未体験ゾーンの映画たちにて、「アウトロー」を観てきました。
ストーリーは、
アイスランド、レイキャビク。学生のステビ(ソルヴァルドゥル・ダーヴィッド・クリスチャンソン)は、ひょんなことから運転手としてギャングのメンバーとなる。麻薬ビジネスを取り仕切るファラオ(スロストゥル・レオ・グンナルソン)、彼の相棒でもあったものの現在は対立関係にあるトティ(ヨハンネス・ハウクル・ヨハネッソン)、ドラッグ市場の独占を虎視眈々(たんたん)と狙うブルーノ(デイモン・ヤンガー)がそれぞれの思惑を胸にレイキャビクで暗躍し……。
というお話です。

”カンヌ国際映画祭監督賞受賞「ドライヴ」のレフン監督が新たに放つ、超絶クライム・サスペンス。ひとりの青年をとおし、闇社会の裏側に迸る暴力と哀切さを苛烈に描き、世界中の映画賞を受賞、絶賛された傑作”ということです。

ステビは、普通の大学生で、ある日、酔った勢いで喧嘩をして、傷害罪で起訴されることになってしまいます。罪が確定すれば禁固刑になることが解り、どうしようか困っているところに、幼馴染のトティと久しぶりに会い、弁護士を紹介する代わりに、ある部屋に忍び込み麻薬を探してこいと言われます。どうしようか迷った挙句に、ステビは麻薬を探しに行く事に。そこから、転落人生が始まります。

トティは、仲間のブルーノや他の仲間と、麻薬ビジネスで稼いだ金でやりたい放題。どんどんエスカレートしていく姿が描かれて行きます。悪い事をやり始めると、もっと楽しみたい、もっと遊びたい、もっともっとってエスカレートしてしまうんですよね。普通の目を持っていたら、それ以上やったら、身を持ち崩すっていう事が理解出来るんですけど、既に、目が見えていないから、何処までも突き進んでしまう。

でも、何人も居ると、必ず、誰かが、これではマズいって事に気が付くんです。これ以上やったら、自分もダメになってしまうと言う事が解るんです。だけど、どうやって止めたら良いのか解らない。どうしたら止まるのかも解らない。もう少し前に止めておけば良かったのに、ここまで来てしまったら、取り返しがつかないというところまで来てしまっている。そんな状態の時に、どういう手段を取るのかというのも、この映画の見どころだと思います。追い詰められた男の行きつく先を見てきてください。

ハッキリ言って、男たちがどんどん落ちて行く姿を描いているだけなので、それほど、展開がある訳でもなく、途中で、本当に、こいつらクズだなって思って、イヤになるのですが、とうとう、そんな彼らにも終わりが訪れます。どんな終わり方なのか、楽しみにしてください。ステビがどんな行動をとるのか、楽しんでくださいね。

B級映画として見れば、まぁ、面白いかと思うので、お勧めして良いかと思います。「ドライブ」で受ける感覚にとても似ていると思いますよ。同じように、すごい暴力描写です。もちろん、それぞれの人物の心情の動きも、良く描かれていると思いました。でも、やっぱり、全国公開されなかったのが解るかなって感じがしました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
