「ワン チャンス」のプレミア試写会に行ってきました。応募の時に、ポーツ・ポッツさんの歌が聞けると書いてあったので、すっごく行きたいと思って応募しましたら、当たりました。オペラを生で聞いたことが無いので、母と一緒に、ワクワクしながら行ってきました。
ストーリーは、
子どもの頃から典型的ないじめられっ子のポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン)は、引っ込み思案で今ひとつな容姿のケータイ販売員。何をやってもうまくいかない彼の誰にも言えない夢は、オペラ歌手になることだった。挫折の繰り返しに自信をなくしつつも周囲の励ましに支えられながら、最後の挑戦としてオーディション番組に挑む。
というお話です。
私、ポール・ポッツさんって、ただ、趣味でオペラが好きだった人が、オーディション番組で出てきたのかと思っていたら、全然違うんですね。ちゃんと、オペラの学校に行って、教育を受けていたんですね。当たり前なんだろうけど、素人の人間には、ただのラッキーだった人という風にみえていたので、驚きました。あれだけ、基礎をバッチリ勉強していたんなら、スターになっても不思議じゃないけど、彼みたいに、必死で勉強しても、一生、光を浴びない人も沢山いらっしゃるんでしょうね。
昔から太っていて、虐められっ子だったポールは、唯一、誰にも負けない声を持っていました。その声は良く響き、美しい音色を奏でていたのですが、鉄鋼業中心の古い町では、ただの騒音にしか思われず、虐める良い口実でした。そんな町で育ったポールは、オペラを毎日聞きながら、携帯電話販売の店でセールスマンをしていました。お金を貯めて、ベニスの学校へオペラの勉強に行きたいと思っていたんです。ある日、町で行われるコンテストを知り、賞金目当てにオペラで参加してみたら、なんと優勝し、その賞金でオペラの学校へ。しかし、上手く行かず、結局、町へ戻り、また携帯のセールスマンの職に就きました。そして、最後の最後、チャンスというオーディション番組に出て、オペラを終わりにしようと思い、番組へ向かいます。
ポールさんって、運が良いのか悪いのか、解らなくなりました。(笑)だって、学校に行きたいと思って、コンテストに出ると優勝し賞金が手に入って学校に行けて運が良いと思うし、学校で上手く行かなかったのは運が悪かったと思うし、今度はオーディション番組で優勝してスターになるというのは運が良いですよね。すごい山あり谷ありの人生だけど、あの声が埋もれなくて良かったです。だって、とっても丸くて優しくて柔らかい声なんですよ。簡単に言うと、リラックスさせてくれる声なんです。
彼が学校で上手く行かなかったのは、人前に立つのに、自信が無くて、人を惹きつける事が出来なかったからのようでした。これ、どんな人にも大切な事だと思うんですけど、例えば、何かセールスをしようと思ったら、自信を持って相手を惹きつけなければ買ってもらえませんよね。何をするにも、自信を持たなければ成功しないんです。だからポールは失敗してしまった。
でも、その後の巻き返しが凄いですよ。ポールは、周りの人々に恵まれていたと思います。母親も妻も、とっても応援してくれていたんです。父親のみ普通の仕事に就けと言っていましたが、母親がとても応援していたんです。そして、会社の上司も、滅茶苦茶な人なんだけど、すごく温かい人で、ポールの事を思ってくれていたんです。この周りの人々は、ポールにとって宝です。この人たちが居なければ、チャンスは掴めなかったでしょう。
プレミア試写会では、生でポールさんが2曲も歌ってくださって、本当に涙が出そうになりました。感動したとか、そういう言葉で表現出来るようなものでは無く、じわーっと涙が湧いてくるような、何かが脳を刺激して、リラックスして涙腺が緩くなるような、そういう生理的な現象のように気持ち良くなるんです。不思議な感覚でした。特に、教会で聞いたというのも良かったのかも知れません。
私は、この映画、超お勧めしたいと思います。この映画を観ると、もしかしたら自分にも出来る事があるかも知れないって思えるような気がしてくるんです。何度失敗しても、また挑んでみることが大切なんだって、諦める事はチャンスを捨ててしまう事なんだって思えて、また頑張ってみようという気持ちになるんです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
P.S : ポールさんの声のファンになってしまい、下記のCDを購入してしまいました。(笑)
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