「オール・イズ・ロスト」を観てきました。
ストーリーは、
自家製ヨットでインド洋を航海中の男(ロバート・レッドフォード)。突然、海上の浮遊物がヨットに衝突したことから、気まま旅が一転する。浸水や無線のトラブル、さらには天候悪化に見舞われ、自然の脅威、飢えや乾き、孤独との闘いを強いられる。そして、男は自分自身の気持ちと向き合い、大切な人に向けて手紙を書く。
というお話です。
ヨットで悠悠自適に航海を楽しんでいる男が、遭難して、必死で生きる道を模索するお話です。なんたって、準備が悪いし、判断が甘いし、オッサン、いい加減にしろよって言いたくなるような男で、ロバート・レッドフォードだから許すけど、普通のオッサンなら、「そのまま、沈んでろっ!」って言っていると思いますよ。(笑)
あのね、感想を書きたいんですけど、セリフはほとんど無く、ただ、海に漂って、どうしようどうしようって、色々やっている姿を追っているだけなので、何とも、感想が無いんですよ。なんて準備が悪いんだよっ!とか、そうやって水を作るんだとか、そんな事ばっかりで、感想と言っても、アホなオッサンだなぁしか思い浮かびませんでした。
よく、山で老人が遭難するじゃないですか。大騒ぎして、救助されたりするけど、どうして自分の年齢を考えないんだろう。あの三浦雄一郎さんが、80歳で山に登っているからって、60歳とか70歳なら大丈夫だろうなんて思っちゃいけませんよ。三浦さんは、お金をかけて、ほとんど背負って貰っているような状態で登っているんだから、一般人とは違います。山に登ればお金が儲かる人なんだから、そりゃ、背負って貰っても登るわなぁ。自分の年齢を良く考えて行動するという事が出来なければ、生きる資格が無いと見なされても仕方がないと思います。
この主人公も、たった一人で海に出ているのですが、準備がまるでしていないし、だらしがないんじゃないかなって思われるような様子が見えました。水のタンクは口が開けっ放しだったり、通信手段も無かったんじゃないかなぁ。一番、重要なこの2つがいい加減なんだから、どうしようもないよね。
どうしようもないかぁってところで、手紙を書くんですけど、最後に泣き言なの?って感じでした。懺悔の手紙ですね。その年齢になるまで、そういう思いを全然してこなかったなら、この人は本当に幸せな人生を送ってきたのだろうと思いました。

普通、私の年齢くらいで、成功もして、失敗もして、助けて貰って人のありがたさを知り、何事も準備の上に準備が必要であり、「石橋は叩いて渡る」ということが大切なのだと言う事を知ると思いますよ。若い頃の苦労は買ってでもしろと言うように、若い頃に苦労すれば、年を取ってから楽になると言う事です。あ、だから、若い頃は、石橋は走って渡るんで良いと思います。落ちる時は落ちるし、走り切れれば助かりますから。(笑)
この映画、私は、あまりお勧めは出来ないけど、でも、これを観る事によって、自分は気を付けようと思えるかも知れないので、良い部分もあるのかなと思います。気になったら、ぜひ観てみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。