「ホットフラッシュ わたしたちスーパー・ミドルエイジ!」を観ました。この作品、劇場公開は無く、DVDスルーの作品です。
ストーリーは、
ベスは、夫とも倦怠期を迎え、更年期に悩んでいた。そんな時、2年前に乳がんで死んだ友達が残した遺産で作った”乳がん検診車”が廃止になるというニュースを見て、なんとか乳がん検診車を続けさせる為にチャリティーでお金を集めようと、昔、バスケをやっていた女性を集め、現役女子高生チームと試合をして、人を集めようと考える。そして、まず、30年位前に高校生だった女性を集めて、なんとかバスケットチームを作ろうとするのだが。
というお話です。
ブルック・シールズ、ダリル・ハンナ、ヴァージニア・マドセンら80年代を代表するハリウッド女優の共演で贈るスポーツコメディです。中年オバサンが主役のお話なので、更年期で苦しんでいるっていう設定らしいんだけど、何故か、ホットフラッシュという症状以外は、更年期の症状が出ていません。ホットフラッシュという題名をつけているのに、それ以外の更年期障害が全く無いというのは、どーも、的外れで、不思議な感じでした。
でも、そんな年齢のオバサンたちが、一念発起して、バスケを始めて、生意気な高校生のチームに向かっていく姿は、まぁ、勇ましいというか、楽しく観させていただきました。ありがちな話だけど、若い頃、ブイブイ言わせていた女優さんたちが、デップリしたお尻や、窪んでないウエストを恥ずかしげも無くさらけ出して、一生懸命戦う姿は、ちょっと笑えて、ちょっと哀愁があって、もう一度、やってみても損しないかもって思わせてくれて、ちょっと嬉しくなりました。
年を取ると、どーも、諦め癖が付くと言うか、別に、無理してやる必要なんてないじゃんって思ってしまうのですが、時には、ムリしてみる事も必要な時期があるのかも知れない。たとえ、それが失敗しようと、みっともない姿をさらそうと、それは、人に見せるためでは無く、自分の為だけにやるのだから、気にする必要なんて無いんですよね。やってみる事が大切なんです。
そうそう、そのチャレンジについて描かれているんだけど、同時に、主人公ベスの結婚生活についての話も描かれていて、夫の裏切りとか、娘のクラスメイトの母親からの嫌がらせとか、色々あるんですよ。そんな中で、色々な選択を迫られ、自分の道を模索して行きます。今まで、夫に対しても、それほど興味も無く、普通のボンヤリした主婦として生活していたベスが、今まで観ていなかったものに目を向けて、自分の状況に気が付いていく姿は、自分に重なって見えました。もっと、色々な事に目を向けなくちゃね。
ハッキリ言って、この内容では、映画公開はしなくて正解だろうなというようなお話です。でも、ブルック・シールズやダリル・ハンナって、懐かしいでしょ。ダリルなんて、あのブレードランナーで、すごい運動量のセクシーレプリカントをやっていたんですよ。驚いてしまいます。そんな彼女たちが、オバサンになっても頑張っている姿を見るのは、ちょっと嬉しいです。元気が出ますよ。
私は、まぁまぁ、家で寝転がりながら観るには、お勧めしても良いかなって思います。気を使わないで観れる作品なので、たまには、良いんじゃないかな。DVDで観るか、ネットで観るか、どちらも楽しめると思いますよ。
ぜひ、楽しんでくださいね。![]()
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