「トカレフ」久々のニコちゃん、残酷な復讐劇は自分の首を絞めて行く。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「トカレフ」を観てきました。


ストーリーは、

元ギャングであった過去を精算し、妻ヴァネッサ(レイチェル・ニコルズ)と娘ケイトリン(オーブリー・ピープルズ)と平穏な日々を過ごしていたポール(ニコラス・ケイジ)。だが、何者かによって拳銃トカレフから放たれた銃弾によりケイトリンが命を落としてしまう。激しい怒りと深い悲しみを抱えることになったポールは復讐(ふくしゅう)を決意、かつての仲間たちを集めて犯人探しに奔走する。やがて、ロシアマフィアの関与が明らかになり、ポールたちは真っ向から勝負を挑む。しかし、娘の死には思わぬ真実が隠されていた。

というお話です。


トカレフ

話は、良く練られていたとは思うのですが、その結末なら、証拠などを丹念に調べれば、あっと言う間に警察が解決出来たんじゃないの?どう考えても、ポール(ニコちゃん)が動き過ぎた為に、大騒ぎになっちゃったとしか思えないんですよ。それに、何人、アンタの為に犠牲になったのよ。周りの人は、みーんな、普通に幸せに暮らしていたのに、アンタのせいで、大変な事になっちゃったのよ!まぁ、元はと言えば、ケイトリンを殺した奴が悪いんだけどね。でも、もっと元を辿れば、ポールのせいじゃん!自分の首を絞めちゃったとしか思えない話なんです。

トカレフ

ポールは、昔、悪い事ばかりしていて、ギャングの一人だったんです。強盗などを働き、殺人までも犯していたのですが、ギャングのボスに足抜けしたいと願い、ボスの力を借りて普通の社会人となり、現在は、良い地位に付いています。幸せな家庭を築いていて、美しい妻と、可愛い娘を大切にしているんです。ある日、そんな幸せな家庭をぶち壊す事件が起こります。可愛がっていた娘が殺されたんです。それも、ポールが昔、殺人に関係した時に使われていたトカレフという拳銃を使って。

トカレフ

もう、そこで、ポールは、頭に血が上ってしまい、昔の殺人事件の復讐の為に娘が殺されたのだと思います。で、昔の友達と一緒に、思い当たる奴らのところに、手当たり次第、攻め込んでいくんです。それって、酷いでしょ。だって、相手の立場にしたら、”はぁ?”って思っている内に、殺されちゃったり、痛めつけられたりしちゃうんですよ。いくらなんでも、ちゃんと、敵を調べてからやろうよ。本当に、やられた方は可哀想。私が行って、止めてあげたくなっちゃった。(笑)


トカレフ

やりたいだけやって、今度は、敵が攻めてくるのを待つっていう手段なんだけど、何故か、誰も攻めてこないんですよ。そりゃ、そうよねぇ。だって、覚えが無いから、なんで仲間が殺されたのか、誰に殺されたのかも、相手は判ってない訳でしょ。攻めてこようが無いですよ。もう、完璧にポールの独りよがり~。迷惑なオッサンです。

そんなポールのせいで、ロシアマフィアや、その街のギャングたちの抗争になっちゃって、末端のヤクの売人たちまで犠牲になっちゃったりして、あらららら~って感じで、警察がごっつぁんです状態になります。警察は、何にもしなくても、悪人たちが死んでいくので、ラッキーなんですよ。楽に幸せになれて、いいわよねぇ。

トカレフ

既に、ここまでの感想と解説でお分かりの通り、クライマックスにたどり着くまで、無駄な事をずーっとやる訳です。まぁ、全くと言ってしまっては言い過ぎかも知れませんが、このポールも、トカレフと聞いただけで、直ぐにロシアマフィアに結び付けるんじゃなくて、自分の周りを、改めて、見回してみようよ。落ち着こうよって感じで、つい、笑ってしまうんですよねぇ。(笑) この年齢で、落ち着きが無いのは、頭が悪い証拠だぞっ!

と、悪態ばかりついてしまいましたが、結構、私は楽しみました。だって、おマヌケなんですもん。必死で、派手なアクションをしているけど、全て空振りっていうところが、可愛くて、面白くて、笑ってしまったんです。そして、最後のオチにも、おお~いって感じで、”なんで気が付かないんじゃぁ~!”ってツッコミを入れてしまいました。(笑)

トカレフ

私は、この映画、結構、楽しめたので、お勧めしても良いかなぁ。アクションでドキドキ楽しんで、バカさ加減に笑って、ニコちゃんの後退した頭で笑って、3段階の笑いが楽しめるので、真剣に観に行くのではなく、気を抜いて、頭を空っぽで楽しむには、良いのではと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




トカレフ@ぴあ映画生活