「マラヴィータ」を観てきました。
ストーリーは、
フランスのノルマンディー地方の田舎町に引っ越してきたアメリカ人のブレイク一家。主人のフレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は元マフィアで、FBIの証人保護プログラムを適用されているため、一家は世界中を転々としながら暮らしている。そんなある日、フレッドに恨みを持つマフィアのドンが彼らの居場所を特定し、殺し屋軍団を送り込むが……。
というお話です。
思ったより、普通の内容でした。なんか、すごく面白いと言われたので、期待し過ぎてしまったのか、あまり感動も無く、笑いも少なく、ふ~んって感じかな。だって、裏切って、FBIとかにタレこんだら、報復されるの当たり前じゃない。マフィアなんでしょ。そりゃ、死を以って償えって事だよね。なんか、マフィアの方が可哀想になっちゃいました。だって、裏切られた上に、逃げられて、FBIの保護下にあったりして、ズルいよね。生き延びたいのは解るけど、でも、それなりの酷い裏切りをしたなら、償わなくちゃ。
もちろん、笑えましたよ。元マフィアだから、気に入らない事があると、仕返しが極悪だし、妻も子供たちも、強烈な性格で、誰も止められないって感じなんです。特に、息子の手際の良さには驚きました。学校に行って、最初の虐めにあってから、直ぐに情報を集めて、完璧に報復をするし、金集めの手段まで段取りしてあって、こいつは大人になったら恐ろしいなって思いました。
出来れば、もっと、トミー・リー・ジョーンズとデ・ニーロの掛け合いの部分が多かったら良かったと思いました。共演と言いながら、一緒の場面が少ないんです。もっと、2人の掛け合いで笑いたかったな。それと、2人でマフィアの追手と戦う場面も欲しかったな。ジョーンズさんは、マフィアとの戦いがほとんど無いんです。デニーロさんも、派手な場面は無く、銃撃戦を繰り広げるのは子供たちだけ。まぁ、それも面白いんですけど、でも、大人のカッコいい撃ち合いも観たかったな。
あ、そうそう、マラヴィータって、犬の名前なんです。真っ黒なシェパード風の犬なんですけど、種類は解りません。詳しい人、教えてね。その犬、目が何かを訴えていて、可愛いんですよ。危険も察知するし、役に立つ奴です。こいつも、もっと活躍して欲しかったな。
なんか、水道水に文句を付けたり、街の人と仲良くしたりという場面を増やしたからか、マフィアとの関係や、FBIとの関係、犬との関係については、とっても浅い描かれ方で、まぁ、新しい生活に馴染むための努力を描きたかったんだろうけど、ちょっと物足りなさを感じました。デニーロさんは、結構、かわいい感じで、良かったんですけどね。
今一つ、ちょっと物足りなさを感じる映画だと思いました。面白くない訳では無いし、見どころもあるんですけど、なんだろう、映画の重点が絞り切れていない感があったのかなぁ。笑えるマフィアものって、好きなハズなんですけどねぇ。(笑)
私は、この映画、まぁまぁお勧めしても良いかなって位です。超面白いとは言いにくい、いや、言えないので、ま、期待しないで観に行ってみて下さい。デニーロさんですし、期待しなければ、面白いと思って、帰って来れると思いますよ。
ぜひ、楽しんできてくださいね。![]()