舞台「シダの群れ 港の女歌手編」を観てきました。
ストーリーは、
志波崎組から逃れ、或る港町に辿り着いた森本(阿部サダヲ)。密航を図ろうとしていた森本は、港町を仕切っている都築組の若造たちにいきなり囲まれる。その窮地を救ったのは、ヨシエ(市川実和子)。実はヨシエは森本を追っていたのだった。ヨシエに待つよう言われ、港町一番のクラブ《スワン》に入って行く森本。そこには、歌手のジーナ(小泉今日子) とマネージャーの山室(吹越満) がいる。その店で、客の都築組の若頭・結城(小林薫)、ジーナに惹かれている幹部のノブ(赤堀雅秋)、都築組が密輸品を上納している大庭組の幹部・清水(豊原功補) などと出会う。次第に都築組と大庭組の抗争に巻き込まれ、人情、愛憎に揺れる男女の心の向かう先とは・・・。
というお話です。
スミマセンが、今回は、ネタバレとさせてください。申し訳ないのですが、観た方に私の理解で正しかったのか、教えて欲しいのです。この”シダの群れ”は、２作目から観ているのですが、前作も完璧に理解出来たのかどうか、とっても不安だったのです。今回の”港の女歌手編”は、私なりの解釈をしてみたのですが、それで良かったのかなぁって思って・・・。
まず、基本にあるのは、森本という男が、○○組の幹部：水野を刺して逃げたということです。何故刺したのかは、きっと１作目を観れば解るのだと思いますが、何か理由があるのでしょう。水野は怪我を負い、病院に入院していて、そこでヨシエと出会い、ヨシエは水野に惚れてしまいます。ヨシエは、水野の最後を看取った時に、ある物を渡され、森本を探して渡して欲しいと言われたのだと思います。森本は、元々、水野とは仲が良くて、信頼していたのだと思うんです。そして、水野の過去を知っていた。
森本は、水野の為に、ある人を探しに、ソウルだったかな？に行くつもりで密航を企てたのでしょう。それなのに、都築組と大庭組の抗争に巻き込まれてしまう。そこで出会ったのがヨシエで、ヨシエは、水野からの伝言と預かった物を渡す為に森本を探していたんです。
都築組と大庭組の抗争は、森本やヨシエ、水野には、全く関係の無いことだと言いたいのですが、この二つの組に囲われている歌手が”ジーナ”という女で、この彼女が、問題なんですよ。
ここで、ネタバレして、観た方に教えて頂きたいのですが、私は、森本が水野から受け取った物と、ジーナが大切にバックの下に隠していた物が同じものだったと見えました。森本は、水野が言っていた”ソウルに妻を置いてきた”という言葉を信じ、水野の妻を探していたら、その港に居た歌手のジーナが、水野の妻だったと言うことです。そして、若い歌手は、もしかして、水野とジーナの娘で、ジーナを見て母国語で話していたのではないのかと思いました。ジーナは、水野の妻だと知れれば、また他の抗争を巻き起こすと思い、知らないふりをしていたのかと思います。森本は、恩を受けた水野に義理を立てて、水野が心残りにしている事をやり遂げようとしていたのかなと思いました。任侠の世界は、義理を忘れたら、唯の犯罪者集団ですもんね。男の世界を描いていたのだと思いました。
こんな解釈をしたのですが、観た方、これで良いのでしょうか。スミマセン、ネタバレで。
都築組と大庭組の抗争は、都築組の跡目を誰にするかで揉めていて、そこに大庭組の○○が画策して、若頭の力を弱め、都築組の力を大きくしようとしていたのではないかと思いました。ジーナをシスコ（先にマニラに行くらしい。）に送るのも、若頭から離そうとしたのかなと思いました。結局、その裏を知った森本は、筋の通らないことをしている○○を血祭りにしたということで良いのかなと思いました。
とにかく、この舞台、話がとても男臭いので、その筋を通すとか、義理を通すとか、そういう事をベースに観て行かないと、途中で訳が解らなくなるんです。そして人間関係も、誰が誰に筋を通すのか、本当は誰に付いている人なのかということも、良く頭に入れて観ないと、解りにくいんです。そんな訳で、私の考えた解釈が合っているのかどうか、ここは、違うんじゃないのとか、出来たら、観た方に教えて欲しいんです。スミマセン、ネタバレで。でも、シリーズものだし、前の話を知らないと、難しいよね。
ま、色々書きましたが、観た皆さんがどう思われたのか、もし、教えて頂けたら、とっても助かります。私は、観てから既に４日以上たっているし、とにかく、人の関係が難しかったので、正しいことが、自分の頭の中以外に無いんです。スミマセン。でも、面白いという事は、解っていただけると思います。ぜひ、気になったら、観てみて下さい。また、私と違う解釈も出来るかも知れマシも知れません。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/13_shida.html