「魔女の宅急便」を観てきました。
ストーリーは、
魔女の家系である少女キキ(小芝風花)は、13歳になったのを機に魔女になるための修行をすることに。それは見知らぬ町で、1年間だけ生活するというものだった。黒猫ジジと空飛ぶホウキに乗って旅に出た彼女は、海辺の町コリコへとたどり着く。やがて、パン屋の女主人おソノ(尾野真千子)の家に居候し、宅急便屋を開業する。つらい出来事があっても、母コキリ(宮沢りえ)に言われた笑顔を忘れずに働く中、空を飛びたいと願う少年とんぼ(広田亮平)と出会う。というお話です。

とっても子供向けの作り方になっていたような気がしました。ま、童話が原作なんだから、当たり前なんだけど、でもね、観ていた子供たちが、あまり落ち着いて観ていられなかったみたいで、途中で、グズったり、お手洗いに行ったり、ガマン出来なくて出て行ったり、という子供たちが居ました。子供にもよるのかも知れないけど、やっぱり、子供が落ち着いて観れる映画じゃないと、子供向けとしては、問題なんじゃないかなぁと思いました。
大人の私が観た感じでは、主人公のキキも可愛かったし、話も子供向けなら良いんじゃないかなぁという程度のものでしたが、とっても面白かったとは、ちょっと言えないかなぁ。話に関しては、せっかく、実写化したんだから、もう少し、実写の良さというか、魔法が共存している世界と言いながらも、もう少し現実的な雰囲気にした方が良かったのかなぁと思いました。あまりにも、キキのやっている事が漫画チックで、せっかく実写化したんだから、もう少し、普通っぽくても良かったのではないかと。

一番、私が違和感を感じたのは、映像です。まず、ジジがCGで作られていて、ええ~って思ったのですが、話の重要な要素になる「カバ」もCGでして、これが、無理やり可愛くしようとして、目を大きくしてあったり、肌がツルツルになっていたり、カバっぽくないんです。動物は、まぁ、撮影も大変だから、仕方ないのかなって思いましたが、箒で飛ぶシーンで、洗濯物を引っ張るところがあるのですが、これは、あまりにも在り得なくて、ダメだと思いました。あのスピードで洗濯物を引っ張っていたら、繊維が切れますからね。そういうところが、あまりにも漫画チックなんですよねぇ。ここで、結構、引いてしまいました。
これ観て思ったのですが、昔の特撮って、CGが無かった分、良く工夫して、上手く撮っていたなぁって思いました。昔の方が、チャチならチャチなりに、工夫があって、怖いものは怖く、可愛いモノは可愛く、カッコいいものはカッコよく作っていたと感じるんです。なんでもCGで作ればリアルになるだろうっていう考え方があるから、工夫が無いんです。そこら辺が、面白くないんですよね。
良いところを探そうと思っているんだけど、キャスト以外、褒める所が無いのよねぇ。キャストは、素晴らしい人が沢山揃っていたし、それぞれの役に合っていたと思うから、良かったんだけど、なんか、子供向けと言うか、演技がワザとらしいような気がして、これ、演出がイヤなのかもって思いました。どーも、中途半端なんですよね。ワザとらしいなら、もっとベタにやるか、そうでないなら、もっと自然にやって欲しい。中途半端だと、オチが無いですから。
あー、ゴメンナサイ。良い感想が書けなかった。私は、この映画、あまりお勧め出来ません。キキやトンボは可愛いし、キキの両親とかコリコの住民はステキなんだけど、話が子供向けと言うのと、映像が良くないのと、どーもワザとらしいってところが、私はダメでした。でも、あの”魔女の宅急便”なので、興味があったら、観に行ってみて下さいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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