「アメリカン・ハッスル」を観てきました。
ストーリーは、
詐欺師アーヴィン（クリスチャン・ベイル）と、その相棒で愛人のシドニー（エイミー・アダムス）。彼らはFBI捜査官リッチー（ブラッドリー・クーパー）に逮捕されるが、無罪放免を条件におとり捜査への協力を持ち掛けられる。それは、架空のアラブ人富豪をダシに、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にするというもの。アーヴィンとシドニーは、標的のカーマイン市長（ジェレミー・レナー）に近づくが、二人の仲を嫉妬するアーヴィンの妻ロザリン（ジェニファー・ローレンス）がおとり捜査の邪魔をする。
というお話です。
アカデミー賞ノミネートとかで、大騒ぎしていたので、面白いんだろうと期待して行ってしまったから悪かったのか、話としては、大して込み入った面白さも無いし、大どんでん返しと思いきや、リッチーに”このままだと子供まで殺される”という言葉の部分で、話の先が見えてしまいました。実話が元になっているから、まぁ、それ程、派手な話では無いと思ってはいたんですが、これで天才詐欺師の仕組んだおとり捜査って言われても、ええ～って感じでした。私、映画ツウの人と、ツボが違うのかも知れませんね。(笑)
でも、出演者の演技は凄いモノがありました。だって、クリスチャン・ベイルがハゲで腹の出ているオヤジで、ツケ毛とかするんですよ。ブラッドリー・クーパーは、パンチあててるし、エイミーもジェニファーも、これでもかってほど、胸の開いたドレスを着ていて、目のやり場に困るなぁってほどなんですもん。そんな俳優たちが、これでもかってほど、真面目におかしなことをしてくれるので、そりゃ、笑えますよ。本人たちは真剣なんだけど、観ているこちらは、頭、ズレない？とか、パンチオヤジ、キモイとか、もう、酷いもんなんです。おまけに、女性陣もえげつない嫌がらせとかをするし、とっても笑えるんです。
汚職政治家を逮捕するための作戦なんだけど、思ったほど、悪い事をしているように見えないんですよね。政治家にしては、みんな、良い人なんです。政治家に、真っ白なものを求めても、絶対に良い政治なんてしないですからね。ある程度、彼らだって、利益があるからこそ、必至で政治家という職業にしがみつく為に、投票権を持つ国民に良い顔をする政策を作る訳ですから、甘い蜜を与えない限り、良い政治なんて始まりません。
東京都知事の猪瀬さんがたかが５千万円くらいで辞任したけど、追求していた都議会議員だって、調べれば腐るほど出てくると思いますよ。月に２回ほどしか働かないくせに、一般市民の年収の５倍以上は貰っているんです。月１００万、ボーナスも入れて年収１７００万円近いですからね。そんなに貰っていても、お金が足りないって言って、裏で賄賂を貰っているんですから、トンデモナイ悪党です。日本の政治家の方が酷いよね。
映画の話に戻って、敵のボス役にデニーロさんが出てました。最近、良く出てますよね。若い奥さんを貰って、お金が必要なのかしら。まぁ、あんなにステキなお爺さまなので、若い子も付いて行くの判るけど、あまり身体を酷使しないで欲しいですね。
それにしても、ジェニファー・ローレンス、若いのに、マジで、どんな役でもこなしますねぇ。凄いっす。確かに、ＴＩＦＦで「ウィンターズ・ボーン」を観た時、この子上手いなぁって感動しましたもん。あういう、田舎の娘役から、今回のような妖艶な詐欺師の妻まで、何でも来いって感じ。これからが楽しみです。
私は、この映画、演技を観るには、トップクラスのものが観れるので、とても良いと思いますが、話の内容としては、それ程、面白いという映画では無いと思います。１９７０年代後半の話なので、レトロな雰囲気がステキですが、現代のようなスピーディーな進み方を期待すると、モッタリしていて辛いと思います。だって、スマホもケータイも無いのに取引きとか言われても、どうやって連絡とるの？って感じでしょ。
私は、お勧めして良い映画だと思います。だって、誰もが怪演しているんですもん。演技を観る分には、とっても楽しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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