「ニシノユキヒコの恋と冒険」何を描きたかったのか、良く解りませんでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ニシノユキヒコの恋と冒険」を観てきました。


ストーリーは、

イケメンで仕事もしっかりこなし、とにかく女に優しい希代のモテ男ニシノユキヒコ(竹野内豊)は、ひたむきに本当の愛を欲していた。10年前に人妻(麻生久美子)と関係を持ち、元恋人(本田翼)と二股で会社の上司(尾野真千子)と職場恋愛に至り、料理教室で出会った主婦(阿川佐和子)もとりこにしてしまうなど、彼の周囲には常に女性たちがいた。彼女たちの欲望を満たすべくひたすら尽くすニシノだったが、最終的にはみな彼から離れていってしまい……。
というお話です。

ニシノユキヒコ

この映画、何が描きたかったのか、良く解りませんでした。モテ男のニシノユキヒコって言うけど、モテていると言うよりも、ただ、女に便利に使われているとしか思えなかったんですけど。こういう男って、確かに居ますよねぇ。自分がモテていると思っていて、優しければ女性が喜ぶと思っていて、カッコつけている自分に酔っている、一見、イケメンだけど、中身の無いオトコ。そんな男を描いて、内容があるんだろうか。かわいそうだなぁとしか思えませんでした。

ニシノユキヒコ

女の目から見ると、本当に便利な男なんですよ。どこかに行きたい時に連れて行けるし、SEXしたい時にしてくれるし、寂しい時に良いクッションになる男。こういう男は、便利でキープしておきたいけど、自分が付き合うとか、結婚するとか、そういう対象にはならないんです。だって、自分以外の女にも便利に使われているだろうから、自分一人の独占にはならないでしょ。それじゃ、休まらないもんね。

良く、男は優しいのが一番とか言っている人がいますが、私は、男は、判断力と決断力だと思っています。優しく、全て女性の言う通りに動く男では、女は、どんどん、辛くなって行くんですよね。だって、責任を全て人に預けているって事でしょ。逃げているとしか思えないんです。何事も、迅速な判断力と決断力です。もちろん、女性にも、それは必要だと思いますけどね。

ニシノユキヒコ

このニシノユキヒコは、プロポーズも、なんか、ふわふわ~って感じで、強く求めているって感じじゃないんです。結婚って、そんなにふわふわ出来るもんじゃないのよっ!家族の事も、会社の事も、子供の事も考えて行動してんのかいって思えて、この男、ダメだなと思ってしまうんです。

ここまで書いて解ると思いますが、ニシノユキヒコのダメ男ぶりをずーっと描いている内容なんですよ。本人は、それが良い事だと思っているんだけど、観る方は、こいつダメだなって思うようなことばかり。そのダメ男ぶりは、とっても笑えますよ。

ニシノユキヒコ

観ていて、便利に使える男って、昔は居たよなぁって思い出しました。ちょっとおだてて、”優しいね!”って言っておけば、何でもやってくれる男。で、好きな人が出来たら、要らなくなっちゃうの。かわいそうだけど、そういうタイプの男って、何人付き合っても、どの女性にも同じように見られちゃうから、結婚にはたどり着けないんですよねぇ。悩みとか相談されたりしても、性格の問題だからどうしようもないのよねぇ。誰にでも優しくするの止めなさいよって言っても、ムリなのよね。残念~。

ニシノユキヒコ

と、残念な男だねぇ~って思っただけで、他に、何か感動したとか、感じたとかっていうのが無いんですよ。最後まで、何が描きたいの?って思って終わってしまいました。うう~ん、竹野内さんがカッコいいのは認めるし、観ていて幸せになるけど、でも、映画としては、やっぱり、面白いとは言いにくいかな。

ニシノユキヒコ

私は、この映画、あまりお勧めは出来ません。竹野内さんのようなイケメンを観るだけで良い人は観ても良いと思うけど、映画として観るとなると、内容が無いので、残念~ってことになると思います。でも、まぁ、竹野内さんの顔を観ているだけでも十分かも知れませんね。ぜひ観に行ってみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




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