「ブラインド・フィアー」を観てきました。
ストーリーは、
元報道カメラマンのサラ(ミシェル・モナハン)は戦場取材で失明してしまい、現在は恋人のライアン(アンドリュー・ウォーカー)と豪華なペントハウスで暮らしている。大みそか、買い物から戻ったサラは床に広がる大量の血で転倒。そこにはライアンの死体が横たわっていた。ライアンが横取りした金とダイヤを探すチャド(バリー・スローン)は、サラに隠し場所を問い詰め……。
というお話です。
う~ん、逃げ場の無い密室で、目も見えず、責められるって、確かに、それだけ聞くと、面白そうって思うんだけど、あんまり楽しめなかったんだよねぇ。主役のミシェル・モナハンが、それほど美しくないって事もあるんだと思うんだけど、とにかく、内容の組み立て方の意味が解らないんですよ。
戦場カメラマンで、取材中に失明するのですが、それが、この映画の内容に関わってくるのかと思ったら、一切、関係ないんです。ただ、目が見えなくなったって事だけが、恐怖を増徴する要因になっているだけで、戦場での事も、彼女の取材も、全く関係ないのよ。
で、彼女が、何か悪い事をして、悪の組織に追われているのかと思いきや、彼女が付き合っていたライアンが、昔、悪い組織に居て、ダイヤを横取りして逃げていたってことで、一緒に暮らしていたサラが、盗んだダイヤの在りかを知っていると思って、尋問を始めるんです。
尋問の時間が長いのよねぇ~。知らないって言ってるんだから、ある程度までやったら、自分たちで探せば良いのに、なんか、ずーっとやってるの。緊迫感が増して、ドキドキハラハラになるのかと思ったんだけど、あまりにも長すぎて、飽きてきちゃって、眠くなっちゃいました。
最初の方で、マンションの管理の人が殺されるんだけど、普通、高級マンションなら、管理人が玄関に居なくなったら、おかしいと思って、誰かが探すよねぇ。何時間も居なければ、警備会社に連絡が行くでしょ。高級マンションと言いながら、とっても不思議でした。
なんか、あんまり、これは面白いと思った部分も無かったし、なーんか、モヤモヤが残ってしまい、スッキリしていないんです。ネタバレは出来ないので、あまり書けませんが、このサラというキャラクターの性格が、キッチリ定まっていないような気がして、仕方ありませんでした。本当は、良い人間なのか、悪い人間なのか、私は、最後まで理解出来ませんでした。目が見えないと言う事で、弱そうに見せているんだけど、あれ~、本当は、あんた、大悪党なんじゃないのぉ~って思うような場面が、時々、あるんですよね。だから、普通なら、ヒロインに感情移入出来るんですけど、このサラには、感情移入が出来ないんです。
そんな主人公相手に、あの初代バットマンだった、マイケル・キートンが意地悪をします。太っちゃって、バットマンの時の精悍さは無く、つるっパゲのオッサンになっていました。ちょっと、残念です。どうせ悪役をやるなら、もっと痩せて、気持ち悪さを増大させてくれれば楽しめるのに、どーも、唯のオッサンに成り下がっていて、悲しくなりました。
私は、この映画、あまりお勧めが出来ません。だって、私が楽しめなかったんですもん。自分が楽しくなかった映画をお勧め出来ませんよ。でも、もしかして、私には解らない、レアな楽しみ方があるのかも知れないので、気になったら観に行ってみてくださいね。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ブラインド・フィアー@ぴあ映画生活