「ザ・イースト」テロリストと呼ばれるが、彼らの行動は人々を助けるための行動である。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ザ・イースト」を観てきました。


ストーリーは、

健康被害や環境汚染の元凶とされる企業を敵視し、抗議活動を行う環境テロリスト集団のイースト。元FBIエージェントのサラ(ブリット・マーリング)は、テロ攻撃にさらされる恐れのある企業の依頼を受け、彼らのアジトへと潜入して捜査をすることに。企業に対する彼らの過激な姿勢の数々に怒りを覚えるサラだが、健康被害の実態を目の当たりにし、その根絶に挑むイーストの思想を理解するようになる。さらに、謎めいたリーダーのベンジー(アレキサンダー・スカルスガルド)に惹(ひ)かれ、心が激しく揺れ動く。

というお話です。


イースト

この映画、とっても考えさせられました。面白かったです。社会の裏表を、上手く描いていて、これは、面白い題材を選んだもんだって思いました。今度は、同じような内容を、明るく描いてくれたら、もっと楽しいのにな。たとえば、バットマンのジョーカーが、本当は、超良い人で、正義の味方だったりするとか、自分の目に見えているものが、全て嘘なのかも知れないという展開は、すごく惹かれます。

あらすじにFBIエージェントのサラと書いてありますが、FBIから転職して、民間の調査会社に入社しています。その民間調査会社は、テロから企業を護る為に調査をして、事前に危険を回避させる会社なんです。サラは、環境テロを危惧される「イースト」という集団に潜入捜査を命じられ、髪の色を変え、潜入に成功します。最初は、奇妙な宗教のような集団なのかと思い警戒しているのですが、イーストという集団の本当の目的を理解し始め、何が正しいのかと言う事が解らなくなって行きます。

イースト

日本で言えば一番有名なのが、東京電力かな。人々の生活を支える会社だし、原発は安全なものだと思わされていて、東京電力の社員なんて凄い人たちなんだと思っていました。でも、地震によって、東京電力という会社が、国の後押しがあるのを良い事に、とてもずさんな管理をしていて、役員たちも役立たずばかり、安全だと思っていたものも恐ろしいものだと解りましたよね。今時、東京電力に勤めているなんて、白い目で見られるでしょ。この映画でも、人が羨むような会社が、酷い事をしていると言う事を、知っている人間と知らない人間の両極端が描かれているんです。

イースト

この酷い会社の内情を知って、暴こうとする人たちがテロと呼ばれ、駆逐されて行く。そして、人々を食い物にし、利益を貪る企業が、どんどん大きくなり、誰も口出しが出来なくなって行く。こんな事が許されて良い訳がありません。でも、それが現実なんですよね。誰かが、犯罪と呼ばれようとも、動かなければ変わらないんです。

私が、いつもマスゴミと呼ぶのは、そういう本当の事を書かないで、下らない事ばかり。いつも大企業の味方をするばかりで、自分たちも汚い大企業の一つに成り下がっているからなんです。もちろん、子供じゃないので、企業が利益を追求するのは解りますし、当たり前の事だと思いますが、それによって、犠牲になるものがあると解っていながらやるのは、人間のする事なのかな?犠牲になるのは、何も、人間だけじゃないですよ。地球には、色々なものが生きていますからね。

イースト

なんか、映画の感想になってないと思われるかも知れませんが、こんな事を、エージェントの目が探って行く内容なんです。FBIのエージェントだったサラは、エリートなので、表向きの情報は、ほとんど頭に入れているのですが、真実を知らない。潜入捜査で、テロと関わるまでは、情報が間違っているのだと、疑いもしなかったんです。確実に被害が出ている事は、全く表に現れていないんです。恐ろしいですよね。

イースト

これを思うと、今話題のSTAP細胞の事だって、何が本当なのか解りません。この事件で、誰が一番得をするのかと考えれば、おのずと、解って来るとは思いますが、どのマスコミも、誰が一番得をするんじゃないかとは書きませんよね。その人が成功した時に、取り入りたいからだろうけど、汚い世界です。

サラ役のブリットも、イーストのリーダーであるベンジー役のアレキサンダーも、イイ味出てて良かったです。もちろん、エレン・ペイジも、相変わらず、癖のある役で、面白いです。キャストが良かったですよ。私は、シャイロ・フェルナンデスがお気に入りかな。ちょっと汚い感じが、ジョニデに近い気がして、好きです。


イースト

この映画、私は、超お勧めしたいです。もう、ほどんどの映画館で公開が終わっているので、DVDで直ぐに出ると思うので、ぜひ、観てみて欲しいです。確か、この映画、2013年の最も過小評価された作品として選ばれたんじゃなかったかな。観れば、この映画がとっても面白いのが解ると思います。公開しれくれる映画館が少なかったけど、DVDで皆さんが観てくれれば、また、変わるかも知れないしね。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ





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