「リディック ギャラクシー・バトル」を観てきました。
ストーリーは、
ネクロモンガー族の最高位に就くも、司令官ヴァーコ(カール・アーバン)の策略によって見知らぬ惑星に置き去りにされたリディック(ヴィン・ディーゼル)。灼熱(しゃくねつ)の大地がどこまでも広がり、凶暴な水棲(すいせい)エイリアンが牙をむく、この星からの脱出を決意した彼は無人のシェルターで発見した非常用無線を発信。それに釣られてお尋ね者である自分を捕らえようと惑星に降り立った賞金稼ぎたちの宇宙船を奪おうとする。激しい攻防を繰り広げる賞金稼ぎ軍団とリディックだが……。というお話です。

リディックシリーズは、まず、1作目が「ピッチブラック」、2作目が「リディック」、そして、今作ですね。1作目の「ピッチブラック」を観ていると、今回の映画に出てくる関係も解りやすいかなと思います。でも、「ピッチブラック」という作品は、あまり売れなかったんじゃないかなぁ。3つの太陽がある星で、日向に居ると焼けてしまうって設定で、私は楽しめたんですけどね。リディックが漫画の”コブラ”っぽくて、好きなんですけど。エロティックな相棒が居ないのが、ちょっと寂しいわよね。
SF好きな私としては、結構、好きなタイプなんですけど、どーも、このシリーズは、今一つ、詰めが甘いと言うか、面白味が少ないんですよね。そこまでクリーチャーとかを考えたんだったら、もう少し、面白い展開に持っていけただろうと思うんだけど、どーも、レトロな感覚から抜け出せない展開になっちゃっているんですよ。どーせなら、マチェーテのように笑ってしまうか、超強くして100人切りくらいしちゃうとか、なんか、せっかくSFなんだから、あり得ないダークヒーローであって欲しいのよね。イマイチ、強烈さに欠けるんです。
今作は、前作で、ネクロモンガーの王座に就いたリディックですが、ヒューリア人と言う事で、良く思われておらず、暗殺未遂により、この星に取り残されました。この星には、雷魚のように砂の中で眠っている怪物が居て、雨が降ると水を感じて目を覚まします。何とか星を脱出しようと思い、指名手配中の自分の存在を宇宙の通信網に載せて、バウンティハンター(賞金稼ぎ)を呼び寄せ、脱出しようと作戦を練ります。そして、バウンティハンターが集まってくるのですが、その中に1作目の関係者が混ざっています。彼は、リディックを個人的に恨んでいて、賞金では無く、彼と対峙することを望んでいるんです。
こんな感じの内容なのですが、この怪物のビジュアルが、エイリアンに超似ているんです。あれを小型にした感じなんです。動きも似ていて、パクリだなって思いました。そして、リディックと一緒に行動をするどーベルマンのようなディンゴらしき動物が居ます。この犬、キャシャーンのフレンダーそっくりで、おおーい、それもパクリかいって、言いたくなっちゃった。まさに、毛の生えているフレンダーでした。
パクッてパクッて、大集合みたいな感じでしたが、まぁ、仕方ないか。今までのシリーズを見ても、そういうのが多かったからね。でも、今回は、製作費がたくさんあったんだから、もう少し、脚本や設定の部分にお金を使った方が良かったんじゃないかな。だって、リディックの暗視が出来る目も、あまり活躍していなかったし、強いと言いながら、超凄いアクションと言えるほどの部分も無かったし、物足りない感が否めないんです。どうせなら、クリーチャーの1000匹切りくらいやってくれれば良かったのに。
私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。SFのダークヒーローとして、まあまあ楽しめるけど、他の映画に比べてしまうと、どうしても、面白さに欠けてしまうんです。私は、カール・アーバンが好きなんですけど、彼が出てくるのも最初の方の一瞬だし、ガッカリでした。ヴィン・ディーゼルは、カッコいいんだけど、ストーリーが今一つなので、勿体無いです。B級SFとして観れば、面白いかも知れません。興味を持ったら、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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