たないのですが、今回は、あまりの美しさに、目が釘付けになりました。


ミュージカルスターの2人を、小林隆さんと北村岳子さんが演じているのですが、小林さんは、三谷演劇でも素晴らしいし、北村さんは、劇団四季を経て現役の大阪芸大の准教授を務める、バリバリのミュージカル女優さんなので、もう、お二人を観ているだけでもミュージカルが堪能出来てしまうほどでした。


最後に、相島さんは、舞台にも出ているけど、TVや映画にも、本当に良く出ていらっしゃいますよね。若い役から年配の役まで、何でも出来るオールマイティーな俳優さん。その上、今回はハーモニカを演奏してくださっていて、その上手さに脱帽でした。何でも出来るんですね。ビックリ!凄いっす。


恋と音楽

本当に、楽しくて嬉しくなる舞台をありがとうございましたって感じでした。稲垣さん、アイドルの顔では無く、俳優としての顔で、最後の最後まで、出てきてくださって、挨拶をしてくださって、嬉しかったです。舞台から、客席に向かって話しかけてくれる姿は、本当に、一人の役者として、男性として、頭を張る人間になったのだなぁと感心してしまいました。稲垣さんの舞台、また観たいです。いや、ぜひ、観たいです。


この「恋と音楽Ⅱ」、まだ続きますし、秋には、大阪公演もするようです。ぜひ、観に行ってみてください。とっても満足すると思いますよ。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ





「恋と音楽Ⅱ~僕と彼女はマネージャー~」   

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