「フルートベール駅で」こんな残酷な話があるのかと思いました。現実にあった事件です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「フルートベール駅で」を観てきました。


ストーリーは、

2009年、新年を迎えたサンフランシスコのフルートベール駅。多くの人が入り乱れるホームで、22歳の黒人青年オスカー・グラント(マイケル・B・ジョーダン)が銃で撃たれてこの世を去る。命を失ったオスカーにとって、母の誕生日を祝い、娘と遊び、家族や友人と過ごしたいつもの日常が、悲しいことに最後の日となってしまった。
というお話です。

フルートベール

衝撃的でした。普通の生活をしていて、妻もいて、子供もいて、母親には優しく、仕事もキチンと始めようと思っている男性オスカー。昔は、確かに悪い事もして、母親を悲しませたこともあったのですが、今は、改心して、良い息子、良い夫、良い父親になれるように努力をしている時でした。


フルートベール

悪い事をしていたため、就職するのも大変で、雇ってくれるところがありません。お金は必要で、娘も居るし、妹からお金を貸して欲しいと言われ、ちょっと悪い事をしてしまいそうになったり、色々有ります。でも、スーパーの店長に雇って欲しいと直談判したりと、努力をしているんです。人生は、そんなに簡単に上手くは行かないけど、努力をしていれば、少しづつ、良いことが起きてくるんです。そんな出来事を、淡々と描いていて、とっても良い感じなんです。

フルートベール

そんな良い人生から一転、大晦日の夜、悲劇は起きます。フルートベール駅で、警察による発砲事件が起こるんです。犠牲者はオスカー。何故、そんな事が起きたのか。映画が始まってすぐに、本当にあった事件の映像が流れます。2009年なので、沢山の人が、携帯などで動画や写真を撮っていたんです。それが、生々しく流れるので、何が起こったのかと言う事を、最初に確認してから、オスカーという人物が、どういう人だったのかと言う事を辿って行くんです。

フルートベール

オスカーが、やっと、これから人生を真っ当に歩き出せるって時に、こんな事件に合ってしまうのは、納得が出来ないんです。誰が観ても、何故、そこで警察が銃を出して、彼を撃つのか、まったく解らないんです。あり得ないんです。相手の言い分も聞かず、何があったのかも聞かず、ただ、お前らが悪いと決めつけて、撃ってしまう。おかしいでしょ。一般市民ですよ。警察は、守る方でしょ。

あまりにも、衝撃的で、悲しくて、こんな事があって良いのかと思いました。酷いです。考えられません。こんな事は、もう、絶対にあってはいけません。現代は、みんなが動画や写真を残してくれるから、どんな事があっても、簡単に隠す事は出来なくなっています。やっと、正しい事が行われるようになってきているんです。それでも、こんな事件が起きるなんて、本当に悲劇です。

フルートベール

何かあったら、直ぐに動画や写真を撮った方が良いんですね。記録になるし、不正の証拠にもなるんです。今まで、ただの野次馬で目障りだと思っていたスマホを向ける人間が、正しい事をしているのかも知れないと思いました。人が困っているのを助けずに写真を撮っている人間は非難されるべきだけど、何かの事件が起こった時、直ぐに写真を取るのは、正しい事なんです。

この映画は、観て貰わないと、この感動は伝わらないと思います。人間が生きるって、とても大変な事で、素晴らしいことなんだけど、時として、酷い事件が起こり、一瞬で命が消えてしまう。それまで、大切に育ててきた人生が、プツッと途切れてしまう。たった一発の銃声で、彼の人生が消えてしまったんです。家族や友人など、たくさんの人が、彼を大切に思っていたのに。

フルートベール

私は、この映画、お勧めしたいと思います。命の大切さと、その大切な命というものが一瞬で消えてしまうような事が現実に起きていると言う事を知って欲しい。派手な映画ではありませんが、感動が湧いてくると思います。ぜひ、観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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