「ブルージャスミン」を観てきました。
ストーリーは、
ジャスミン（ケイト・ブランシェット）は夫ハル（アレック・ボールドウィン）とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー（サリー・ホーキンス）のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト（ピーター・サースガード）と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。
というお話です。
この話、結構、自分に重ねてしまいました。自分も、間違えた選択をしていれば、このジャスミンと同じようになっていたかも知れないんですから。離婚した理由は、もちろん違うけど、でも、離婚した後、自分がどう生きて行くかという事を考えた時、生活を変えて、一人で生きて行こうと思うのか、結婚していた時と同じように、また誰かに寄りかかって生きて行こうと思うのか、それで、離婚後の自分が変わるんですよ。この、ジャスミン的な女性って、結構、多いと思いますけど、同じように生活をして行こうと思っても、既に、一度、失敗しているのだから、また同じことをしても失敗します。何度も、結婚、離婚を繰り返すことになりますよね。アホな選択です。
ジャスミンは、自分を中心に世界が回っていると思っているタイプで、周りの動きが見えていないんです。夫が怪しげな仕事をしていようと、浮気をしていようと、何も見ていない。自分が幸せなら、周りだって幸せなはずよって思っているんです。あまりにも世間知らずと言うか、里親の元で育ったにしては、苦労をしていないなと思いました。まぁ、生まれついての楽天家というか、頭が悪いと、人の事が気にならないんでしょうね。
ジャスミンは、美しく、ちやほやされてきたので、同じように、これからも生活して行けると思っていたんだけど、無一文になってみると、誰もが自分を良く思っていなかったことが判り、どうして自分ばかり悪く言われるの？って思うんですけど、金持ちだった時に、好き勝手をやって、施しをしてこなかったんだから、当たり前よね。”実るほど頭が下がる稲穂かな。”っていうことわざがあるけど、お金を持てば持つほど、検挙になって、施しをするようにしなければ、もしもの時に、すごい攻撃を受けるんです。それが、個人ならなおさらです。このことわざは、あまりお金に関しての事には使われないけど、でも、そういうもんなんですよね。
仕方なく仕事を始めるのですが、やはり上手く行かず、あるパーティーで出会った男性と付き合い始めます。そこで、自分の過去を偽り、付き合い始めちゃいます。これ、ダメでしょ～！彼は、大使か何かをやっている人で、政界に入る事を目標にしている人なのよ。そんな人に、自分が酷い夫を持っていた事を隠すなんて、そりゃ、ダメだって。相手の立場にしてみれば、政治家になってから、妻の過去が暴露されたら、政治生命が断たれてしまう事もありえるのだから、先に話しておくべきことです。話して、それでも彼女を愛しているというなら、めでたしめでたしなんだから、話さなくちゃね。
とにかく、ジャスミン役のケイトさん、笑えます。美しくて、セレブなんだけど、超おバカなんです。こういう人、結構、居ますよね。自分の能力が一切無くて、夫のおかげで成り上がった人だから、夫が失敗すると、取り返しが付かないの。笑っちゃうよなぁ。自分に実力があると思ってしまうところが、あまりにもおバカで、救いようが無いんですよね。お金がある内に、自分に実力を付けておくべきだったのに、頭が悪いから、遊ぶことだけに没頭してしまう。頭の悪い女の典型で、超笑えました。
これは、賞が取れますよ。ケイトさんの演技、凄いですもん。周りの俳優たちも素晴らしいけど、やっぱり、ジャスミン役のケイト・ブランシェットにググッと引っ張られてしまいます。彼女の、光るような過去と、埃だらけの現在を比較して、人間の愚かさに笑えるんです。
私は、この映画、超お勧めしたいと思います。女性は、ぜひ観るべきだと思いますよ。女というものが、どれ程に愚かで、男に左右されているかということが描かれています。もう、そんな時代じゃなくて、女性は自分の足で立ち上がる時代です。どちらかと言うと、女性に男が引っ張られる方が、上に登って行けるんじゃないかな。ステキな未来を掴むために、愚かな女性の姿を観るべきだと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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