「ケルベロスの肖像」チームバチスタのファイナルは、リヴァイアサンと共に崩れ落ちる。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ケルベロスの肖像」の試写会に行ってきました。


ストーリーは、

国、自治体、東城医大が死因究明システムの改革として取り組む、日本初のAi(死亡時画像診断)センターが発足する。東城医大の田口(伊藤淳史)と厚生労働省の白鳥(仲村トオル)もこのプロジェクトに参加していたが、こけら落としとなるシンポジウムを前に、東城医大に脅迫状が届く。一方、死因が判別できない集団不審死事件が発生。そしてAiセンターが始動する当日、医学界を揺るがす出来事が起きようとしていた。

というお話です。


ケルベロス

チームバチスタのシリーズ、ファイナルとのことで、楽しみにしていました。観終わって、本当にファイナル?って思っちゃいました。だって・・・、続けようと思えば続きそうなんですもん。海堂先生が書いて下されば、きっと繋がるでしょうね。既に、関係小説としては、この後の話も出ているので、田口&白鳥シリーズも、もしかしてと期待しているのですが、どうなるんですかね。もっと観たいなぁ~。

ケルベロス

という訳で、映画の内容に関しての感想、行きましょう。まず、厚生省の技官の家の地下室で、9人の人間が倒れているのが発見されます。地下室に閉じ込められ、一人づつ亡くなっていったと思われるのですが、原因が解らない。餓死でも無く、健康体のまま死んでいたんです。ただ一人、息のあった医者が助け出され、東城医大に。この地下室、エレベーターしか繋がっていないんですよ。地下に居室がある場合、停電を考慮して、エレベーターだけでは無く、必ず、階段かドライエリアを作って避難出来るように、私ならするけどなぁ。違反建築では無いけど、あり得ないでしょ。命がかかってるんだから。酷い設計じゃい!

ケルベロス

事件か殺人か、警察は判断が出来ずにいたのですが、既にAiセンターに運び込まれていた最新MRI「リヴァイアサン」を使い、死体をスキャンすると、死の原因が発見される。Aiの最高の宣伝となった事件は、思わぬ方向に動いていく。この殺人事件は、Aiの宣伝のためだったのか、それとも他に何が隠されているのか。地下室に集められた9人の共通点を探し、探って行く白鳥と田口に、「螺鈿迷宮」で家族を亡くしたすみれの復讐劇も迫ってきて、一体、何がどう繋がっているのか。2人は、絡まった糸を段々と解いて行きます。

今回、誰もがいかにも怪しく見えるのですが、個々の性格などが頭に入っていれば、こいつが犯人だなというのは、結構、最初の方で見えてきます。ただ、何故、事件を起こしたのかと言う事は、謎を追って行かないと解りませんけどね。でも、面白いですよ。


ケルベロス

ここで、少しネタバレになってしまうのですが、大事な事なので書かせて頂きます。この映画、薬害の事件が絡んできます。今、子宮頸がんワクチンの事が問題になっていますよね。ワクチンで助かる人が何万人もいるんだけど、その中のほんの一握りの人に、障害が出てしまう。これって、どちらを優先するべきかと言ったら、私は、やっぱり、ワクチンを使うべきだと思うんです。一人の命を助ける為に、何万人も死ぬのはおかしいでしょ。もちろん、一人の命も大切だけど、病気で死ぬ人を減らせるなら、その方が大切ですよね。

ケルベロス

ダラス・バイヤーズクラブでも言っているように、薬の認可がおかしいんです。効くハズの薬が認可されなくて、危ない薬が認可される。それは裏でどれだけお金が動くかで決まるなんて、許されないでしょ。どこかで変えて行かなくちゃ。効く薬を認可して、それも、副作用があるならあると言って、早く認可すれば良いと思うんです。明日にも命が無くなる人間に、副作用なんて言ってられないでしょ。


反対に、ある程度、命が助かる人なら、その薬は与えなければ良い。本人に選ばせれば良いんです。薬だって、そろそろ自己責任で使用するべきですよね。全てを医者に任せてしまうのは間違っていると思います。医者は、神様じゃないですからね。まして、製薬会社も、神様ではありません。私たちは、どんな時でも、自分の命のギャンブルしているようなもんなんです。誰もが、それを認識して、医者にも行くべきだし、生活習慣に気を付けるべきだと私は思っています。

ケルベロス

そんな事を思えるような内容で、他の映画の事も思い出してしまいました。結構、「ダラス・バイヤーズクラブ」とは、繋がっているような内容だと思いましたね。薬の認可というものが、どれだけ大切なのかと言う事です。

もちろん、サスペンスとしても、とても楽しめますよ。





チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像@ぴあ映画生活