【イタリア映画祭】「多様な目」眼が不自由な人々の生活のドキュメンタリー映画 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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イタリア映画祭にて、「多様な目」を観ました。


内容は(ドキュメンタリー映画なので、内容紹介。)、

視覚障害者10人の生活を追ったドキュメンタリー。髭を剃る、コーヒーを沸かす、歩道を渡る、電車に乗る。そんな日々の暮らしのささやかな冒険から、セイリングやスキーと言った、死と隣り合わせのスポーツまで、彼らはさまざまなことに挑戦しながらも、常に笑いを忘れず、それぞれの人生を軽やかに楽しむ。チェロを習う一方で、ガイドスキーヤーが先導するアルペンスキーの競技会に出場するジェンマ。彫刻家フェリーチェは、野球の試合で全力疾走でホームベースを駆け抜ける。ピアニストのルカは、世界中を度しながら撮り始めた風景写真の画像から、克明に旅の記憶をよみがえらせる。

という作品です。

多様な

またもドキュメンタリー映画です。今年のイタリア映画祭は、ドキュメンタリー映画が多いなぁ。ドキュメンタリーだと、感想が上手く書けないんですよねぇ~。困った困った。


えっと、視覚障害者の方の日常に密着したドキュメンタリーなのですが、健常者が気が付かないことを気付かせてくれて、障害者として一律に見てしまっている自分の知識の無さを痛感させられました。障害を持っている方の為にバリアフリーと思っていたのですが、視覚障害者の方にとって、バリアフリーは、「殺す気かぁ~!」って事なんですって。段差が無いと、歩道と車道の区別が出来ずに、車道に出てしまうのだそうです。目から鱗が落ちました。確かにそうですよね。目が見えなかったら、歩道と車道の区別を何かで付けといてくれないと、解りませんよね。段差があると危ないと思っていたのに、違っていたんです。驚いたよなぁ。

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それに、美術館に行ったら、彫刻とかを触る事が出来れば、目が見えなくても、その触感や、造形で、楽しむことが出来ますよね。絵はムリかも知れないけど、彫刻などだったら、型を取って、本物の隣にレプリカを置いてあげて、触れるようにしてあげたら、同じように芸術を楽しめるのではないかと思いました。目が見えても、触感で、また新しい発見があるかも知れないし、そういう触れる美術館って、あったら良いなと思いました。


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そして、彼らの話を聞いていて一番思ったのは、障害者だからって、同情されるのは望んでいないということでした。「最強のふたり」でも描かれていたけど、同じ人間として付き合う事が出来れば、何かをしてあげたり、して貰ったり、ギブアンドテイクとは言わないけど、お互いに負担に思う事なく、友達として付き合えるのかなと思いました。思ったり、思われたり、対当に出来る事が、一番なんですよね。

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一概に視覚障害と言っても、生まれながらのものなのか、事故や病気で後天性でなったものなのか、解りませんよね。後天性の場合、それまでに色々なものを見て来ているから、色や形など、言葉でも伝える事が出来るのだと思うのですが、先天性の場合、言葉で伝えても、そのものを観た事が無いのだから、同じ丸と言っても、○に見えているとは限りませんよね。その人なりの、”丸”というものがあると思うんです。


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だから、解り合うのに時間がかかると思うんですけど、でも、それって、すごくステキだと思いませんか?同じ言葉でも、色々な形があるなんて、そんな面白い事が解ったら、いつも見ている青が、蒼になったり、藍になったり、もしかしたら、赤にもなるかもしれない。世界が反転するほど、面白いでしょ。見えている私たちより、見えていない彼らの方が、世界が広いのかも知れない。

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今まで見ていた障害者の世界というものの見方が変わりました。本当に、観て良かったと思います。

私、この映画、超お勧めしたいんですけど、この映画、日本公開、あるかなぁ。ドキュメンタリー映画って、あんまり公開してくれないんですよね。どこかで上映してくれないかな。もし、DVDとかが出たら、ぜひ観て欲しいな。もし、公開されたら、ぜひ、ぜひ、観てみて下さい。世界が変わると思います。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ



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