「サカサマのパテマ」もし重力を変える原理を解いたら、すごい事が出来るだろうなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「サカサマのパテマ」を観てきました。


ストーリーは、

夜明け直前の“空”を見上げる少年、エイジ。
彼の住むアイガでは、「かつて、多くの罪びとが空に落ちた」と“空”を忌み嫌う世界であった。そこに、突然現れた“サカサマの少女”。彼女は、必死にフェンスにしがみつき、今にも“空”に落ちそうである。彼女の名前はパテマ。地底世界から降ってきた。エイジが彼女を助けようと手を握った時、彼女に引っ張られるように二人は空へ飛び出した。恐怖に慄くパテマと、想像を超える体験に驚愕するエイジ。この奇妙な出会いこそ、封じられた<真逆の世界>の謎を解く、禁断の事件であった。その頃、アイガの君主イザムラの元には、「サカサマ人」があらわれたとの報告が届く。イザムラは、治安警察のジャクに捜索を命じるのだった…。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

このお話、面白いですね。観ていて、あっちが上でこっちが下とか、段々、頭がこんがらがってきちゃいました。(笑)最後まで観て、この映画に描かれている舞台を立体模型にしたら、面白いだろうなぁ。何重の地表が出来るんだろう。マグマはどうなったの?あ、地球じゃなければ、心配する必要は無いのか。(笑)でも、重力があるということだから、星は自転をしているんだろうねぇ。なんか、壮大な舞台で、想像力が増して、とっても楽しめました。


同じような内容で、「アップサイドダウン 重力の恋人」があったけど、あちらは、2連星がくっついていて(ガミラスとイスカンダルみたいな感じ。)お互いに重力で引き合っていたという事でしたよね。でも、今回は、ある実験により、重力が変わってしまった為に、おかしな事になってしまったという事でした。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

だから、最初、落ちるって、どこに落ちるの?って思って、とても不思議でした。落ちると言う事は、どこかに重力の中心があるはずだから、止まるところがあるはずですよね。どこまでも落ちて行くのは、無重力の状態だから、必ず止まるはずなんです。それがどこなのか、そして、もちろん、反対の重力の中心の場所もあるはずですから、どちらも止まるはずなんです。

だから、これ、立体模型のフィギュアを作って、見せてくれると、超解りやすくなると思うんだけどな。反対だったり、普通だったりして、観ている途中で、あれ?どっちが上だっけって、訳が判らなくなるんです。最後の最後で良かったので、解りやすい図解でもあれば、もっと解りやすかったと思うんだけど。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

面白いとは思うんですけど、イマイチ、「アップサイドダウン」より、設定が雑に思えて、つい、ツッコミしてしまうんですよね。アニメなんだからいいじゃんと言われれば、まぁ、そうなんですけど、折角、映画まで作ったんだから、その重力反転という原理を、ある程度で良いので理屈付けをしないと、やっぱり、あまり理解されないんじゃないかなぁ。科学者がとか、実験でとか言われても、納得出来なくて、どーも、最後の最後まで、そこのところがムチャムニャ、頭に残っているんですよねぇ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

だって、重力を反転させても、エネルギー問題って、全く解決しないでしょ。たとえば、地球の中心近くに空洞を作って、そこを重力反転させれば、中心に引っ張る重力と、反対に引っ張る重力が反発して磁場が出来て、エネルギーを発するとは思うんですけど、そういう理屈が全く説明無かったので、適当でも良いので、何か理屈を付けて、説明して、解決して欲しかったなぁ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

パテマとエイジの話は、古典的なボーイミーツガール的なものなので、とっても良いと思います。2人が出会って、仲良くなって、この2人が、世界を一つにする鍵となるのではないかというお話で、ステキでかわいいお話なんです。キャラクターたちも可愛いし、私は、気に入っています。そうそう、悪役のイザムラが、ラピュタのムスカみたいで、ムカつくのよっ!厭らしいオヤジなのっ!可愛いパテマを厭らしい目で見て、触ろうとするのよっ!変態よっ!!(笑)

と、キャラクターは、愛される感じでしょ。話も、面白いんだけど、設定がねぇ。まして、公開前に、同じような「アップサイドダウン」という映画が公開されちゃったもんだから、比較されてしまうわよねぇ。残念です。でも、ジャパニメーションだから、これから頑張って行く為の一歩だと思えば、良かったと言うだけじゃなく、色々な問題が出てきて良いんじゃないですか?

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-パテマ

私は、まぁ、お勧めして良い作品じゃないかと思います。設定などは甘さが見えて、ちょっと解りにくい部分もあるのですが、キャラクターも魅力的だし、ボーイミーツガールとして観れば、可愛い子供たちが未来に向かって行く姿は良かったと思いますよ。ぜひ、観てみて下さい。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




サカサマのパテマ@ぴあ映画生活