【イタリア映画祭】「ようこそ、大統領!」とっても笑える大統領コメディです。軽く楽しめます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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イタリア映画祭にて、「ようこそ、大統領!」を観てきました。


ストーリーは、

山奥の小さな村で、川釣りを生きがいに平和に暮らすペッピーノ。本名ジュゼッペ・ガリバルディ。全ては、その本名がきっかけでした。政党党首たちの醜い政治的駆け引きの中で、既にこの世に居ない歴史的人物のジュゼッペ・ガリバルディ(イタリア統一運動を推進し、イタリア王国成立に貢献した歴史上の人物)の名を、冗談交じりに大統領選挙の投票用紙に書いてしまったから大変!まさか、同じ名前の人物がいるとは。いきなり、イタリア大統領に選出されてしまったペッピーノは、直ぐに退陣するつもりだったのだが、つい意地で、大統領をやると宣言してしまう。彼の型破りな政治は、政治を見放していた国民や、他国の首相などを味方に付け、それを快く思わない政治家たちは、彼を失脚させようと、工作を始める。そして・・・。

というお話です。


大統領

またも、政治家では無い人物が、突然、大統領になってしまうというお話です。今、イタリアで政治不信がはびこっているからなのか、政治関係を批難する内容の映画が多いです。でも、この作品は、とっても面白かったですよ。コメディで、観た後にほっこりするような、ステキな内容で、イタリア国民の方も、こんなおとぎ話があったら良いなぁと思った事でしょう。こんな風に、政治が清浄化されれば、もっと良い国になるのかも知れません。

大統領

ペッピーノは、図書館の仕事をしながら、釣りを楽しむ、普通のオヤジです。イタリアの政治が上手く行かなくなり、図書館も閉鎖される事になり、職を失ってしまうペッピーノ。仕方なく、他の職を探して、細々と暮らして行こうとしている所に、いきなり、黒塗りの車がキッと横付けされ、「あなたを迎えに参りました。」と言うんです。こんな事されたら、普通、なんか悪い事しちゃったかなぁと思いますよね。(笑)

大統領

で、まるで拉致のように連れて行かれて、付いた先は大統領官邸。あなたはイタリア大統領に選出されましたと言われ、ありえねーって騒ぎます。そこへ議員3人組が来て、就任会見の時に辞任すればいいんですと言うんです。議会に行くまでは、直ぐに辞任するつもりでしたが、政治家たちのあまりの体たらくを見て、つい、大統領をやりますと言ってしまうペッピーノ。アホですね~。政治の事なんて、何も知らないのに。

でも、ペッピーノは、政治を知らないからこそ、シンプルに考え、固定観念に囚われず、解りやすい政治を進めて行きます。その手法が国民に受けて、大人気!自分の立場を利用して、得をしようとする事しか考えない政治家とは違い、汚職はイケないことだとハッキリ言うので、他の政治家からは煙たがられ、ペッピーノをなんとか失脚させようと政治家たちは、手ぐすねを引いています。

大統領

もし、こんな風に政治が、キレイ事だけで進んで行くのなら、どんなに楽でしょうね。政治は、人間が行うものであり、権力を持った人間は、欲の虜になってしまうので、キレイな政治なんて、夢のまた夢になってしまう。だから、本当は、お金を元から持っている人間が政治家になれば、欲がそれほど無いので、問題にならないのではないかと思うのですが、どんなにお金があっても、もっと欲しくなるんでしょうね。いつまでも汚職は無くなりません。困ったもんです。


大統領

大統領になったペッピーノは、官邸内で、ある資料を見つけます。それは、政治家たちの汚職の証拠となるものでした。その証拠をどう使うのか、その後のペッピーノの動きが気になるところです。それは、映画を観て、確認してくださいね。日本公開は、決まっていませんが、この内容なら、日本でも受けるんじゃないかな。コメディとしては、とても良い出来だとおもいますもん。笑いの中に、教訓ありですね。


大統領

私は、この映画、お勧めしたいです。軽く楽しめるんですけど、結構、重要な事を言っていて、奥が深いんです。考えれば考えるほど、味が出てくる作品だと思います。ぜひ、観てみて下さいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




大統領