「白ゆき姫殺人事件」マスコミのバカさかげんとSNSの恐さを良く描いていて嬉しいです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「白ゆき姫殺人事件」を観ました。


ストーリーは、

人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上真央)。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。

というお話です。


白ゆき

さすが、湊かなえさんの原作だなと思える、良く練られているけど、とても現実的な内容に、最後、ニヤッとしてしまいました。面白いです。今、SNSって、みんな、夢中になっていますよね。私も、Twitterとか、LINEとか、Facebookとか、やっていますが、随分、いい加減な情報も多いし、こんな情報に振り回されている自分が、アホだなぁと思う事も多いです。だって、嘘が嘘を呼び、何々らしいよぉ~っていう言葉で、どんどん話が大きくなって行く。バンバン、冤罪も増えて行くし、犯罪者もこれを利用して、違う方向に導いていくという恐さもありますよね。恐ろしい事です。

白ゆき

そんないい加減なSNSの情報を鵜呑みにするマスコミも、現実に多いですよね。マジで、マスゴミって能無しなんだなぁと思いますもん。マスゴミの世界って、石橋を叩くって事は無いのでしょうね。全く、調査もせずに、簡単に公表してしまう。普通の仕事なら、必ず、調査と確認をしなければ、お金に繋がらないのに、こいつらは、ヘラヘラして人の噂話でお金を稼ごうとする、下品な人間たちです。


ワイドショーのディレクターの赤星は、スクープも無く、今にも干されそうな状態。そんな時、後輩の女性から電話があり、先日、発見された殺害事件の犯人に心当たりがあるとの話でした。これはスクープかと思い、その後輩の情報を元に、容疑者の関係人物に取材をして周ります。そんな取材を、逐一、Twitterらしきものに呟いていく赤星。そのつぶやきは、どんどん拡大し、話も大きくなり、全国民が、その容疑者を追うような状態に。

白ゆき

これを観ていると、本当に噂って恐いと思いました。最初は、城野さんという人が怪しいという話だったのに、段々と、昔から恨んでいたとか、逃げる所を見たとか、彼氏の取り合いをしたとか、平気で人を呪い殺そうとする子供だったとか、どんどん訳の解らない話が出て来て、嘘が広がって行くんです。全てが嘘では無いかも知れないけど、でも、最初は、小さなご飯粒だったはずなのに、振り向くと、大きな鏡餅になっているというような、そんな変化を起こしていくんです。驚きますよね。

白ゆき

Twitterなどで、自分も、気になったつぶやきをリツイートすることがありますが、それが真実かどうかなんて、考えずにリツイートしていますよね。ただのSNSなんだから、真実なんて考えていられないとも思うのですが、間違いが広がっていって、いつの間にか真実だと思われてしまうことは多いのではないかと思います。いくら、本人が否定しても、誰も信じてくれないということがあるかも知れません。自分が、Twitterなどで追われる方の身になったら、恐ろしい事だと思いませんか?オオカミ少年の反対になる訳です。

白ゆき

この映画を観ると、「百聞は一見に如かず」という言葉が大切なのだと思うようになると思います。TVを見ても、新聞を読んでも、SNSを見ても、嘘ばかりで、自分が自分の目で確かめない限り、真実は解らないということなんです。”全てを疑え!”って、なんか他の映画のフレーズで在りましたよね。この映画こそ、このフレーズがピッタリだと思います。

白ゆき

私は、この映画、超お勧めしたいと思います。派手な映画では無いけど、私たちの周りに、今起こっている事なのではないかと思える、恐ろしい真実が見えてくると思いますよ。今回の綾野くんは、ちょっとダメ男の役ですので、カッコいい彼を期待しないでくださいね。でも、カッコいいけどね。(笑)ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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