「バイロケーション(表)」バイロケ、思っていたより怖くて深い闇があって面白いです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「バイロケーション(表)」を観てきました。


ストーリーは、

結婚後も画家を夢見て、キャンバスに向かう日々を送る高村忍(水川あさみ)。ある日、スーパーでニセ札使用の容疑を掛けられたことから、見た目はうり二つだが全然違う別人格の“バイロケーション”(通称バイロケ)と呼ばれるもう一人の自分が存在することを知る。さらに、バイロケはオリジナルよりも攻撃的で……。

というお話です。


バイロケ

東京国際映画祭でイベントが開催されていて、通りがかりに見たのですが、その時は、あまり興味が無くて、映画公開がされるまで忘れていました。観てみたら、結構、思っていたよりも、すごく面白くて、驚きました。こういう話だったんですね。ただのホラーかと思いきや、どちらかと言うと、ファンタジーっぽくて、確かに恐ろしいんだけど、見方を変えれば、自分の味方が一人増えるって事よね。出来れば、3人くらい欲しいなぁ。入れ替わり立ち代わりして、好きな事が沢山出来るじゃないですか。(笑)

バイロケ

いやいや、そんな楽しい話じゃなくて、何故か、自分の分身=バイロケが現れると、自分の立場を乗っ取られそうになるって事で、誰もが、自分のバイロケを消したいと思っているんです。特に、バイロケは、自分より凶暴なんですよね。何故凶暴なのかと言うと、自分の欲望が二つあって、どちらも選択出来ない時に、そのジレンマでバイロケが現れるようで、欲望が目いっぱい詰まった状態で現れるので、より、強い欲望を追い求める気持ちが凶暴になるのでしょうね。

バイロケ

忍さん(水川さん)は、画家を夢見て絵画を描き続ける毎日だったのですが、ある日、マンションの下の部屋に引っ越してきた男性と出会い、結婚することになります。幸せな結婚生活を過ごしながら、絵を描いていたのですが、ある日、自分とそっくりな人が歩いていたという話を聞いて、不安に駆られます。そして自分では無い人間と間違われ、警察官に連行されるのですが、その警察官も、バイロケに悩まされている一人で、忍がバイロケのせいで問題に直面している事を知り、助けに来た一人だったんです。そして、バイロケに悩まされている人の集会に連れて行かれ、バイロケの対策を考えるのですが・・・。

何故か、映画の中では、オリジナルとバイロケが戦うんですよね。何でそうなっちゃうのかなぁ。どう考えても、自分の分身でしょ。一緒に一つの人生を生きた方が楽じゃん。だって、半分だけ頑張れば良いんでしょ。考えている事も同じなんだから、相手が動いてくれている時は寝れるじゃん。


バイロケ

そうそう、一つ、辻褄が合わない事があるのですが、オリジナルは、自分の記憶しか無いんですけど、バイロケは、オリジナルの記憶にプラスして、自分が動いた記憶が蓄積されるって事なんです。ということは、バイロケは、自分がバイロケだって気が付くハズでしょ。だって、同じ時間の記憶が二つあるんだから。まして、バイロケは鏡に映らないんですよ。それなのに、どっちがバイロケだか解らなくなるって、どういう事?自分がオリジナルだかバイロケだか、不安になるって、あり得ないでしょ。いつでも、手鏡で確認出来るんだから。そこら辺が、ちょっと笑える部分だったかな。

バイロケ

でも、全体的に、ホラーサスペンスっぽくて、楽しめましたよ。これ、表と裏があるって事なんですけど、表がこの内容だと、裏はどうなるんだろう。表と裏ってあるんだったら、どちらかがハッピーエンドになってくれそうなんだけど、もしかしたら、どちらも悲劇で終わるのかしら。表を観たら、どうしても裏が観たくなるって感じの映画でした。


水川さんって、コメディでもホラーでも、ラブストーリーでも、何でも上手いですね。その内容によって、表情が全然違って、上手いなぁって思いました。今、「失恋ショコラティエ」ってドラマに出演されてるでしょ。その時の水川さんは、かわいい女性で自分の心を押し殺している役で、またステキなんですよね。この映画では、主婦的な感じで、全く違う顔が観れて、楽しめますよ。


バイロケ

私は、この映画、お勧めしたいと思います。内容も面白いですし、展開が面白いです。表と裏という2つのバージョンを作ったというのも、表を見ただけですが、この内容なら、他のエンディングもいくつか考えられるので、ぜひ、他のエンドも観てみたいと思うような感じなんです。ぜひ観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




バイロケーション 表@ぴあ映画生活



バイロケーション (角川ホラー文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
¥700
Amazon.co.jp

バイロケーション スプリット (角川ホラー文庫)/KADOKAWA/角川書店
¥630
Amazon.co.jp